エニグマ変奏曲のすゝめ

この記事は 統治行為論 Advent Calendar の10日目の記事となっております。

全国約10澗人の統治行為論ファンのみなさま~(統治行為論)

最近の統治行為論(@t0uch1co)と言えば教養バトル対策に明け暮れているようです。目と目が合ったら教養バトルが始まるそうなので、自信がある方は彼女?と積極的に目線を合わせに行くとよいでしょう。恋に落ちるかもしれません。

さて、教養バトル対策として私ができることと言えば、知っていると楽しいクラシック音楽などを教えることぐらいです。でも、そんなのどっかの人に聞くか、某検索エンジンで「オススメ クラシック音楽」とでも検索すれば出てくるでしょう。私の趣味を宣伝していくことにします。

エドワード・エルガーってご存じ?

かの有名なイギリスの作曲家です。ここで紹介するのはすべて、エルガーの作品となります。エルガー以外作曲家ではないという過激な主張がしたいわけではないのでご安心ください。単に私の趣味です。


威風堂々

いきなり私の性癖ドストライクを挙げるとマイナーすぎて引かれそうなので有名どころから。

威風堂々は聞いたことあると思います。


いい曲だ。特に、有名な旋律の部分とか何もしてないのに誇らしくなってきますね。威風堂々第1番は、聞いているだけで猫背が治りますね。(個人の感想であり効果効能を保証するものではありません。)

うん?第1番?2番以降があるみたいな言い方だな?

あります!なんと5番まで!そのうち、聞きやすい第4番と第5番を載せておきましょう。どれも5分くらいだから聞いてみて。


(実は6番もあったりする。作曲年はなんと2006年ぐらい。そういえば、エルガーの没年は1934年です。妙だな...?)

交響曲第1番、第2番

クラシックと言えば、交響曲です。これはガチ。たいていの有名な作曲家は、交響曲を書いています。さて、そんな中でエルガーの2つの交響曲はというと...

どっちも大体60分。

長いよ!!!!!長すぎるよ!!!!!あんまりクラシックを聴かない人にこんな長いのオススメしずらいので一部だけ。(ここで全部を聞かせると、夜が明ける。)


エルガーは、緩やかな旋律を書くのが非常にうまいです。これらは、2つの交響曲のゆったりとした楽章部分となっています。盛り上がりの部分はここをを沸き立たせてくれるし、静かで牧歌的なところは透き通った気分にさせてくれますね。もしFullが気になったら某動画サイトで「エルガー 交響曲第n番」で検索してみてね。

(実は交響曲第3番もあったりするが、作曲年は1997年ごろである。ん?死後も作曲したのか?

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ネタ晴らしすると、エルガーが未完成のまま残した楽譜たちを組み立てたり補ったりして完成させたわけです。死後2回の奇跡を起こしたわけではないので、残念ながら聖人認定されないです。そもそもカトリックじゃない。)

エニグマ変奏曲

あああああああ!好き!聞いていると幸せな気分になってきます!音楽ってキまりますね。酒やタバコに代わって音楽でキめる時代がいつか来る。

というわけで題名にもなっている、本日のメインでございます。大体33分。これだけでも聞いていって。聴きながら下の解説でも読むといいかもしれないです。


変奏曲という名前の通り、主題の形をさまざまに変えていく形をとる形態をとっています。エニグマ変奏曲は少し変わった変奏曲で、それぞれの変奏に副題がついており、モチーフとなったエルガーの友人たちを示唆しています。全部を紹介したいところですが、有名どころとオススメどころを抜粋して紹介しますね。


0:00~1.45 : Enigma

というわけで、これから変奏されていく主題す。これにEnigmaという副題がついているから、この曲はエニグマ変奏曲と呼ばれています。ここでの「Enigma」の意味としては、「謎」というよりかは、「謎の人物」でしょうか。この主題をキャンパスに、様々な人の肖像を音楽で描いたわけです。これから、この主題がどのように変化していくのかが楽しみですわね。

01:45~03:42 : C.A.E.

主題から切れ目なくつながってくるこの変奏は、少し厳かな雰囲気、優しさ、神聖さが感じられるかもしれないです。副題はキャロライン・アリス・エルガー(Caroline Alice Elgar)、つまりエルガーの妻のイニシャルです。彼女はエルガーにとってかけがえのない人物となったらしい(本人談)。一つ目の変奏に妻を持ってくるとか天才か???????

09:54~11:04 : Troyte

7つ目の変奏です。これは私が好きな変奏です。最初のティンパニ(大きい打楽器)めちゃくちゃかっこよくないですか?いいですよね。いいと思います。モチーフとなった人物の、なかなか上達しないピアノの練習風景をもとに作ったそう(本人談)。最後のジャーンはピアノの鍵盤をバタンと閉じた音らしい。

12:47~17:07 : Nimrod

この変奏が最も有名です。エルガーの親友のアウグスト・イェーガーをモチーフとしています。エルガーと彼が、ベートーヴェンについて語り合った夜をイメージしてつくられており、ピアノソナタ第8番「悲壮」第2楽章の雰囲気に似せてあります。好き。

26:46~ : E.D.U.

最後の変奏。モチーフは自分自身。自由に変奏したみたいです。さてさて、この中には、第1変奏"C.A.E."と第9変奏"Nimrod"が組み込まれています。なんででしょう。多分、作曲家人生の中で影響を受けたり、重要な立ち位置を占めていたのだろうなぁ。とても輝かしい大団円で締めくくられておりとても良い気分になりますね。29:51~の盛り上がりがめちゃくちゃ好きです。いかが?

愛の挨拶

というわけで、ずーっとオーケストラの曲ばっかり書いてきたので静かで落ち着いた曲でも。


でも私はこの曲聞くと好きすぎて、キャーってなります。なんとなれば、この曲は、エルガーが婚約を結ぶ際に妻に贈った曲なのです。これは尊すぎますね。愛おしさ満点だなぁ。好き。


終わり

これ以上書くと、熱心に読んでくださっている約2恒河沙人の人々の1日を奪い取ってしまうのでやめておくことにします。オススメしたい曲はまだまだ無限にあるのですが、時間というものは不便ですね。有限の内容しか伝えられないです。 

時間と言えば、音楽は時間の芸術とどこかで耳にしたような気がします。いかに、演奏される時間を豊かにできるかというところ大切なんでしょうね。クラシック音楽は冗長と言われがちですが、そんなことはありません。現代人が短期すぎます。時間が空いたときにでも、ここに挙げた以外でもクラシック音楽を聞いてみるのはいかが?

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