『いい写真は誰でも撮れる その2』 に参加してきました。
7月20日(土)、and recipeさんやっていた写真家幡野広志さんのワークショップ『いい写真は誰でも撮れる その2』に参加してきました。
本当は6月15日の回に申し込んでいたのですが、身内に不幸があり、参加することができなくなりました…。ワークショップの前日だったので取り急ぎ連絡を入れ、「キャンセルになり残念…」と思っていたところ、7月に振り替えて頂けました。本当に嬉しかったです。
写真の教室とかワークショップに参加するのなんて何年ぶりだろう?12、3年ぶりかな?なんかあまりにも久々すぎて緊張しますね。きっと若い人ばっかりだろうから、ちょっと浮いちゃうかも…なんて思うと、余計に緊張しちゃいました。
一応、課題みたいなものがありまして、「できるだけたくさん写真を撮ってきてください」と。「たくさん」ってどれくらい撮ればいいんだろう?いつもそれほど枚数を撮っていないから、こういうとき不安になります…。
とりあえずワークショップが始まるのが10時だったので、8時45分ごろ東京メトロの明治神宮前<原宿>駅で降り、お散歩することに。
地上に出て、神宮橋を渡って明治神宮方面へ。だいぶ以前にJR原宿駅で降りたことはあるんですが、明治神宮方面は来たことがないような…。そもそも横浜から原宿なんて遠くないんだから、もっと訪れてもいいのにね。なんで来なかったんだろう?なんて思いつつ明治神宮方面へ歩きました。
明治神宮一の鳥居をチラッと眺めて、代々木公園へ進みました。代々木公園もかなり久しぶり。多分15年以上来てないと思います。
すぐ近くの歩道橋に登ると、渋谷の高層ビル群が見えます。そういえば渋谷にもあんまり行ってないなぁ…。この前行ったのは東京オリンピックの前だから4、5年前かな?なんか久々すぎて新鮮です。
代々木公園に入ると大きなミスト発生装置が。「めっちゃ気持ちよさそう!」と思いましたが、カメラが濡れると困るので遠くから一枚…。
それにして暑い…。駅で地上に出てからそれほど経ってないのにすでに汗だくです。毎日最高気温が35℃以上ってちょっとつらいです。
代々木公園を抜け、西門から出てすぐ京王線の線路があります。Googleマップを見ると、この線路を越えるとすぐ代々木八幡宮があるはず…。
線路を渡り、道沿いに歩いていくと上り坂になって行きます。その坂を登りきったところに代々木八幡宮がありました。Googleマップだと平面だから分からなかったけど、坂の上にあるんですね…。暑かった…。
でも、この景色はどこかで見たことがあるような…。そういえば、ヴィム・ヴェンダース監督の映画『PERFECT DAYS』で、主人公の平山がここでお昼を食べ、フイルムカメラで写真を撮っていた場所じゃない?あのトイレもこの近くなのかな?それにしても、あの映画、よかったなぁ…なんて、頭の中で、映画のことがいろいろ駆け巡ってました。
代々木八幡宮でちょっとのんびりしすぎたかな?でも目的地までは15分ほどだったのでちょっと急足で代々木上原の会場を目指しました。
ワークショップの会場に着いたのは9時45分、3番目でした。会場には幡野さんをはじめスタッフの方もいらして、なんとなくいい感じです。きっと幡野さんが積極的にいろいろ話しかけてくださるのがいいんだと思います。参加者の皆さんは初めてなので緊張しますもんね。
10時になりワークショップがスタート。はじめは幡野さんのお話を聞きます。スライドで写真を見たりしながらポイントを説明して行きます。
幡野さんの著書『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』の中でも書かれていますが、「いい写真」とは「伝わる写真」なんですよね。言葉がなくても伝わる写真はありますが、普通の人は写真だけじゃ伝わらないんです。その答えが「言葉がないと伝わらないんです」でした。この一点だけでも「この本を読んでよかった!」って思いました。
それから「どうして写真を撮るのか」。もちろん「撮りたいものがあるから」なんだけど、ときどき何が撮りたいのか分からなくなってくるんですよね。撮りたいものが決まっている人はいいのですが、ぼくみたいにお散歩写真の人は「撮りたいもの?なんだろう?」ってなりがちです。その答えが「見たものを撮る」です。
今まで写真教室やワークショップに参加すると、「テーマを決めて撮ればいい」とか「まとめて作品にしたらいい」と教えてくれます。だけど、テーマが決まらないからまとまらないし、写真を撮るより「テーマ、何にしよう?」っていうことばっかり気になって、だんだん何を撮ったらいいのか分からなくなる…。それが「見たものを撮ればいい」ですよ!すごいですよね!「好きだから見ている。だから見たものを撮ればいい」なんでそんなことに思いが至らなかったんだろう…なんて感動しちゃいました。
それから「撮影者の気持ちと被写体の気持ち」です。「撮影するときに相手に敬意を払うということがいちばん大事」という当たり前のことなんだけど、ついつい撮影者の理屈で相手にストレスを与えることってありがちでした。「こっち向いて」とか「笑って」とか…。あんまりそういうことは言ってなかったと思うけど、自信ないなぁ…。こういう話って今までのワークショップなんかでは聞いたことなかったです。
『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』を読んでも十分理解できるのですが、直接幡野さんから話を聞き、疑問をその場で質問できるっていうのがワークショップのすごいところだと思います。
実際に写真の撮り方を教えてもらったり、AdobeのLightroom classicを使ってRAW現像の仕方を教えてもらったり、撮った写真を幡野さんがRAW現像してくださり、自分のRAW現像と比較できたりというのもワークショップならではだと思います。
そうそう、お昼ごはんに美味しいお料理が出てくるのも素敵です。ワークショップをしている間に後ろで料理を作ってくださっているのですが、「お昼ごはんはなんだろう?」ってすっごく気になってました。これはワークショップに集中できないとかではなく、楽しみが増えている感じです。料理をされている音とか香りって刺激的ですよね。お昼ごはんもとてもおいしかったです。もちろん写真にも撮りました。
ワークショップが終わったのは18時くらい。とても内容の濃いワークショップでした。幡野さんのしゃべるテンポの良さ、参加していた方の集中力、そして「いろいろ吸収するぞ」という前向きな姿勢がいいなぁ…なんて思いました。
このワークショップは、『いい写真は誰でも撮れる』というタイトルです。もちろん誰でもいい写真が撮れるようになると思うのですが、「このワークショップを受けたらすぐ身に付く」というわけではなく、「これを毎日やったら半年後とか1年後にはいい写真が撮れるようになっているはず」というものだと思います。技は一朝一夕には身につきませんよね。でもワークショップの課題をこなしつつ、「毎日撮る習慣」みたいなものができるといいですよね。
と、今回は代々木公園のお散歩写真と、幡野広志さんの写真ワークショップに参加したお話でした。参考になれば幸いです^^