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リフィル処方箋にした話

脳梗塞後のフォローをここ5年間やってもらっている。
とはいっても、ほぼ入院していた時と同じ薬を同じ量の処方。
シロスタゾールとアトルバスタチン。
1年前に四肢脱力と高血圧180〜220を行ったりきたりしていた時からアムロジピンを追加。それ以外何一つ変わっていない。

今後この調子で死ぬまでこの薬を飲み続ける事になる。
なんとか安く抑えたい。
アレルギーが出る前は薬も輸入代行に頼んで海外から安く同じ成分の薬を取り寄せていたけれど、私の場合はリスクがあるからそれももうできない…
日本の薬でアレルギーでたら、またPMDA(医薬品副作用被害救済制度)を使えば入院費用は返ってくるというのもあって…
もう日本の薬一択になっていて、節約は難しい。

今までは先生に「安定してます!」と伝えて、2ヶ月分を処方してもらっていたけれど、それでも2月に1度は診察を受けて処方してもらわないとダメだった。

再診料といっても、私の場合は脳梗塞後なので
・再診料…79点
・外来管理加算…52点
・処方せん料…73点
上に追加して
・特定疾患療養管理料…225点
・特定疾患処方管理加算…66点
これが絶対に発生する。
基本的に点数に10円かけたものが診療報酬なので、3割でも毎回1490円はかかる。

私の場合は2ヶ月毎だけど、30日処方だとこれが毎月かかる事になる。そう考えると、当初の1年は真面目に毎月行っていたなぁ〜その頃の純粋に先生を信じる心がまだあったんだなぁ〜と優しいお目々で遠くを見つめてしまう…

更に調剤薬局でも薬代にプラスして加算があって、
私の場合は2ヶ月分で2260円。
でもこれは薬代なのでどうしようもない。

薬についても、薬剤料だけだと1260円なので、1000円は加算分。という事は、30日処方の人は加算が毎月取られるので、2ヶ月の時点で3260円になり、薬代だけですでに1000円の差が出てくる。1年で6000円10年で6万円にもなる。節約必須だな。

以前からリフィル処方箋について国会で議論されてきていたのは知っていたが、なかなか決まらずヤキモキしつつも、虎視眈々と導入を待っていた。

それがこの春!4月からついに導入された!!

そこで、5月の診察日に先生に「リフィル処方箋にしたいんですけど…」と言うと、それはそれは怖い顔になり、目も合わせてくれなくなり、「まだやった事ないし、検討中なんだけど…」と渋り出した。
それもそのはず、診療報酬が1/3になるわけだし、仕方ないとは思いつつも…

ただでさえ医者から嫌われてるのに、医療機関の混雑緩和と、慢性疾患の患者さんの通院ストレス軽減と、保険組合の負担軽減を目的とした制度なのに、更に医者から嫌われるという謎の対応を受ける事になった。

ただ、その時には先生がリフィル処方箋を出力する操作を何度か失敗し、「2ヶ月✕3だと、半年来ない事になるけど、いいの?本当にいいの?」などと言い、私は「安定してるからいいです!」と言ったものの、「半年来ない事になるんだったら血液検査はしたら次来た時にフィリルにするから」という謎の提案をされ、仕方なく飲んで、リフィル処方箋は次回という事になった。

帰りに調剤薬局に寄って、「2ヶ月後にリフィル処方箋にしてもらう事になったのですが、リフィル処方箋に対応できますか?」と聞くと、「やった事ないので、勉強しておきます」と言われ帰ってきた。


そして!!!!ついに!その時がきたーーー!

今日、約束通りリフィル処方箋を出してもらったぞー!!
前回と同じ金額。
明細には前回は「リフィル以外」となっていた所が73点
そして今回は「リフィル処方箋」となっているが、73点だった。
追加の加算はない模様。

そして薬局に行ったが…そこから1時間かかる事になるとは…
その時の私はわからなかった…

何に時間がかかったかというと…
私の希望「安定しているので2ヶ月✕3!」
       ↑ これは譲れない
脱力発作しても、構音障害おこしても、血圧が220になっても、ずっと異常なしと言われ続けてきて、対応してくれなかったんだから、安定してるっしょ!!!!!!!

でも、薬剤師から「30日✕3が上限です」と言われた。
そこで、「厚生労働省のガイドラインの見本ではそう書いてあるんですけど、上限は医師が状態を確認して決めていいような事が書いてありましたよ!」と言うと、それはないからと医師に処方箋を訂正してもらってくると言い出した。

で、薬剤師さんが先生に電話し、確認して、その後どうやら何かで調剤薬局にいた数人がかりで調べ出して…
15分後に「○○様がおっしゃっていたのが正解でした…」と言ってきた。

クイズ?これってクイズなの?????
2ヶ月の間にガイドラインを熟読してくれなかったの???
私が正解と言われましても…まぁ、いいんだけど…

他にも原本を預かるから、次の時に原本を郵送してくれとか…もって来いとか…「そっちに原本あるなら持っていけないですよね?」と言うと、「お待ちください」と確認してくるっていうような事が何度かあったわけで…
それで1時間かかってしまった…

初めてだったらしく、まだよくわからないんだそうだ。
私も勉強になったし安くできそうだし、時間かかったけど良かった。
めでたしめでたし。

で、今回最高だわぁ〜って思ったのが、原本を預ける(公文書なので預り証を書かされる)と、次回処方してもらう時にはオンラインの服薬指導を受けるだけで、郵送(送料は調剤薬局負担←私の所の場合)で送ってくれるという所だ。

もうここまでで、薬剤師集団がみんな汗まみれになって疲弊してるので、「外に出なくていいなんて、私みたいな引きこもりにはもってこいですね!」と和ませてみた。
アハハハ…もう疲れでお互い笑顔が引きつってたが、それで良し。

まとめとして…
リフィル処方箋は簡単に人にはオススメできない。
症状が安定している事と、薬が変わっていない事などの条件をクリアしていても、高齢で急変する可能性がある人や、定期的に診察が必要な人はそもそも医師より許可が出ないだろうから大丈夫だと思うけれど、私みたいに強引にお願いするのはやめた方がいいかもしれない。
長生きにこだわるのならば、普通に通った方がいいかなと思う。

ただ、私みたいに薬も変わらず5年も続けていて、症状も安定しているのに、死ぬまで飲み続けないといけなくて、医者との信頼関係が比較的悪い人?(笑)
あまり先生の顔を見たくないのに、薬をもらわないといけない人とか…
経済的に負担を減らしたい人は検討してもいいのかなとは思う。

たーーだーーし!!
医者との関係は今まで以上に悪くなるのを覚悟の上で!
半年後、金髪にでもして新しい自分で先生とご対面しようかな!
そしたら少し優しくなってくれるだろうか…
それとも初対面のような新鮮さがでるだろうか…
と、1%の期待を胸に半年後までリフィル生活します!


■おことわり■

どんぶり勘定人間のため、ざっくり計算しています。きちんとした事が好きな方、誤差は絶対に許さん!と思う方は自分の事だけ自分でしっかりして、どんぶり勘定の星の元に生まれた私を責めないでやってください。よろしくお願いしまーす。

※タイトル画像は私の大嫌いな薬のシート上の邪魔な部分を写真で撮ってみました。私はこれを取り除かないといられない症状に悩まされています(笑)

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