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勢いで沖縄に移住した話 #2
私の移住先は沖縄本島の読谷村という陶芸工房が多くある、日本一人口の多い村だった。
・初めての一人暮らし
移住が決まったものの、それまで実家暮らしだった私にとっては初めての一人暮らし。当時は不安もあったけれどワクワクが勝っていたような気がする。
はじめに住んだのは寮だったので家具、家電もあってそれほど初期費用は掛からなかった。
出来るだけ費用を抑えるため、荷物は段ボール6箱ぐらいを郵便局から送った。
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・いきなり最大の試練
沖縄に引っ越して特に私の頭を悩ませたのは、車問題。
恥ずかしいことに暮らすまで沖縄が車社会であることをあまり分かっていなかった。
その頃の私は、ほとんどペーパードライバーで地元でも数回しか運転してこなかった。一人での運転など教習所以外でしたことがなかった。
初めのうちは工房の人の車に乗せてもらうか、バスか自転車でなんとかしていたがそれでは行動範囲が狭すぎる。
結局、中古車を買うことにして、何度か工房の人に練習で車を運転させてもらった。
仕事終わりの暗い全然知らない道を夜、運転する怖さ。人を轢いたらどうしよう。と不安でしょうがなかった。
田舎の道は街灯が少なくて暗い。
あの時、私の危なっかしい運転に命懸けで付き合ってくれた方には感謝しかない。
沖縄に限らず、車がないと不便な地域に移住しようとしているペーパードライバーの方がいたら、ある程度乗れる様に練習していくことをとてもおすすめする。
私は初めてのマイカーを運転した(初一人で乗車)その日にさっそく車をブロックにぶつけてへこませた。
まあ、事故を起こさず無事に運転できただけでOKとしよう。
駐車がとてつもなく苦手だったが、それもコツが分かればある程度は得意になったし、3年毎日運転すれば車生活にも慣れた。
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・覚悟しておいた方がいいこと
私が沖縄に住んで困ったことを5つほど挙げてみる。
あくまで私が住んでいたところでの話なので地域によって差はあるのかもしれない。
1つ目。梅雨の湿気。
沖縄1年目の梅雨時は寮からは出ていたのだが、買ったカラーボックスがカビカビに・・・。
湿気がすごいとは聞いていたけれど、それまでカラーボックスがカビたことはなかったので結構な衝撃だった。
革製品もカビるのが嫌で結局実家に置きっぱなしになっていた。
除湿機かクーラーの除湿機能は必須!
2つ目。
虫も沢山いるけれど、ヤモリ(ヤールー)と一緒に暮らすのは普通。
色んなところに現れる。しかも沖縄のヤモリはよく鳴く。
ケケケケケという音が聞こえたら多分ヤモリ。
私は爬虫類好きだから問題ないが、苦手な人は大変かもしれない。
3つ目。
やっぱり沖縄の日差しは強い。そして沖縄の夏は長い。
ジリジリと焼ける様な日差しの強さである。紫外線対策は万全に!
でも意外に、気温はここ数年の東京の異常な気温よりも低かったりするので夏の暑さに関してはむしろ過ごしやすいのかもしれない。
私が住んでいたところは夜も風が涼しく寝苦しさを感じたことはなかった。
4つ目。
家賃は東京などに比べたら圧倒的に安いし、部屋のサイズも広い。
しかし、沖縄は所得水準が決して高いとはいえないのでそれを踏まえると家賃はあまり安くない気がする。
住む地域によっては(北部とか)借りられる家の空きがほとんど無い場所もあったり地域によって差はあると思うのでリサーチは必要。
5つ目。
お風呂の浴槽問題。
家を探す上で、驚いたのがお風呂に浴槽がある物件が圧倒的に少ないことだ。トイレとシャワー室が一緒になっているところも結構ある。
沖縄はあまりお湯に浸かってお風呂に入る習慣がないので温泉や銭湯も数は少ない。
でも沖縄にいる間、寮以外で3回引っ越しをした私が住んでいたアパートは、3分の2は浴槽付きの物件だったので探せば見つかるはず。あとは運。
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・沖縄に住んで良かった
事情により沖縄を離れたが、変わらず沖縄は大好き。
知り合いが1人もいない状態での移住。
孤独を感じて帰りたいと思ったこともあったし、コロナで色んなイベントがなくなって体験できなかったこともあった。
数字にするとたった3年だが、大切な出会いが沢山あり、都会にはない自然の数々や色んな生き物にも会いに行けて、3年とは思えない濃い時間を過ごせた。
これは旅行だけでは味わえなかった、住んでいるからこその贅沢な経験だったと思う。
ただ、新しい土地で暮らすのは慣れるまではある程度のストレスがかかることも分かったので覚悟は必要だと身に染みて感じた。
それでもやっぱり新しい場所は楽しいし、きっと私はまたどこか新たな土地に刺激を求めて移り住むんだろうな。
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