#1 嫌いで仕方がなかった掃除・片付けがちょっと好きになれた話。

昔っから本当に掃除・片付けが嫌いでした。
出来ることならやりたくない。
おもちゃも本も脱いだ服も、誰かが全部片づけてくれたらいいのに。
そんなことを思っていると母から怒られます。
「どうしてこんなに散らかすの!ほら片付けて!」

掃除にしても片付けにしても、
俺にとってはやらざるを得なくなってから
渋々やるものでした。
結婚後も妻に言われてから、
初めて部屋に掃除機かけ、窓を開けて換気します。
一通り終わった後、妻が俺に言います。
「ほら、気分よくない?」

あのですね…
散らかってる部屋が好きとかそういうんじゃないんです。
ただ、割に合わねえなってずっと思ってました。
やりたくなくて面倒くさい気持ちをこらえて立ち上がり、
好きな音楽を大音量で聞いて気分をごまかしつつ、
時間と体力を支払って得た快感がこんだけか…?と。
汚れや散らかりがそこまで嫌じゃないので、
別にやらなくても良くない?って思ってたんですよね。


革命が起きたのは2日前のこと。
シェアハウスしている友達(Tちゃん)を車で迎えに行き、
帰り道で掃除の話になったんです。

「Tちゃんはなんでそんなに掃除できるの?」
「私は汚れとかすごく気になるから、自然とやっちゃう感じかなぁ。」
「面倒くさくないの?」
「面倒くさい日もあるよ。明日でいいかって。」
「俺、掃除したくならないもんなあ。
 ドロドロのものがピカピカになるとかなら楽しいけどさ。
 髪の毛1本なくなったとかじゃ何とも思えないや。」
「私は髪の毛1本なくなっただけでも、変わったなって思うよ。」

この時初めて自分の中で、
掃除を進んでやる人の感覚が咀嚼できた気がしたのです。
ドロドロのものがピカピカになったくらいの快感を
髪の毛1本なくなった時でも味わえるくらい、
小さな変化を大きく受け取っていたのか!!

それが出来たら掃除・片付けに限らず、
人生に楽しみが増えまくることは確定です。
うらやましい!
俺も小さな変化を大きく受け取るやつ、やってみたい!


そして今日、俺は28歳にして初めて
掃除したくて掃除しました。
思ったより大変だったので、
期待していたほどの快感はなかったのですが、
意識しておおげさに喜んでみました。
部屋が綺麗になった!気分いいぞ!
やったぜ!バンザイ!

前向きな気持ちで1度でも掃除出来たことが、
俺にとってはすげぇ変化です。
果たして明日以降の俺はどうか…?

それでは!

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