久住ハル

詩や短編や小説を真面目に書いていくつもりの発展途上な書き手です。 どうぞよろしくお願い…

久住ハル

詩や短編や小説を真面目に書いていくつもりの発展途上な書き手です。 どうぞよろしくお願いします。

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    素敵な記事の数々をマガジンにします🎵

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    感銘を受けた作品や勉強になった作品です🎵

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    作品以外のなにかしらを集めました

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    作品とは関係ないのでマガジンにしました。 なんとなく作品以外のことが気になる方におすすめします。

最近の記事

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【詩】無色透明

精一杯言えないものを抱えて生きてきた モノクロの世界で十分に生きて来た 必死に笑顔を作って君の答えにいつも答えたんだ 皆にだって本当のことなんて言わないで 聞き逃さないように言葉尻に注意を払って 僕の答えが消えそうになったとしても 君が笑えるために僕が消えても 僕がたとえ無色になっても ただ認めて欲しかったから それだけのために 自分の色を皆に見せる前に消すんだ 自分を殺しながら 影を抱えながら 僕がここにいるって 叫ぼうとするたびに 僕はどんど

    • 【詩】蛍のひかり

      蛍はきれいな水でしか育たない 幾つもの蛍が空中を明るくし その様子を何人もの人が眺める 皆の声は自然と小さくなり 水の流れの上を上下する 絹のような光を 捕まえるでもなく 手を広げる 僕が覚えているのは ただ数匹の蛍を 届きもしないのに 追いかけたこと 蛍の話を母にすると 少し笑って あそこは名所なのと コップを洗った手を タオルで拭きながら 思い出すように 窓の向こうを見る あの時はよかったとは 決して言わずに あの時はよかった様に

      • 【詩のようなもの】成長の途上

        数か月前にchat GPTに名前を入れてエゴサ?をしてみました 返事はよくわからないと言う まあそうだろうなものでした 最近またエゴサ?してみました 恐ろしいほど成長していました 答えは↓です 著しい成長を遂げていて言葉もない 少し前までわからないって言っていたはずなのに 2歳くらいが大学生ぐらいになった印象です しかしながら読めばわかるかもですが Chat GPTさんは決定的な勘違いをしています 敢えて触れないで今後どうなるか 注視したい笑 数か月

        • 【詩】月といっしょに

          彼女の指先に光るオレンジのラメ 壊れたイヤホンの代わりに買った 新しいヘッドホン とりあえず着ればどうにかなるセットアップ 屋上から見える街の光と影 持てあます自分の矢印 彷徨うように掴み切れない 彼女の後ろ髪 彼女と僕の方程式は まだ答えが出てないし 果てない答え探しになるかも そんなの分からない 長い夜にまだ来なくていいと 朝日に言う 二人で刻む夢の時間 サボテンを見て ベッドに寝転ぶ時間 このまま このまま 踊るように 飛ぶように

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        【詩】無色透明

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        記事

          【詩】一歩目を行く

          瑠璃色の地球は 止まらずに今も回ってる わたしの足先も アスファルトの上を 踏みつける回るように 地の底にいるのに自覚がなく 山を登っていくのに 不穏な雑音が聞こえる 一歩出せば成功の切符を 手に入れられると言われているのに わたしはその切符を夢に見ながら 触れるのを恐れている 今この瞬間は次の瞬間に 何が起こるかわからない この先で本当にもらえる切符 今わからない不安 わからない不安にベットする 約束された希望を暗渠を作って流す 次の瞬間

          【詩】一歩目を行く

          【詩】SMILE

          肩を上げて手を広げて 手を叩いて大笑いをする 大笑いの仕方ならわかってる 車窓を見ながら 映る自分の顔 夜景が流れていく 光った点が線になる さっきまで大笑いしてた 自分が窓に映った自分に言う 誰? 大笑いの仕方は反射神経みたいに 体が覚えた 窓に映る自分の目が誰と聞いてくる どっちが誰で誰がどっち 見透かされない様に 大きく笑うのは本音をどこかに 隠しているから 手を叩くのはそんな自分の姿を 叩いた音で消すため コンビニの前で朝が来るま

          【詩】SMILE

          【詩】摺りガラスの向こう

          肌に感じる潮流は世迷言みたい 間違いのない正確な情報は 摺りガラスの向こうにある 摺りガラスに手を入れないと フィルターがかかった 誰かに都合の良いように 誘導されてるみたいで 首を傾げ怪しげなコピー用紙を 破りたくなる かかるわけない魔法の情報を 垂れ流しをするのは 丁度いい温度で徐々に ゆでた爬虫類をつくりたいからなら それもいらない 考えることなどなく ただ何となく上のいうことを聞いていれば “楽しく生きていけますよ” そこら中にそんな

          【詩】摺りガラスの向こう

          【詩】生きている

          不確かな明日に飲み込まれそうで そんな時に相応しい言葉は 自分の口からは出てきそうにない 上がったり下がったり そんな日々で人の目を見て話すのは ちょっとばかり疲れて 無駄に一日ただベッドで丸くなる 食べたくなるまで待つ お風呂の時間は自分で適当に そんな自分が望むこと それをずっと続けていたい それだけでもう手一杯 理解できないかもしれないけど これでも何とかしようとする 最善策を選んでいるつもり だらだらしてるだけと言うなら それでもいいよ

          【詩】生きている

          【詩】思ひの中

          畳の上に座り よく手入れされた庭の前で 気持ちを整える 朝の澄んだ新緑の香り 視線の先にあるのは今までの航海 単純なことさえ見通せず 荒波で足をすくわれ 溺れそうになる 性善説と性悪説の理 波に揺られゆらゆら 信じて信じられ裏切られ救われ 息の出来ぬ水深で陥れられたと気づき 投げ入れられた綱で助かったとわかる いつも隣にいた人に 刀の先を喉元に置かれ そう言うことだったのかと 刀を持つ者の目を眼球の奥底まで 見入る 正面にいた者が刃をつかみ

          【詩】思ひの中

          【詩】季節の匂い

          道沿いに立つ電柱 一本道  霧の中で 車が一台遠くから来て 霧の中に消えていく 田んぼが消え 雑草が生えている土地に 一抹の寂しさを思う 友達が一人消え二人消え この土地にいるのは 残された者 頑なな声は時に雑音になり 全てをシャットアウトしたくなる のどかな声は季節を感じ 今日の天気は雲でわかる 僕ももうすぐここを出る たぶんもう戻ってこない 出て行った友達のように 絆と息苦しさの真ん中 天秤にかける必要はない 去ると思うと愛おしくな

          【詩】季節の匂い

          【詩】Time goes by

          変わるる田園の風の音 滲むフィルムの涙の跡 花火が花開く前の糸 記憶を呼び起こす地平線 意味さへわからなかった未練 巻物で伝わる試練 残ったグラスの中の氷 重なって積もる澱 何気ない日常の通り 無意識に噛むつめ 必死に集める咲かない種 止められない夢 美術館で何時間も見る一枚の絵 一人で見る時間の長さ短さ トランプのカードを切るように 手札を隠しながら窺がう様子 お互いが見せればいい手札 言わなければいいことを 壁に投げつけ 後悔が戻って

          【詩】Time goes by

          【詩】軽くなる

          結んでいたリボンは あの人がくれたもの 夢の中に出てくる あなたの姿は わたしをいつも見守っている 不器用なわたしは 夢の中でも 転んでばかり あなたがいてくれて 本当に良かったと思って 目が覚める わたしはまだあなたの 慈悲の目を忘れてはいない どこまでも澄んだ空のように あなたのその瞳が見たくて 追いかけてそばにいて 離れたくなかった 嫉妬や憎しみは 何も生まない ただ自分が傷つくだけ あなたの言葉 わたしは嫉妬も憎しみを いつ

          【詩】軽くなる

          【詩】麗らかな日々

          バレリーナが藍色の空の中で 一筋の光を浴び舞っている 回転するごとに羽が飛び それが鳩になり飛び立つ ピアニストは優雅な音色で 騒がしい現の世界を覆い隠し 向かってくるカラスやコウモリを 白い天使に変える 坂の上から見る世界は 低い雲がたれこめて 憂鬱が悲観を呼び絶望にする フルートは固まった悩み苦しみを 優しく包み込み消えてなくす かすみ草を花束を持った 小さい男の子がそっと手を温めてくれる 目の見えない人は ものが見えない人のことを言うので

          【詩】麗らかな日々

          【詩】自分のみち

          はじめからわかってた いやわかってなかった この砂漠と熱帯夜が交互にやってくる 都会の蜃気楼 信じられる人はどこまでも笑顔 騙されてからわかる 壊れた笑顔はなんのあてにもならない それでもまだ笑顔する 鏡で見て欲しい 破綻してそれでもしおらしい笑顔 誰が幸せになる 無感情の匂いがする キラキラなアドバイス ちょっと味があったような 夢の中のスパイス 信じて付いて行けば 答えが待ってる天国が ありそうなありそうでないような オレンジ色の聖水

          【詩】自分のみち

          【詩】等身大

          相変わらず頭痛は止まらない 頭痛薬のタブレット 奥歯で嚙み砕いた後に ジンジャエールで胃の中に入れる 効くのか効かないのかわからないけど なんとなく効くような気がするのは ラムネを飲んでも効くのと同じかな 斜め掛けのカバンに 夢と言う名の幻想を入れ 通勤電車に乗る マスクをつける人 つけない人 どっちも 望む幸せは小さくてもいいって 拡声器で言われても それくらい自分で選ばせてよ ロールモデルは メンターでもなく ファッションモデルでもない

          【詩】等身大

          【詩】雨のあと

          傘はいつも使う折り畳み傘でない 突然の雨のビニール傘でもない 家の傘立てにある傘 触れた手と手は はじめるためのプロローグ 途切れないLineの文字 次の時間までの濃密なキャッチボール 途切れたキャッチボール 嵐のように全身に絶望が走る あなたの可哀そうが似合う顔 まるで人形のように現れ 魂まで奪おうとする 圧力を感じる違和感 地の果てまで追いかけられる予感 薬が効いてお互いが丁度いい時間を取り戻す 何度やっても初めに戻れない 体力を奪うだけの

          【詩】雨のあと