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【ゲーム感想】湧き上がる懐かしさと新鮮なワクワク感を無料で呼び起こせ!『プラモギア』

書きたくなったときに勢いで書く、不定期ゲーム感想シリーズ。今日はこちらのフリーゲーム『プラモギア』です。え、これがタダなんですか!?

配信サイト
プラモギア:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!] (freem.ne.jp)
プラモギア[フリーゲーム夢現] (freegame-mugen.jp)

制作者さんのツイ……Xによる紹介
https://x.com/44gomi/status/1750063225440465381?s=20

どんなゲーム?

制作者さんいわく『ホビアニ風RPG』ということで。
主役は街の小学生と、手のひらサイズの戦うホビー!
ポップでキュートな全年齢向け(なのにどこかフェティッシュな気もする)キャラデザ!
ドット絵で描かれた空き地!コンビニ!商店街!を主な舞台に、新発売のインペリアルカイザー(定価1000円)を購入直後に奪ってくれた悪ガキをぶちのめすため、行くぜプラモギア!ギアドライブ!!

この辺でピンと来た人はとりあえず遊びましょう。来なくても遊んでみてほしい。2、3時間で終わる規模感なので、1本の映画を観るような感覚で遊ぶのがちょうど良いかと思われます。
そしてそれゆえに長く語ると逆に美味しさを削いでしまいそうな気するので、個人的に「あ、これは!」ポイントだけかる~くピックアップして、あとは戦闘システムにちょろっと触れるくらいでいきましょか。

俺はこのゲームを……知っている……!? いや、知らない……!?

まず見てくれこのメニュー画面を。

すげー見たこと有りそうなのに、類似例を上げられないUI。ここだけで心をわしっと掴まれる。

見てくれこの立ち絵を。こうやってデカデカと機体も人も映してくれるのって、実は珍しくない?

これは主人公。新しい仲間が加わるたびに「うわ絵が良!」って無限に叫んでた。

見てくれこのバトル画面を。やっぱり『有りそうでなかった感』が心の色んなところを刺激するわけだ。

ユーザビリティという意味では荒い点こそあれど、そのへん軽々と凌駕するほどのワクワク感がぎゅぎゅっと詰め込まれたこの1枚。しっかし敵のプラモギアも良いよなー。

心の中の「こういうRPG」の原風景みたいな家!学校!コンビニ!空き地!

いかにもパーツが買えそうなコンビニ!いかにもバトルにちょうど良さそうな空き地!
美人で気さくなコンビニのねぇちゃんも……いるぜ!ここにな!
なんかこう、こういうの、さ……!
ちょっとしたところにちょっとしたテキストがある。それだけでなんだか懐かしい気分になれる。

タイトルコールもある!

『ホビーを題材にした』ではなく『ホビーアニメ風』なんだよな~って、こういうとこで感じる。

ゲームシステムについて

基本はターン制RPGでありながらも実はかなり独特な作りで、そこがこのゲームを『懐かしさ』だけで終わらせないNiceポイント。
①チーム全体で3体のプラモギアが倒されたら敗北。
②プラモギアは倒されると次のターンにHP全回復。
③近接技はなにかと強力だけど、代わりに反撃をされる。
④ちょっと弱いけど反撃されない射撃技ってのもある。
⑤『GP(ギアポイント)』というゲージがあり、これが溜まる通常攻撃と、逆に消費するGPアーツがある。また、GPが高いと先に動きやすくなる。仲間と連携攻撃をしやすくなるなどのメリットも……

その他諸々、既存のRPGと比べても遜色ない新鮮な要素が多くある。またこのゲームにはレベルがなく装備で能力を変える方式なので、手探りでシステムを学んで強いカスタマイズを探すのが、ゲーム体験としてちゃんと新鮮で楽しいんですよね。
そしてゲームバランスはわりと大雑把。私は雑魚ゲーマーなので、そこも結構好き。
その一方で、少なくとも方針を考えてカスタムしないとクリアできない程度にはしっかり歯応えがあるのも良き……というか、その辺のモブが普通に容赦ない。

素早い機体でスタン技(1ターン行動不能)をばらまいてこっちの動きを止めてから、鈍重高火力のエース機でぶち抜いてくるモブ!
脳死で一生フリーズ技(すげーエグい状態異常)を連打してくるモブ!
プレイヤーもラスボスも使わない超巨大戦艦(※一部技に耐性がある超強いプラモギア)で全体攻撃を打ちまくるモブ!
やたら強い一般市民にまぁまぁ揉まれつつ、仲間(実は結構増える)を取っ替え引っ替えしてカスタムの醍醐味が分かってきた頃で、大体このゲームは完結すると思います。少なくとも私はそうでした。

そんなわけで

「最後までダレることなく、短編RPGとしてちょうど良い尺で満足できたな~!」という気持ちと「もっと規模感デカくして、もっと遊びてぇ~!金ならいくらでも払うからよ~!」という気持ちがない交ぜになったまま、今この記事を書いております。
実のところ惜しい点もいくつかあって。
『全体が作り込まれているがゆえに、尺の短さが一部展開の駆け足感に繋がっている』『カスタマイズが楽しいのに、武器を実際に変えないとスキルの変化が見られないので何度もメニューを往復する必要があって面倒くさい』だとか。
しかし「それはそれとして」と一旦横に置いてそのまま忘れられるほどにこのゲームにはこのゲームならではの楽しさが詰まっていて、そんなところもまた良きゲームの証拠なんでしょうね。堪能!

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