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転職して1年 今だから思うこと②~保健師 一人職場の孤独~

 産業保健師になって1年が経ちました。この1年を振り返った所感を綴っていくシリーズ第2弾です。今回は産業看護職にあるあるな”一人職場”の孤独感や、私が思う解決策について書いていきたいと思います。

「一人職場」という言葉を初めて耳にしたのはメディカ出版の「産業保健と看護」の特集タイトルでした。聞き慣れない言葉でしたが、私の会社では保健師1名体制のため、まさしく自分のことだ!と思いました。そして、知り合いになった保健師さんの話を聞いていると、一人職場の方は本当に多いようです。

 そんな、一人職場の環境に、私は入社当初から困惑していました。産業保健の分野は初めてでどのように業務を進めていったら良いか分かりませんでした。産業医はいるものの、業務形態の違いや、立場の違いもあるため、やはり同じ保健師として意見交換をしたり、相談ができる仲間がいるといいなあと思っていました。

 保健室にこもって仕事をしていたため中々社内での知り合いも出来ませんでした。会社生活を楽しくする要因に社内に友達がいることがあるそうです。(うろ覚えですが)同じ給料でも社内に友達がいる人といない人で満足度は違うそうです。業務上でも主観的な満足度においても社内の繋がりは大切ですが、私は半年くらいは孤独感とともに過ごしていました。

横のつながりこそ
 転機が訪れたのは半年ほど経った頃でした。産業看護職向けの研修会などに積極的に参加するようにしたのです。すると、同じように一人職場の保健師さん達と出会うことができ、日々の困りごとなどを相談することができました。「それ、困るよね、分かる分かる」と共感したり、共感してもらったりすると、それだけで社内で感じられる以上の仲間意識が感じられました。

 産業保健に来て感じたことは研修会を探すにも、より能動的な意識が必要であるということです。前職の市町村にいた時は県が研修会を主催したり情報を流したりしてくれましたが、産業保健ではそれが無くなり、自分で探さなければ情報が得られなくなりました。行政と産業の大きな違いだと感じています。そこで産保センターの研修会に出たり、自費の研修会に出たりして、そこで知り合った保健師さんに良さそうな研修会の情報を教えてもらったりしました。そのようにして、横のつながりを広げてきました。その繋がりがあったからこそ今も一人職場で仕事を続けていられるのだと思います。

 現在は、保健師をもう一人採用すべく会社が動いてくれています。素敵な仲間と仕事ができることを楽しみにしています。

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