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「2度あることは3度あってはならない。」

防災について考える時にはいつも、この言葉が思い浮かぶ。

これは、岩手県普代村の村長・和村幸得の言葉だ。

普代村は古くから、津波の被害を受けていた地域だった。
和村は普代村を津波から守る、高さ15mの巨大水門、防波堤の建設を計画した。
しかし当初は反対意見が多かったという。

「そんな高さは必要ない。」「15mは高すぎる」
そんな意見があったという。

しかし、和村はその考えを受け入れなかった。
「2度あることは3度あってはならない。」
その熱意を貫き、水門は1984年に完成した。

そして、3.11 東日本大震災では見事のその水門が村を守り、区域内では死者が出なかったという。



大きな災害が起きるたびに、多くの人は、防災意識が高まり、備えをするだろう。

だが、時間が経てばその意識はやがて薄れてしまう。

日常に慣れた時に、
「大丈夫」
そんな気持ちが芽生えてくる。


平和であることはいいことだ。
日々安心して暮らせるのは何よりだ。

けれども、自然災害はいつどこで起こるかわからない。

大きな災害が起こるたびに、起きてきた悲しいことや、苦しいことが繰り返されないように。

いつもこの言葉を忘れずにいたいと思う。

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