読書感想〜がらんどう〜

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『がらんどう』
大谷朝子

女友達と一緒に住む
だからと言って、最近流行りのLGBTQの話でもない
安易にそこに突っ込んでいかなくて良かったと読みながら思った
物語に大きな起伏はなく、平坦な印象
でも、伝わってくる日常の切実さ

何かになれるかもしれないし、なれないかもしれない
出来るかもしれないし、出来ないかもしれない

そんな主人公の平井が菅沼に3Dプリンターで赤ちゃんを作ってもらう
中が空洞で失敗作なそれを抱いて満足する平井
完全でない自分との共感とタイトルの回収

平井、菅沼の軽い感じは会話は平坦な物語のアクセントになっていて読みやすかったです

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