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カルテ開示の意味

カルテ開示は2度目だ。

一度目は交通事故の時で、相手が轢いてないと主張し、それを真に受けた相手の保険会社がT病院と共謀して『外傷なし』としたカルテの開示をした時だ。

その病院の前後にかかった病院2箇所と接骨院の3つの医院がカルテに『圧挫傷あり』や『跛行あり』と書いていてくれたおかげで、T病院と保険屋と加害者の悪質さがバレ、不起訴になりそうだった所を急遽起訴され、裁判で事故の事実が証明され、加害者は刑事裁判で罰金刑となった。(骨折なしの事例では罰金刑しかできないらしい)

今回は2度目。医事課から「カルテ開示して、星の数ほどある病院に行け」と言われていた事がきっかけだったけれど、そこから病気の精査は少しずつ進展していて、あれがあったからと思えるほどポジティブにとらえられるようになったわけだけれど…

前回の精査中、「四肢脱力発作時に200を超える血圧で、既往症で脳梗塞もあるのに、入院させないなんて事はない。あなたが血圧を聞き間違えたか、もしくはバイタルとってなかったか…」と言われたので、証拠をもっていかなくては…と開示する事にしたわけで…

言われたから、やってたった!っていうのもあるにはあるけど…それよりも自分の診察が適切に行われていたかを見極めたかった。

前回書いた通り、退職したその足でカルテ開示の申請をし、2周間ほどでできたと連絡あった。

今までの入院、外来全てと、バイタルなども全部依頼した。

結果400枚を超える量。ただ、他の病院は1枚22円とかが多い中、ここの病因は10円というのを調べていたので、せいぜい1万はいかないだろうと思っていたから、これは想定内。4000円ちょっとで最高のプレゼンとをいただいた。

なんでプレゼントかって…

それは…脱力発作の時の血圧が217と記載あったから。

仕事で大勢のカルテを見ていた時にも、血圧が200以上で、既往症がある人が入院しなかったのを一度も見なかった。170くらいでも既往症があったら、念の為に一泊とかもあったほど。

新しい病院の先生いわく「コロナであろうと、あたなが言うような症状だったら絶対に入院になってるはず。だから、入院してないのなら、あなたの思い違いではないのか?」

思い違いではなかった。確かにあった。しかも、あれから何度か同じような症状が出ていて、救急に行った時何度も同じような血圧が記入されていた。

そして、開示して驚いた。

「精神科へのコンサルトをすすめる」

四肢脱力、構音障害、血圧が217=精神の病…

そっか。そんな乱暴な診察だったんだ。開示してみてよかった。

声を大にして言いたい!絶対にカルテ開示はするべき!そこから真実が見えてくるはずだから。

病名がつかない患者さんは星の数ほどいると思う。そして、その多くが精神科へ送られる現実。私も然り。

なぜなら来月、生まれて初めての精神科受診が待っている。

ただ、私はとことんポジティブなので、知らないよりも知っていた方がいいと思う性格。この400枚のカルテ記事や、検査書類をファイリングして、持って行こうと思う。

今は劣化を防ぐために、スキャンしてPDF化している。今日は試しにやってみたので、108枚。明日もせっせとPDFにしよう。

それにしても、いつも思う。

幽霊よりも生きてる人間の方がずっと怖いって。

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