見出し画像

憧れを手軽に手に入れる。

初めてメルカリを使ったのは高校生の時だった。

雑誌に出ているようなお店は近くにない地方都市。
スマホやネットショッピングも今ほど普及しておらず、自由に使えるお金もそこまでない学生時代。
週末に家族で大型の商業施設に行き、似ているものを探して、組み合わせるしかなかった。

ある日、メルカリというフリーマーケットのアプリがあると友人に教えてもらった。

ダウンロードして検索してみると、憧れていたブランドの服が、定価よりも安く売っている。

自分が普段買うお店と比べたらそれでも少し高いけれど、憧れのブランドがお小遣いを少し貯めれば手が届く。
何度も何度もスクロールして、状態や、値段を比較してついに、憧れのワンピースを手に入れたのだった。

雑誌に載っているようなブランド品を手にするのは初めてで、本当に嬉しかったのを今でも思い出す。

そこから、大学生、社会人になる今まで、好きな服の系統が変化しながらも、雑誌やSNSで見た服やカバンをメルカリで買うようになっていった。

最近では出品もするようになり、ますますメルカリにお世話になっている。

一時期ハマっていたけれど飽きてしまった趣味のものや、
ときには自分が通販で失敗してしまったもの、今の好みに合わなくなってしまった服までも、想像以上に早く売れていく。

始めるまでは、梱包もめんどくさそうと思っていたが、出品したものを「欲しい」と言ってくれる人と実際にやり取りをすることで「喜んで欲しい」「丁寧に梱包しよう」という気持ちも出てくる。

丁寧な対応を心がけることは、小さい頃に憧れたお店屋さんをリアルにできているような感覚もある。

憧れていたものを手軽に手に入れられたり、ときには憧れていたお店屋さんになれたり。

大人になった今でも、ワクワクしながら楽しんでいる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?