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防災バッグに"無駄なもの"を入れる

以前、防災について学ぶ場に参加したときに、自分で防災バッグを作る、というワークがあった。

その中で、講師の方が、
「アイドルが好きな人にとっては、うちわが必需品になるかもしれません。
推しのペンライトがあることで元気になれる人もいるかもしれない。
自分が災害時に必要だと思うのであれば、元気づけられるのであれば、入れてもいいんですよ。」
と言っていた。

その言葉が目から鱗だった。

防災バッグというと、食事や衛生のものしか思い浮かばなかった。
何よりもそれらが1番大事なのはもちろんそうのだが、かといってそれだけで十分かというとそうではない。

災害時は生命の危機が脅かされるだけでなく、命が助かっても、精神的にもかなり苦しいものとなる。

私自身、東日本大震災で被災した時は、電気や水道が止まり、これから先どうなっていくのか、他の場所はどんな被害を受けているのかがあまり伝わってこなかった。

幸い、ラジオがあったためそれで情報を得ていたが、かと言って何もかも安心というわけではなかった。
原発事故のニュースを聞いたときには、本当に日本に住めなくなってしまうんだと家族全員が思っていたくらいなのだ。

そんな状況の中ではやはり、リラックスして、安心できるということが重要になる。


実際に、自分が被災した時のことを考える。

その時にどんな気持ちになるだろうか。
どんなものがあればまた少し頑張ろうという気持ちになれるだろうか。

そう思いながら➕αで物を入れてみてもいいかもしれない。


一見、無駄なものでも、自分にとって大切なものを防災バッグの中に入れておく。

それが、もしもの時には今日を生きる活力になるのかもしれない。

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