見出し画像

二番手の矜持 清水航平のこと(2020/07/26)

 YouTube見てて、航平ってカッシーとしゃべんないな~っておもった。いや、じっさいは話しているとこなんてクサるほどあるんだろうけど、吉田にかよってないぼく的には、ふたりのあいだにはずいぶん距離があることになっている。つまりはこれから書くことは妄想です、あしからず。

 清水航平って選手はやっぱり二番手ってイメージがどうしてもつよい。いつも目のウエのたんこぶをこしらえてるというか。ミキッチ、山岸、そして柏。どのたんこぶもけっこう大きくて、しかもいっこうに腫れもひかないもんだから、とにかくガマンしてきたってイメージがある。

 いまの航平の”たんこぶ”であるカッシー、柏好文は、まちがいなくチームの中心。彼のドリブルは相手をおおきく押しかえせるし、あのきりかえしはきまれば爽快そのもの。監督さんがよくいう"サイドのポケットをねらう"というのもつまり柏好文のドリブルをアテにしてのことだろうし。去年のチーム得点王はダテじゃない。

 対する航平。そんな、相手を押しかえすようなドリブルなんてないし、しかけて相手DFにひっかけられるのなんてもう何度も見てきた。もちろんゴール数だって去年はゼロ。そもそも試合にも満足に出てはいない。

 いくら年食ってまるくなったとはいえ、そんな状況で仲むつまじくおしゃべりできる航平じゃああるまい。そこをスパっと割りきれるんだったら、そもそも相手選手けずっといてさらにモメるなんてこともないハズ。反骨精神のカタマリ、ヤンチャ坊主がそのまま大人になったのが清水航平なんだから。

 サガン鳥栖戦。航平のプレーはカッシーへの対抗心そのものだった。うしろからボールをつないでくときの位置どり、カバー、1対1の強烈な守備、インナーラップにペレイラのアタマを狙ったクロス。全部カッシーがやらないプレーだ。ケンカ上等。アイツのやれないことをオレはやる。

 おかげで"サイドのポケットを狙う"というチームの狙いについてはあまり貢献してなかったようで、試合翌日監督にチクリとやられていた。とはいえ後悔はなさそうである。航平からしたらそれが彼の戦いかたなワケだし。

 でも応援してる身からすると少しくやしいんだよなあ。航平がいるときの左サイド、見ごたえあったから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?