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希望して「ゆるキャリ」をやっているわけではない

わたしはバリキャリではなく、仕事がデキる人ではありません。仕事と家事を両立できるよう時短勤務で、役職にもついていません。いわゆる「マミートラック」「ゆるキャリ」といわれるポジションです。

仕事がデキるようになりたい。自分の能力不足をなんとかしたい。そう思っても、どうにもならない現実があります。

現制度では子どもは明確な足かせである

そもそも、時短勤務者は昇給ナシとか、管理職になれないとか、出世には出張や転勤が伴ったりとか、子育て世帯にはハードルが高い制度を採用している会社が多いです。

それに加えて、女性の社会進出が増えても男性の家事育児時間はほとんど伸びておらず、女性は学びなおしの時間が取れない。家に帰れば家事と育児が待っているため、子どもがいない人に比べてスキルが退化しやすい状況にあります。

もちろん、子どもがいてもめちゃくちゃ仕事がデキる人もいるけれど、朝4時に起きて勉強している体力お化けだったり、出張時は夫が全部家事育児してくれる神夫保持者だったりして、うちには到底まねできない。

わたしのような一般家庭にとって、子どもは明確なキャリアの足かせだと思うのです。

子育て世帯、脳のメモリ消費されがち問題

朝起きて子どもにご飯を出し、保育園行きたくないと叫ぶのをなだめ、子ども同士のケンカの仲裁をし、「この服イヤだ」と泣くから再度着替えさせ…未就学児が複数いるわが家は、朝からぐったり。

選択して決定することは、脳のメモリをたくさん消費します。いわゆる決定疲れというやつです。子育て世帯は、出社前に何百という決定事項を処理しているので、仕事開始前に脳がすでに疲れている状態です。

うちでは下の子がまだ夜泣きするので、その対応もあってよく眠れない日もあり、言い訳がましいですが仕事に集中できない日もあります。

複数子どもを持つと、5年〜10年程度このような状態が続きます。キャリアのためにひとりっ子にしておこうという気持ち、めっちゃわかる。

家事育児の両立をめざすと最適解がゆるキャリになる

ゆるキャリを希望してやっているわけではなく、一般家庭が家事育児の両立を目指すと最適解がゆるキャリになってしまうんだと思います。

うちは夫もキャリア組ではなく、業務を調整して帰ってくることはむずかしい。残業も当たり前。ベビーシッターなどの外注化をできるほどの稼ぎはなく、妻が時短勤務をして家事育児を背負うしかない状況です。

もちろん家電に頼って効率化は目指しますが、それも限界があります。子育てしながら仕事を続けるとなると、ゆるキャリしか進む道がなくなっていく。

ゆるキャリだと転職したくても転職できない

ただ、戦力として一番脂が乗っているはずの30代をゆるキャリで過ごすことのダメージって計り知れないです。30以上の転職は職務経歴めっちゃみられるし、未経験職種への異動は確実に年収下がる。

子育てが一段落して時間ができたとき、子どもの教育費のためにキャリアアップを目指すとき、転職しようとしても、するだけのスキルの積み重ねができない。これはつらい。

なんでもっと若いときに将来のキャリアを考えておかなかったの?って思いますよね、わたしも思います。今更ですけどめっちゃ後悔してます。

でも、夫は子どものことをあまり足かせに思わずに残業してるのに、妻だけがキャリア考えるのも理不尽だと思うんです。

どうすればいいのか、正直わたしもわからないです。将来のためにパラレルキャリアでできることはやって、夫と家事分担の話し合いを諦めず根気よくお願いして時間をつくり、現職を精いっぱいやるしかない。

出口の見えないトンネルをひたすら歩いているような感覚で、この先わたしのキャリア大丈夫なのかなと不安になってしまいます。

なんか締め方がわからなくなってきてしまいましたが、同じような状況から脱出できた方いましたらお話聞いてみたいので、どうぞよろしくお願いします!






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