人魚と零れた星の夜(ダメダメだって、疲れたっていいじゃない)
「願い事は決まりましたか?」
満月に尋ねられても、人魚は首を縦に振ることができません。
「願いはあるのです。でも」
心もとない人魚の声に、満月が優しく聞き返しました。
「でも?」
ふんわりと包み込まれた人魚は、ほっとして、でも、すこし言いにくそうに言いました。
「考えれば考えるほど、決められないのです」海の底を抜け出して、初めて知った海の景色は、たくさんの楽しいことも苦しいこともあったけれど、もっともっと知りたくなったこと。それから、何もないと思っていた海の底は、とても温かくて、優しくて、幸せな場所だったと気づいて、はやく帰りたいと思ったこと。そして、人魚の世界をすっかり変えてしまった空や星は、何事にも代えがたい存在となって、ここにずっといたいと思ったこと。どれも大切で、どれも叶えたくて、どれかひとつを決めることなんてできませんでした。
「そうだったのですね」
満月は人魚の戸惑いを叱るでもなく、呆れるでもなく、ただまっすぐ受け止めてくれました。そして、事もなげに言いました。
「ならば、今は、決めなければいいのです」
こんにちは。晴季です。
かなりおひさしぶりの童話になっちゃいました。
なかなか話が定まらなくて、むき―ってなってました。
加えて、今日から娘の慣らし保育も始まって、
正味2時間半だけでしたが、
疲れ果てて、夕方、寝てました。
(その前にカウンセラーの勉強はした)
全然、器用にできないし、
そのくせいっちょ前に疲れるしって、
自分にダメ出ししたくなるけど、
ま、これが私なんで。
私以上のことなんてできんのよ。
だから、人に頼りまくって、
疲れた時は休んで、
(明日の午後は、マッサージ行ってくるよ)
自分のできることだけを
できる範囲でやればいいのよ。
ダメな自分を出してこ。
そんな自分でも、夢は叶えてイイんだって許してこ。
ではまたー。
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