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#映画感想文 私的アマプラ版シン・仮面ライダー その2 ハチオーグ編

アマプラ版でガッツリ視聴 その2

ハチオーグパートは遊びやオマージュが多いようだ

2005年のハニメーション

庵野監督が「キューティーハニー」で使った「ハニメーション」を
どこかに入れてくるはずだとおもったが、
劇場鑑賞時に、全く気付けなかった

ハニメーションはダイナメーション(コマ撮り)を、アニメ的な効果の上に乗せる手法
アニメを超えた実写ということになっていたが、監督の初商業実写映画で、
予算不足の苦肉の策だったのでは?

ただ、マトリックスからアバターまでの21世紀初期のCG苦労時代の中では、
異色を放つ効果があったように思う

2023年のハチメーション

キューティーハニーは東映作品で、
同じ東映ライダーで何か入れてくるなら
戦闘員がライダーの周囲を囲むシーンだろうと予測した

ところが、シンカメの戦闘員は
ロケ、アナログな絵作りで、
なんなら血みどろバイオレンスな表現
オーグへのライダーキック、ライダー対決も普通なCG

劇場では暗くて把握するのを諦め寝落ちした、ハチオーグのアクションシーンをよく見てみた
昭和の蜂女のサーベルが日本刀にかわって、やはり「キル・ビル」
ネタ元修羅雪姫=東宝任侠映画で
東映でやっているのは違和感がある…

などと観ていくと、アクションシーン
あー やってる、やってる
↓0.25〜あたり

ハチが剣でライダーを攻めるシーン
CG制作だが、コマ落としした不思議なリズムを与えるアニメの手法
剣戟のSEとあわせることでスピード感も豊かだ

これは板野サーカスのオマージュか?
ガンダムのエルメスのビット!
↓0.25〜


なるほど、エルメスのララァときたか
確かに、ハチオーグ=ヒロミはルリ子とは理解(恋愛も?)しあいながらも
立場の違いで戦う姿や、
サソリ弾で事故的に倒されるところも
世間知らずなヒロミはララァ的ではある

流行りのヌルヌル動くとは真逆だが、
アニメ手法の二重三重のオマージュが感じられよいアクションシーン
CGIハチメーションと名付けておく

モーションアクター 庵野秀明

エンドロールに、
「モーションアクター庵野秀明」
どこにでてるのか気になっていたが、
ハチオーグのCGを調べていると、、
ハチパートでモーション演じている様子

↓カラー小林取締役のTwitter

変身したハチオーグにプラーナを
吸い取られて倒れる手下の
モーションを演じたということか?笑
てか、二人の右側は庵野さん本人では?
ほとんど映らないところが怪しい

ラーメン屋に深作欣二

エンドロールの終わりに
「劇中ポスター協力」のクレジット
「仁義なき戦い」などの東映深作作品が幾つか並んでいる
んん?ポスター協力とはなんぞや?

全編見直しても見つけられず検索してみると


ハチオーグの街のラーメン屋だと!
ハチオーグ手下が迎えるシーン
2秒チラ出する。。
深作監督の誕生日の記念って、、
こりゃわからんわ 笑

岡本喜八と深作欣二

庵野監督は岡本喜八の影響の話はよく出てくるが、深作欣二の話は聞かない
岡本式キャプションを絶賛し、
エヴァ風な明朝体キャプションのネタ元で
シンゴシラでは、岡本監督の顔写真まで登場させている。
一方で、庵野作品で多用される
テレビだけでなく映画でも
額を切る「どアップ」レイアウトは、
岡本作品ではあまり見かけず
せいぜいバストアップぐらい

むしろ「仁義なき戦い」の紹介シーンのレイアウトに影響されているように感じている
群像劇でキャラクターをワンカットで印象づける手法として使われることが多い

岡本監督 日本の一番長い日
印象的なアップは死神博士天本英世
深作監督 仁義なき戦い 
狂気の千葉真一
キャプションは正方形気味
正面どアップ多用なルリ子
顎まで切って、どアップすぎる
碇シンジくん


いずれにせよ、画面に閉塞感と緊迫感を与える、劇場の大画面で正面どアップで撮る手法は、80年代あたりから長く封印されていた。
人物より情景が重視されたか?
俳優陣(特に女優)がアップを嫌がったか?
当時そんな話を聞いたことがある。

エヴァの劇場版あたりから邦画で
どアップが多様され始めたように思う。
この辺もオマージュに基づいた
庵野レイアウト手法が、日本で流行っているということなんではなかろうか?

そういえば、シン仮面ライダーの血まみれアクションも深作作品に通じる所がある

暴力耐性ついた方は、狂気の群像劇「仁義なき戦い」も是非体験して欲しい 笑

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