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「だめ」と言われるとやりたくなる。なんで?【否定命令の恐ろしい力】

だめと言われるとやりたくなる心理

「外で遊んではいけません」

「ここで釣りをしてはいけません」


このように掲げられている看板は日本にたくさんありますよね。

でも、これを守らないで遊んでしまう子どもや釣りをしてしまう大人がいます。


これってなぜなのでしょうか。

今回は、この心理について考えてみます。


「絶対に青いウサギを想像しないでください」。否定命令の恐ろしい力

例えば、こんなことを考えてみましょう。


「絶対に青いウサギを想像しないでください」


こういわれて、青いウサギを想像してしまった人は正直に心の中で手をあげてください。


はい、私も想像してしまいました。

想像した後に、「あ、ダメだ」って思ったんです。

実は、これが人間の自然な心理なんです。


「~しないでください」というのは、「否定命令」、別名ネガティブコマンドというのですが、

人間の脳はこの「否定命令」を上手く処理できません。


脳はどのように処理するかというと、

❶まず青いウサギを想像する

❷その青いウサギに大きいバツ印をつける

このようになるのです。


だから、青いウサギを想像してしまうのです。


否定命令はセールスライティングでよく多用される

「まだ契約しないでください」

広告などでこのような文章をみたことがないですか?


実はこれ、否定命令の心理を応用していているのです。

「まだ契約しないでください」ということで、

"契約した時の自分”を想像させて、契約しやすい状態に持ち込んでいるのです。


怖いですね。

このように否定命令はセールスライティングで多様されています。

だまされないように十分に気をつけましょう。


じゃあ否定命令じゃなくてどういう命令にすればいいの?

じゃあ、「本当に遊んでほしくないとき」や「ここで釣りをして欲しくないとき」はどのような文章に変えればいいのでしょうか。


これは、否定命令ではなく、肯定命令の形の文章にすればいいんですね。


「ここで遊んではいけません」 ☞ 「近くの公園で遊びましょう」

「ここで釣りをしてはいけません」 ☞ 「釣りは5km先の○○釣り場で行えます」


このような形にすればよいのです。


詐欺師も使うテクニックなので気をつけましょう

いかがでしたでしょうか。

否定命令を上手く使うことで、相手を自分の思う通りに動かすことができてしまいます。

詐欺師もよく使うテクニックですので、みなさま十分気をつけましょう。


参考書籍


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