見出し画像

ゴールテープはまだ先

2023年3月12日(日)、東京shibuya gee-ge.にて開催された、日菜さんの初ワンマンライブ『ゴールテープはまだ先』に行ってきました。
日菜さんは現在20歳になったばかり。東京を中心に活動されていらっしゃるシンガーソングライターさんです。
Twitter / Instagram / YouTube / TikTok
ややハスキーな歌声で、等身大の悩みや恋愛を歌う曲が魅力的です。
私が日菜さんを知ったのは2020年6月。当時日菜さんは高校3年生で、初めて出演された配信ライブのチケットをたまたま私が(ななせさん目当てで)買っていて、特徴的な歌声とオリジナル曲の世界観に魅了されました。
それ以来、配信ライブがあれば欠かさず視聴してきましたが、実際のライブに脚を運ぶことは一度もできずにいました。
その間、日菜さんは高校を卒業し、徐々に活動の幅を広げてこられ、2022年は関西遠征、二度の自主企画ライブの開催。そして今回、初めてのワンマンライブを開催することが決まり、「ここで観に行くしかない!」と一念発起して渋谷まで出掛けてきました。
直前にはギタージャンボリーのオーディションで優勝し、両国国技館で大観衆の前で歌うという経験もされ、2023年は大きく飛躍しそうな予感がします。

ライブの様子はツイキャスでも配信され、3月26日23時59分までアーカイブの視聴が可能です。
今回は実際のセトリに沿って、ライブの感想やら曲紹介やらを綴っていきたいと思います。

開演前

今回のライブは昼の12時開場、12時30分開演というタイムスケジュールでした。私にとってはshibuya gee-ge.は初めて訪れるライブハウス。少し早めに着きたいと思っていたのですが、結局は開場直前の到着となってしまい、入り口前には既にファンの方の列ができておりました。
入場順については事前に告知があり、①手売りチケットの整理番号順、②事前予約の整列順、ということで、後から来られた方でもチケットを持っている方はどうぞお先に、と事前予約組の私は列の最後尾に並んでおりました。
開場直前に日菜さんのご家族もお見えになり(チケットをお持ちでしたらどうぞお先に、とお声がけしたところ、「いえ、私たちは身内なので」と入場順を譲っていただきました。)仲睦まじいご家族の様子が素敵だな、と感じ入った次第です。
定刻通りに開場となり、いざライブハウスの中へと歩みを進めていきます。入ってすぐの所には日菜さんのイメージに合う青い花を中心としたお祝いのお花が飾られていました。配信では何度も目にしてきたステージですが、実際の店内の様子は物珍しく、キョロキョロと辺りを見回してしまいます。
さすがに最前列から席が埋まっており、やや後ろですが中央の席を確保しました。今思うと壁際のソファーの席もステージが見やすかったかもしれません。
ドリンクカウンターに並んでいる時に、目についたのが女性シンガーソングライターのコンピレーションCD「鉄コンピ」。基本的に参加されたシンガーから手売りで買うしかないと認識していたのですが、そうか、ここでは店頭で売っていたのか…
何度かななせさんから買う機会があったのに、結局買い逃して後悔していたvol.5、そして今日の主役、日菜さんが参加されたvol.6を購入。
思いがけない収穫に、今日は絶対に良い日になると開演前から確信しました。

いざ開演

音楽と地面が柔らかく感じた夜の帰り道

いきなり大好きな曲のイントロからライブがスタート!それこそ高校時代、日菜さんを観始めた時から歌い続けてくれている曲です。テンポの良いギターの響きと、素晴らしい音楽体験を歌った曲の世界観にテンションが一気に跳ね上がります。
曲名がめっちゃ長いんですが、そこがまた好きです。

シアン

2曲目はガラリと雰囲気が変わり、2月に配信リリースされた”シアン”。下北沢DY CUBEの企画ライブから生まれた曲ですが、色をキーワードに恋愛感情を表現した歌詞が巧みで、ムードのある曲です。

さすがワンマンライブ。昨年8月から何度かライブで聴きましたが、なかなか最近のライブでは聴けない曲が入ってきました。
降り続く雨と別れを歌った歌詞は切なく心に響き、意識が日菜さんの歌に惹きつけられていきました。

blue

“blue”も久しぶり!途中で少し歌詞が飛んでしまって、あ!教えたい!と衝動的に思ってしまったくらい、YouTubeで何度も聴いてきた曲です。この曲は背中を押して前に進む勇気をくれる曲だと思っていて、ライブで聴くことができて、「ああ、明日からまた頑張ろう!」と元気が湧いてきました。

高校時代に初めて世に出した曲だという”街”。YouTubeにLyric Videoがアップされていたので当然知っている曲ではあるのですが、ライブで聴くのは初めてです。
軽快なリズムに乗せられた寂しさを感じさせる歌詞が不思議な余韻を与えてくれます。

自転車

1回目のライブから大好きな曲その2!
男性目線での恋愛を歌った曲なんですが、最後の「ありがとう、愛しい人」というフレーズでいつも涙腺が緩んでしまいます。好きな曲過ぎて言葉が出てこない…

17

高校時代の集大成の曲。もう遥か遠くに感じる自分が高校生だった頃を思い出して懐かしい気持ちにさせてくれる曲です。MVがとても良い曲でもあります。
17歳の時に作った歌を20歳になった日菜さんはどう感じて歌っているんだろうと想像しながら歌の世界に浸っていました。

さよならマーガレット

3月5日のギタージャンボリーで披露され、3月8日には配信リリースされた”さよならマーガレット”。”自転車”が男性目線の恋愛曲ならこちらは女性目線。心の裡を描き出す歌詞がいつも心に刺さりますが、目の前で歌われると尚更。大舞台での経験を経て、より力強く、堂々と歌われるようになったと感じました。

FISH

今年に入ってから何度もライブで聴いて、すっかり不思議な世界観の虜になりました。私は日菜さんの歌声がすごく好きなんですが、”FISH”は声の高さがとても心地よいです。

燃えた?

”FISH"から流れるように”燃えた?”への流れが良いですね。
これもある種恋愛の曲ではあるのですが、情念が感じられて背筋にゾクゾクくる曲です。そして歌っている最中のPAさんの芸が細かい!これもライブならではですね。

満員御礼!

「友達がカラオケの店員さんに一目惚れした曲」でお馴染みの”満員御礼!”。今年1月には配信でもリリースされました。さすが実話を基にした曲で歌詞の解像度が高く、テンポの良い曲なのでついついギターに合わせて身体を揺らしながら聴いてしまいます。

青き少女

「次が最後の曲」と言われて思わず「えー!」と声が出てしまいましたが、最後に新曲が登場しました。タイトルを聞いて自然と日菜さん自身の歌かな、と思うくらいには日菜さんには青の色のイメージがあります。時に迷い、悩むことがあったとしても、焦らずに前に進んでいけば良いんだと、自分らしくあれば良いのだと、元気づけてくれる曲だと感じました。

幸福

アンコールは”幸福”。
配信ライブでは観客の手拍子に合わせて日菜さんが歌う姿を観て、あの輪の中に入りたいと羨ましく思っていたので、それが実現できて嬉しかったです。全力で手拍子を打ち、「歌詞を覚えてたら一緒に歌って!」と言われて迷わず歌えるくらいには何度も聴いてきた曲なので、楽しく、文字通り幸せを感じながら最後の曲に酔いしれていました。

終演後

会場全員で記念撮影。写真を見ると、自分のハートを作る下手くそさにがっかりしますね…
全編を通して日菜さんが楽しそうで、日菜さんを好きな人しかいない会場内には「好き」という感情が溢れていて、本当に幸せな空間と時間でした。
今回のセトリには入ってこなかったですが、好きな曲はまだまだ沢山あって、今後も配信が中心にはなりますが、日菜さんのライブを観続けたい、曲を聴き続けたいと思いました。
そして日菜さんにお会いできたことが本当に嬉しかった!
物販に寄ってCD等々を買い、日菜さんにご挨拶して帰路につきました。

今回初めてライブハウスで日菜さんの歌を聴き、今まで配信やYouTubeで聴いてきた以上に、魅力的な歌を歌うシンガーソングライターだと感じました。
日菜さんの進んでいく道のゴールテープはまだまだずっと先にあって、これからどんどん活躍していくことと思います。近い将来、「あの日菜さんの初ワンマンに行ったんだよ」と自慢できる日が来るんじゃないかと思っています。
最後に今回ライブでは歌われなかった曲たちのリンクも貼っておきます。
”勘違い”をまたいつか歌ってくれないかな…


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?