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トレーニングは正しい情報を選ぶことから

※こちらは普通の飼い主が、思ったことを書いている記事です。

アルファドッグ理論

先日ドッグビヘイビアの田中先生のセミナーに行った時に、アルファドッグ理論の話しが出て、自分も前に読んでたnoteの記事(下に紹介。アメリカのWhole Dog Journalの翻訳記事)があったので、それとリンクして理解できるお話しでした。

要は、犬は狼の子孫だから主従関係きっちりしないとナメられるみたいなリーダーシップ論は、根拠ないよって話し。(寄せ集めのストレス下に置かれた不自然な状況での妥当性のない観察結果を語り継いじゃってる)

アルファドッグ理論だけでなく、その世間的な流行の、そうなってしまった推移や、ポジティブトレーニングについても書かれてます!


そして言っていたのは、本来の群の姿というのは、リーダーが弱い個体を助けるような姿。(弱い個体から先にご飯食べさせたり、イクメンしたり、メスのご機嫌とったりなんだって←犬以外の話も混ざってます)
信頼されるリーダーとは、仲間に気を遣い、思いやり、守り、利他心がある器を持つ個体だそうな。

普通に考えたらそうだよね。自分だったらそうだもん。
動物もそうなんですよね。

ここで言う
信頼されるリーダーに求められる器 = 飼い主に求められる器が、ポイント

いや、ほんと
威圧や抑制したり、
無意味に何かを我慢させたり、
🐶 が嫌がってたり怖がってたりするだけなのに、「ナメられないように」とか言ってるのは、単に人間が自分のいいように解釈してるだけなのよね。
犬からしたら絶対的な力を持っている私たちが、何かを「させる」ということに、無意識で威圧や抑制が入っている可能性があるということ。

自分がされたらちょっと嫌なことは、🐶 にもストレス。


散歩で匂い嗅がせてもらえないとか
好きな時におもちゃ遊べないとか
吠えたから叱るとか
引っぱってるのはナメてるからとか
いろいろ…

このあたりがもっと浸透したらいいなと思います。


ハリーも最初の方は引っぱりが強かったので、ヒールウォークを再トレーニングして、デフォルトで横についていてほしいと思っていましたし、犬が前を歩くのはよろしくないことだと言うリーダーシップ論に影響されていた時期も少しありました。しかし、色々と勉強していく中で考え方も変わりました。

犬は本来早く歩く生き物で、お散歩中の好奇心を満たす行為(ある程度自由に行動できる)は、そのお散歩の質を高めるためのもの、ということを知り、引っ張ってなければ前を歩いていてもOKとしてます。横に付くヒールウォークは別のトレーニングとして考えて、必要な際にできれば全然生活の上で困りません。
匂い嗅ぎもゴロゴロもなるべく自由にさせていて、あんまり執着している場合や、汚れて欲しくない、または危ない場合に呼び戻すようにしてます。


飼い主の勉強の必要性

ハリーを飼い始めて、トレーニングについて興味が湧いていたのもあり、自分が犬初心者だからこそ知らないことも多いので、それなら自分で勉強しようと今年に入って初めてみました。(あと自分が知ればトレーナーさんの費用を浮かせられるかな、とかも...)

単純に新しいこと、そして愛するハリーに繋がることを勉強するのはとても面白いです!

私が取っているのはBAWのベージックコース
“世界基準のモダン&エシカル アニマル トレーナーのスキル・セット「行動変化の科学と戦略」と「倫理」、「実践的スキル」を系統的包括的に学ぶ”

私の知識なんてまだまだありんこだが、知識があるとちゃんと自分の中で判断できるようになってくるので、
飼い主側の勉強って本当大事!飼い主だからこそより思います!


何故そうなるのか・できるのか?(行動の原理)
何故犬の視点で見る必要があるのか?(動物福祉)

が理論で学べるので、知ってるのと知らないのでは一緒に暮らすパートナー🐶のQOLに関係してくるなと思います。


なので、トレーニングももちろん大事だけど、
単にトレーニングのHow Toだけじゃなくて、その理論や背景や倫理基準を理解するのはすごい大事!(2回言ったw)
そしてこれは犬のトレーニングセッションの中ではあまり学べない。

しかし、もちろん勉強はするのがベストですが、いろいろと難しいのが現実だし勉強したからといって実際どう対応するかなどは専門家ではないので、大事なのはどんなトレーナーさんに依頼しているかになるかと思います。


トレーナーさんを選ぶ

私自身、セミナーもちょいちょい色んな人の行って、実はトレーナーさんも複数人に依頼してみました。セミナーに関しては都度必要な情報も違うだろうし、色んな方のを行ってみた方がその人の考え方も知れていいかと思います。そして比較もできますしね。
情報って比較しないとそれが新しいのか古いのか、正しいのか間違ってるのかって、分からないから...

思ったが、自分はより良いものを探すため比較するの好きなタイプだな...ドゥードルの比較とかも(このnote読んでくださった方はご存知)


私の中でですが、知識の面で信頼できるトレーナーさんの基準は、
※ポジティブトレーニングのトレーナーさんが大前提!!

■名乗ってる資格がHPに載っている(当たり前だが要注意)
(トレーナーさん依頼してる方は今すぐチェック!)

日本の資格だけではなく世界基準の資格を持っている
(日本の資格だけ=知識が限定されてる。世界基準の資格はとりあえず「CPDT-KA」をチェックしとけば良さそう)

自分のやり方だけではなく、継続的に学び続けている
(情報は更新されていくもの。継続的に学び続けている人は少ない。
学ぶというのは経験や場数を踏むのとは別に、新しい情報のインプットをしているかということ)

とかが良いと思うよ。
トレーナーさんが経験豊富とか、犬が好きや飼い主の助けになりたいとかの動機は、知識量やその知識が正しく最新かとは全く別の話しです。


彼らの視点に立てたなら

行動を抑制・消去する系のトレーナーさんの元でトレーニングすると、例え結果として作られる行動は同じだったとしても、それを教える(または人によっては「しつける」という上から目線になる)過程で、大なり小なり犬にとって不要な我慢やストレスを与え、場合によっては信頼関係や将来的な副作用として悪影響を与えてしまう可能性もあります。
さらに、飼い主側もその間違ったままの教育方針で、今後その子と接していくことになってしまうのが、怖いところです。


自分が勉強を始める前までは、🐶 に抑制(我慢)をさせることも必要で、その方が早く問題が解決するのではないかと思っていました。
でも、私が考えていた「我慢」は自分の側からいいように解釈して正当化していただけで、彼らの視点から見れば、理由があってそうしている(なっている)行動を、その原因も理解しないで制御されるような状況を作ってしまうことにもなりかねなかったと思います。

それが、例えば「リーダーとして〜」「ナメられているから〜」「わがままだから〜」「尊敬されてないから〜」などの、人がなんか納得してしまうような、でも犬にとっては無意味な我慢やしつけに繋がってしまうんじゃないかと思います。

既に色んなことを我慢せさている彼らの生活で、さらに我慢させることを押しつけなくても、その前に私たち飼い主がするべきこと・できることがあり、そして一緒に楽しく!トレーニングをしていく方法が存在します。

「犬の視点で考える」というのは、倫理基準をしっかり考えたり話したり、教えてもらったりしないと難しいと思いました。自分が彼らを愛しているからといっても、なかなか疑問に思えないものです。
なぜなら、私たちは色んなところで「そうすべきだ」と教えられているからです。
それが人間側の視点とは気づかずに。


BAWが設けている倫理基準。勉強して初めて、どのような倫理のもとでトレーニングするのが彼らにとって大事なのか気付きました。


情報はどこ?

タイトルに「正しい情報」と書いたけど、何が正しくて何が間違っているのかの判断ができない状態なのが問題。
思うには、日本には間違った情報が散乱し過ぎていて、それを判断できる人も少ないからなんだろうな。
正直、専門的でお金のかかる勉強会とかに一生懸命行く飼い主は少ないし、もっと必要な情報がキチンと飼い主側に届けばいいのに!と思います。(トレーナーさんにすら届いてない現状)


また、トレーニングとか犬育ての話題がナイーブで、なんか話しにくい...と感じたり、専門知識が100%じゃないと語りにくいなーとか、質問自体がしにくいのもまた問題なのかもですね。


あとがき

久しぶりのnote更新ですが、この記事は上げるかどうかちょっと悩んでたけど、自分の今の視点から書いてみました。

2枚目に、ハリーがしているポジティブトレーニングについての簡単な説明があるよ!

お読みいただきありがとうございます。
次は自分たちがお世話になった、参考にしたものなどを紹介できたらと思います。


それではまた!



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