見出し画像

日々の生活

バルセロナでの在宅ワーク生活も末期です。
こんな長期間、在宅ニートみたいな生活をしているのは正直もう飽きた。 もちろん、心配だ。
自分は、ERTE(失業保険)を支給されている訳ではないので、仕事をしないと食べていけない。ただ、今までのように、とりあえずなんでもやるという選択肢はもう選ばないことにした。
だから日々、時間だけが流れていく。
この間に改めてなにをして生きたいのか、内省する日が続いた。
結局、明確な答えはでなかったが、方向性はやはりこれまでの延長にある気がする。

こんなに引きこもっているのは何年ぶりだろうか。
22〜23歳の頃以来だから、15年ぶりか・・(遠い目)

思えば、コロナショックでもなければ、今も働いていたのだろうなと思う。ただ、この仕事を選択したおかげで、バルセロナに繋がる諸先輩たち、友人たち、家族のおかげでこうして暮らせているのは言うまでもない。感謝!

最近までバルセロナを好きになれなかった理由

暮らしていて言うのもなんだが、コロナでもなかったらバルセロナをまだ好きになれなかっただろうし、こんなに時間を持て余すこともなかっただろう。根っからせっかちな私はとにかく事を早く済ませたがる傾向が強かった。昔から仕事のメールも確認せず、何度も誤配信を繰り返していたくらいだ。慎重に、計画的に、綿密に計画できるタイプではない。

そんなせっかちと早とちりをコンプリートした男がスペインに来たから大変だった。とにかく、あらゆることが止まって見えた。(嘘)
極端な言い方だが、スマホとガラケーくらい違うように感じた。
これは日本という官僚国家が築いた社会インフラと仕組みのおかげで、
世界的に見ても稀有な東京というクレイジーな都市のスピード感に慣れてしまっていたからでもある。

例えば、バルセロナ、いやスペイン、いやヨーロッパを動画の再送速度で標準速度だとすると、東京の再生速度は2.5倍速くらい。
人によって捉え方は違うだろうけど、東京とバルセロナで比較したら4倍くらいスピード感が違う。
これは経済規模とかの話ではないし、どちらが良くて、どちらが悪いとかでもない。人の意識だったり、物事への取り組み方のスピード感の違いだ。
要は、処理速度と、変化への順応性が違うのだ。

って、こんな偉そうに言えるほど、
私はスペック高くないし、マイペースだし、なによりニートです。

当初、来てから1年くらいは東京のスピード感が標準OSになっていた私は、
バルセロナ、スペインのOSに合わせるのにあまりにも時間を要した。
スペインは、本当にあらゆることが遅い。特に行政。
最近ようやくバルセロナのOSにイラつくこともなく、
イラついている自分に疲弊することもなく、受け入れられるようになった。
言い方を変えれば、半分諦めるともいう。

まぁ、好きになれなかった本当の理由は、国や街のせいでも、誰のせいでもなく自分の問題なんだけどね。

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?