見出し画像

福祉×伝統工芸の可能性

先日、福井の越前鯖江エリアで開催されたRENEWに行ってきました。普段は見れないような漆器や和紙、打刃物などの工房を覗くことができ、作り手から話を聞きながら買い物ができるオープンファクトリーです。

千年以上続く伝統工芸が現在も残っていることにまず驚きですが、多くの産業は売上が下がっていたり、後継者がおらず存続が危ぶまれたりしています。

そこでRENEWのようなイベントは、作り手と買い手をつなぎ、職人の仕事を間近で見ることができる貴重な機会だと感じました。実際にRENEWをきっかけに福井への移住者も増えています!

話が少し逸れましたが、タイトルに書いた福祉×伝統工芸の話に戻りたいと思います。

福祉の仕事をしていると、障害のある方や、診断がつくほどではないけれど生きづらさを抱える方、自覚がなくて必要な支援につながっていない方などいろんな方と出会います。

今まで出会った自閉スペクトラム症の方の中に、コミュニケーションはとても苦手だけれど、ものすごく手先の器用な方がいました。
当初その方は障害の受容ができていませんでしたが、関わる中で医療や障害福祉サービスにつながりました。

就労継続支援B型事業所に通所できるようになり、スタッフの方から「本当に手先が器用で、職員よりもきれいな作品を作るんです」とフィードバックをいただきました。
作ったものを見せてもらうと、精度が高く、一度作業を覚えたらどんどんスピードも上がっていっているとのこと。いつか一般就労を目指せたらいいなと思って見ていますが、その方の特性を思うととても職人気質。

コミュニュケーションには課題があるけれど、手先が器用で黙々とした作業が得意な方って結構いらっしゃるように感じます。そういった方と伝統工芸の現場がつながると、winwinになれるのではないでしょうか。

福祉と伝統工芸、とても親和性のある分野だなと思っています。具体的にどうつなげていくといいのかはまだわかりませんが、いつかコラボできるといいな〜なんて考える機会でした☺︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?