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ひとりぼっちで知らない国で生きていくというのは、予想していたよりずっと骨の折れるものだった。
どうもリョウタです。
昨日は歯を磨く気力すら無く眠りにつきました。
ジョージアに来て一年弱、明日(11/28 土曜日)から二度目の事実上ロックダウンに突入します。
ジョージアという国について知らない方はぜひ以下の記事もお読みください。
今までジョージア政府はロックダウンをしないと言い続けて来ましたが、連日3千人から4千人の感染者が出ている現状を鑑みた結果、今回の決断に踏み切ったとみられます。
まず今回の新たに課される制限の要点を、かいつまんで説明させて頂きますと
1. 夜9時から翌朝5時まで外出禁止。(罰金2,000ラリ 約63,000円)
2. 全公共交通機関の停止(タクシー除く)
3. 都市間を結ぶ鉄道やバス等の運行も停止
4. レストラン、カフェ等の飲食店はデリバリー、お持ち帰りのみ
5. フィットネスジムやスイミングプールも営業停止
6. 学校、教育機関は全てオンライン
7. スキーリゾートも1月末まで営業禁止
他にもありますが、以上が大きく言うと今回新たに規制がかかりました。
しかもその期間は長いものだと1月末まで。
これから2ヶ月以上に渡って、カフェでお茶したり、旅行に行くことも不可能となりました。
これはほぼロックダウンと同義だと思うのですが、前回3/21から5/22まで発動された緊急事態宣言下のロックダウンと違う点は、
衣服店、美容院や歯医者の営業に制限がかからないということで、自分の鍼灸院も閉める必要はどうやら無さそうです。
しかしこちらに住む日本人含め、多くの患者さんが自分の国に帰ることを決め、経営的にはかなり厳しい現状となっております。
この一年、こちらに来て色々ありました。
コネもなく、何の組織にも属さず、日本人の少ないこの国でひとりぼっちで生きて、ビジネスをしていくというのは、予想していたより中々骨の折れるものでした。
コロナ。隣国同士の戦争。反政府デモ。
色んなことがありましたが、それはまた今回のロックダウン中に詳しくまとめて書きたいと思います。
今日はこれからの話を少しさせて頂こうと思います。
僕がジョージアに来た理由、そしてこれから
昨年12月僕が移住を決めた時点での、ジョージアの利点はざっくり以下の通りでした。
・ビザ無しで一年滞在できる
・生活コストが安い
・起業、ビジネスしやすい
・面白い日本人がたくさんいる
そして2020年11月末現在、こうなりました。
・ビザ無し滞在どころか入国すら難しい現状
・生活コストは依然安い
・廃業、閉店の嵐
・日本人の半数以上がいなくなった。なる予定。
そして今ほとんどの外国人の入国を禁止しています。
観光地のメインストリートは半数以上の店がシャッターを下ろしています。
YouTuberやインフルエンサー、今まで僕があまり知り合ったことが無いタイプの日本人がたくさんいて、楽しかったのですが、ビザの問題もあり、ほとんど去ってしまいました。
そして最近、こちらの日本人同士で会うと必ず話題になるのが、この先どうするつもりなの?
ということ。もちろんコロナの関係で先の見通しが立てづらい状況と言え、はっきりしたことは言えないものの、僕に関して言えば、なるべくできる限りこのジョージアや、コーカサスの国に留まろうと思っています。
それでもなぜこの地を離れないのか
僕はジョージアに移住する前、クルーズ船で働いていました。
クルーズ船では働きながら世界中を旅させてもらい、そしてありがたいことにそこそこの収入をもらえていました。
しかしクルーズの仕事は替えが効く仕事です。船に一人しか鍼灸師はいないとはいえ、僕が乗らなければ誰かが僕の代わりをしてくれます。
しかしここではどうでしょうか。僕がいなくなれば、ここに住む人たちは鍼治療を受けれる可能性はかなり低くなってしまいます。
僕がもしここで開業していなかったとしたら誰が
・不眠で自殺まで考えていたフランス人女性
・坐骨神経痛が辛くて、孫と一緒に外に出かけるのが辛い。と言ったあのおばあちゃん
・肌荒れで悩み、撮影が憂鬱だったあのモデル
・膝の痛みで、手術の予定まで組んでいたおじいちゃん
彼らに手を差し伸べられていたでしょうか。
この国ではまだ鍼灸を代表とするような、代替医療と呼ばれる西洋医学に変わる選択肢は多くありません。
僕は物事や進路を決めるとき、どちらの方が安定しているか、どちらの方がうまくやれるかと言った理由で決めたりはしません。
僕にとって一番怖いのはリスクや失敗ではなく「退屈」です。
日本に帰ればおそらくこんな僕でも接骨院や鍼灸院に就職できるかもしれません。そこで生活費を稼いで、貯金して、将来は日本で開業。
それも悪くはないですし、実際にそれを成功させるには苦労や努力も必要でしょう。
しかし何かの導きによって、英語も全く話せなかった自分がクルーズ船で働くきっかけを頂き、そこで心の広いゲスト達にお世話になりながら、成長させてもらいました。
広い世界を知った今、自分が身を置くべき場所はやはり、日本では無い気がしているのです。
日本鍼灸や東洋医学の素晴らしさをこのジョージアを始めとした、コーカサスの地でプレゼンし、広めていくことこそが今の自分に出来る、少し大げさに言えば課せられた使命だと思っています。
”夢はでかくなけりゃ、つまらないだろう。”
って僕が小さい時見てた、忍たま乱太郎でもよく言っていました笑
コロナで動けない現状
僕はクルーズ船で働きながら旅をして、その最中に写真を撮ったり、文章を書いたり、トークイベントをやらせてもらったりしてきました。
それを見て「旅に出てみたい。」
僕がその目でいろんなものを見たように、自分は自分の目でいろんなものを見てみたいと思ってもらえると、それは僕にとっては大きな喜びです。
旅というのはだいたいにおいて肉体的にも、精神的にも疲れるものです。
電車が時間通りこなくても、タクシーが全然違った場所に到着しても、郵便局で二時間近く待たされても。
日本とは比べものにならないくらいの雑な接客や、外国人と日本人の振る舞いの違いに腹が立つたびに怒鳴りあげていたら、声帯がつぶれてしまいます。
しかしそのような経験を通じて、初めて身につく知識もあります。
この諦めに似た感情を、旅や異国で生活をする中、どう自分の中で消化していくかという作業は、最初はしんどくても、どんどん慣れて行くうちに、周りの世界を変えるより『自分の受け取り方を変えた方がよっぽどこの世の中は生きやすいんだ。』ということを、肌感覚で分かるようになります。
そしてそうやって自分の価値観を積み上げては壊し、それを繰り返すことによって自分の領域を広げていくことが、僕は旅することの醍醐味だと思っています。
『豪華客船鍼灸師って何だ? Twitterと振り返る僕の240日、航海日誌』
今回二度目のロックダウンを受けまして、昨年9月に名古屋で行った僕の価値観を変えた旅や、クルーズでの仕事に関する内容を収めたトークイベントの映像をオンライン販売させていただける流れになりました。
このトークイベントの内容はクルーズ船での生活について
“乗船○○日目”という形で、その時思ったことや、感じたことをTwitterにて日誌をつけていたのですが、そちらを振り返りながら船での収入、恋愛、生活全般についてお話ししている内容になります。
鍼灸師じゃない方にも楽しめる内容となっておりますので、もし応援してくださる方がいれば、購入を検討していただけると幸いです。
まだまだ僕自身、可能性に満ちたコーカサスでの起業を諦めたくありません。
少しずつこのジョージアを中心に、コーカサスへ日本の鍼灸治療や東洋医学、哲学の素晴らしさが浸透していきつつある状況であっただけに、ここで諦めて帰るということはしたくありません。
西日と優しい風が入るジョージアの鍼灸院
世界中いろんな国に行きましたが、この不思議な魅力を持つコーカサスにできることなら長くいるために、皆さまの力添えを頂ければありがたく存じます。
• トークショーは約2時間の内容となっております。
• コンテンツにはトークショーで使用されたプレゼン資料も含みます。
• 以下YouTubeの限定URLでのご案内になります。有料で開催されたセミナーゆえ、プレゼン資料含めYouTubeのURL等、第三者への拡散を禁止いたします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ぜひご検討のほどよろしくお願いします。
『豪華客船鍼灸師って何だ? Twitterと振り返る僕の240日、航海日誌』
以下にYouTubeのURLが表示されます。
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