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【長男と三つ子育児実体験】エピソード4〜壮絶な産後〜


かくして、無事に出産を終えた私。
初産での救急帝王切開も相当大変でしたが、
産後はその倍大変で、出産はただのスタート地点である事を
思い知らされるのでした。


帝王切開で出産を終えたその日の夜は、
それまでの人生で1番寝苦しかったのを覚えています。


産後の興奮で中々眠れない脳。
麻酔が徐々に切れてきて痛みを感じ出す身体。

起き上がれなくてトイレにも行けないので
尿管にはまだ管がつけられたうえ、
身体の下には防水シートが敷かれていて、
それがなんとも蒸し暑くて不快でした。

足には術後の浮腫み防止のための
医療用の着圧ソックスをはかされていて
それも不快で中々寝付けずにいました。

身体の上の方からだんだん麻酔は切れてきて
切開したお腹の後陣痛が痛くて痛くて
その日は眠れる薬と痛み止めをもらって
少しだけ眠れました。

自分が妊娠・出産を経験するまで
"後陣痛"というものの存在すら知らなかったのですが、
産後は、妊娠で大きくなった子宮が
元の大きさに戻ろうとして収縮します。
それが"後陣痛"なのですが、帝王切開で出産すると尚更
切られた子宮が収縮するわけで、これがものすごく痛い。

痛みの波が来ると身体を丸めてひたすら耐えるしかなく、
痛み止めをもらうためにナースコールを押すのも一苦労でした。

やっと朝になり、麻酔は完全に切れて
背中や尿管のチューブからいったん解放され
まだ点滴は付いているものの、
自由に動ける事の素晴らしさを実感したのを覚えています。

でもお腹はまだまだ痛むので、
すぐそこにあるトイレに行くだけでとても時間がかかります。

徐々に動けるようになってきたと思ったら
早速授乳の練習が始まります。


看護師さんに色々教えてもらいながら
なんとか挑戦してみますが
息子も私も授乳初心者のため最初は中々上手くいきません。

新生児特有のほぎゃーという泣き声で泣く息子。
お腹空いてるのに上手くあげられなくてごめんよ〜
と思いつつ初めての授乳練習は終了。

人体とは不思議なもので、
帝王切開で産もうが、身体はちゃんと機能して
母乳を生産し始めます。

その母乳生産に伴う痛みの強いこと強いこと…。
私の場合、最初の授乳練習で
身体が一気に母乳生産機能を発揮しはじめて
ものすごい勢いで乳房に母乳が溜まり始めました。

皮膚の下から乳腺がはっきりわかるくらい、
ぱんぱんに乳房が張り始め、これが本当に痛い。
ちょっと服が擦れただけでも悶えるような痛みで、
例えるなら、ものすごく膿んでいる大きなニキビが
胸に2つできたような感じです。


よく、出産によるダメージを
トラックに轢かれたようなものだと表現されますが
まさにそんな感じです。


身体は丈夫な方なので
今まで大きな怪我や病気もしたことがなく
入院というものが、術後というものが、産後というものが
こんなにもキツイということが
心に刻まれた21歳の初夏でした。



次回、エピソード5〜21歳初めての育児〜


↓エピソード3〜長男が産まれた日〜↓









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