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ローテーション観て元気になろう(vsガンバ大阪)

 ガクさんの凶悪なサイドチェンジをうけた、右ウィングバックの満田のマコさん。ググっとゴールにむかってななめにつきすすむ。ガンバ大阪の選手たちの視線があつまる。つぎの瞬間、パッとボールをはじく左足。ナスさんがフリー! 逆転ゴール!

 あの満田さんのプレーをみて、まいったなあとぼくはアタマをかかえた。

「あそこであんな内にいけるかな」
「あんなパス、だせるかな」

 ぼくは自分のことを茶島雄介さんだとおもって観るので、ガンバ大阪戦、茶島さんがさがったあとはとにかく満田さんに対してライバル目線をずっとむけていた。

 そのぼくの視線の圧なんてなんのそのと、満田さんはボールを持ち出してあのパスをくりだした。いやぁまいった。すごいわ。

 おんなじ場面でボールをうけたとして、はたして前にはこぶという選択肢があったか。あのコースにドリブルしたか。ボールをはこびながら、ファーサイドのナスさんは見えたか。いくら想像してもこたえが出なくて、それがまたくやしかった。

 ただくやしがってばかりもいられない。カッコイイところだってあったのだから、そっちに目をむけたい。

 メッセージがしっかりのったクロスをけれた。内にきれこんで左足もふりぬけた。インサイドにだすパスがすこしズレたけど、それはなにもこちらだけにかぎった話ではない。なにより28分21秒のガミさんとモリシさんとの位置をぐるりとまわってチェンジするローテーション(であってるっけ?)はとてもとてもうつくしくきまったとおもう。

 あんなに3人の血がかよったようなきれいなポジション移動なんてのは、なかなかやれるもんじゃない。おもわずの自画自賛。マコさんのプレーももちろんよかったけれど、こういうローテーションによるボール保持もわるくないでしょうよ。首脳陣もきっと評価してくれるにちがいない。そうおもうと、すこし元気になった。とりあえず、あのシーンをあと10回は観なおしてから、次節にむけてキモチをつくっていきたいとおもう。

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