見出し画像

「僕の心のヤバイやつ」は現代ラブコメの最高到達点

ラブコメ好きには今更感があるかもしれませんが、最近「僕の心のヤバイやつ」に大ハマり中です。

この作品は、現代ラブコメの最高傑作と言っても過言ではないですね。

ちなみに私の中で現代ラブコメの最高傑作は「僕の心のヤバイやつ」「好きな子がメガネを忘れた」「久保さんは僕をゆるさない」「それでも歩は寄せてくる」の4つですね。

私の中でラブコメは大きく2パターンあり、1つ目は「いちご100%」の系譜である少年コミックス王道ラブコメです。
「ぼくたちは勉強ができない」「五等分の花嫁」「ニセコイ」「TOLOVEる」がこの系譜に当たります。
こちらの王道はヒロイン的な存在が複数人して、主人公は複数人の女性に心を惹かれながら、最終的に誰を選ぶのかがメインストーリーになっています。
主人公が自分の本当の恋心に気づくことがストーリーの終盤、もしくは最終盤にあります。
本当の恋心に気づくことが起承転結の早くて転ですね。
複数人の女性に恋心を寄せられることから、主人公はなんやかんやでモテます。

それに比べて現代ラブコメは、ほぼライバルらしいライバルがいません。上記に挙げた4作品で、ヒロインのライバル的な存在が描かれているのは「それでも歩は寄せてくる」だけです。とは言っても、この作品も第一話から、主人公はヒロインに恋心を抱いており、それは終始一貫変わらないです。

現代ラブコメのメインストーリーは何かというと、最終的には告白であり、付き合うことがゴールではあるのですが、物語早々にお互いがお互いを想っている状態になり、物語の8割くらいは付き合ってないけどお互いがお互いを想っていて、周りは全員気づいているんだけど、メインの2人、特に主人公が自分に自信を持てなくて、相手の気持ちが自分に向いていると気が付いてはいるけれど、確信が持てない状態が永遠と続き、少しずつ少しずつ2人の距離が縮まっていく様子が描かれています。

ある意味で最も青春の匂いが色濃く表れている期間を、描き続けているのが現代ラブコメです。
サザエさんやクレヨンしんちゃんのような時間が進まない系ストーリーに近しい雰囲気を出しながらも、ゆっくりと時は進行していき1年のイベントもしっかりと描かれていて、お互いの気持ちが飽和状態になったところで最終回を迎えます。

この物語設定が何のラブコメから始まったのか、私の記憶の限りでは「からかい上手の高木さん」が走りなのですが、それ以前にも現代ラブコメの礎を築いた作品があるのかもしれません。

現代ラブコメにしろ少年マンガ王道ラブコメにしろ、以前の物語と違うのは、ヒール役が極端に少ないことです。
以前は、もう少しヒール役がいたように思います。
タッチで言えば、新田妹みたいな存在。新田妹をヒールかといえば、そうでもないんですが、恋路を邪魔する存在ですね。。。とタッチのことを書いていてふと思ったのですが、お互いを最初から想っている物語も印象最悪なところから始まる物語もどちらもあだち充大先生が走りなのかもしれないなと。

タッチは最初からお互いが想い合ってますし、ラフは印象最悪なところから始まりますし、H2は…いまだにこの作品のヒロインはどちらなんでしょうね。この作品のH2は主人公とその親友の名前が「ひろ」と「ひでお」だけでなくヒロインの名前も「ひかり」と「はるか」で全員のイニシャルがHなんですよね。と様々なラブコメパターンをあだち充先生は描いています。

現代ラブコメの特に僕の心のヤバイやつの面白さについて書こうと思っていたのですが、最終的にあだち充先生の偉大さにたどり着くという、予想だにしない終わり方になりました。

結論としてはラブコメが最高であり最強のコンテンツだということです。

最後までお読みいただきありがとうございます それだけでとても嬉しいです ただ読んでくれただけで イヤ本当に読んでくれただけで十分です 本当に嘘じゃないよ