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#テレビドラマ感想文 ハヤブサ消防団 2回 火水木土日>金な問題

録画視聴

まだ、人物や状況紹介で
ガチな本筋に入っていない
原作読んでないのですが、
ちょっと妄想です

水+火+太陽+土地+林と金

消防団なので当たり前だが、
水にまつわるシーンが出てくる

初回の笑顔で飛び出る水死体
山から引いたお寺の手水
釣ってきたばかりの鮎の塩焼き
訓練で町長に水をぶちまける
豊かな水を感じさせる…

池井戸原作にしては、
放火>地上げ>ソーラーだけでは
深みが足りない
その先に水源地買い占めがあるのでは?
現実に、外国資本が入り込んで来ているらしい

ユルユルな土地制度

水源地は山林であり、
私有林なら持ち主が
他者へ売れば、所有権が移る
日本の土地制度のユルユルさの根本は
外資が日本国民同様に私的に売買できる
民法の無制限な所有概念にある

江戸時代まで、
山そのものは公のもので、
入会権として、薪の伐採権などを
共同体で管理されていた

島国ニッポンは近代化の名の下に
明治に所有権立法化にともなって、
維新混乱期に庄屋など
代表者の個人所有へ移行した
現在から考えれば、一見杜撰に思えるが
制度の移行として、
山林の維持に組織的な指導は
不可欠だろうから、あまり違和感はない。

問題は、敗戦GHQ農地改革により
山林地主が弱体化し
(=農地は手放し、山林だけ残った)
電気ガス普及、林業衰退、過疎化を経て、
山の価値がどんどん下がり荒廃しても、
制度として既得権を見直さないため、
勝手に外資に売られてしまうようだ

江戸時代の統治モデルそのままに
とりあえず近代化した歪みを補正ぜず、
時代にあわない制度設計、運用のままで
さらに歪みが拡大している
江戸期以降の既得権を重視する
この国にはままある話だ

政治制度は封建>立憲君主>民主主義と変わったが、
軍、自衛隊以外の官僚制度は江戸期から革命的な変革をしていないし、
少なくともメンタリティは確実に引き継がれているはずだ。
例えば、明治維新で最初の下級職員は
財務省=勘定方で、検察、警察=町奉行方が人的に組織移行されている

今日明日の防災の観点はさておき、
100年後豊かな国土をどう維持するかは?あまり行政府として考えていない

状況は変わりつつあるが、

維新から150年も経った現在、
所有者は5世代ぐらい変わっており、
山林の価値も下がり、所有不明の山が
どんどん増えているそうだ

妙な話だが、
相続手続きしないで、
所有者不明のほうが
売却されないという状況らしい
ただ、山林の整備のために、
不明な所有者を林野庁は探し続けている

ようやく2019年に森林経営管理法で、
相続しないなら自治体へ(公へ回帰)
のルートができたようだが、
ただ、この法律の発想の根本は
優先順位は「林業経営」であって、
国土の維持ではない。

さらに2022年に重要土地規制法が
成立しているが、
原発や自衛隊基地の付近の
土地売買を監視する、安全保障目的で、
これまた豊かな国土を維持するためではない

防衛強化が声高に叫ばれているが、
この国には侵略攻撃など不要で、
所有者の合意と札束で買い漁れば、
いくらでもピンポイントで占領可能
こんなに外資にユルユルな国は他にない
東南アジアでも、外資が不動産取得する場合、政府の審査がある国が多い

放置している根本原因は、
GHQ統治時の仕切りなのか、米基地問題への配慮か、若しくは、
資産売却する地主に配慮しているのか?

消防団=>国土防衛団

消防団は地域に根ざした公(オオヤケ)の相互共助システムで、
山林売却=私(ワタクシ)の既得権とは
真っ向から対立する存在だ
ある意味、国がダメなら、
地域の国土防衛団として、
描かれていくということなのかもしれない

いよいよソーラー屋が一坪500円で
桜屋敷の家を買いに来た
呉服屋団長は「売るな」
林業社長は「自分の土地だけ気にしろ」
この辺りは伏線だろう

そうなると、
一ノ瀬ワタルの立て看板
「不用品引き取ります」は
里山や水源を守るためにやっていたのかもしれない。
川口春奈は林野庁かNGOの査察官的な役割か?
さらに山本耕史もハヤブサ地区参戦!
なかなか楽しみな展開です

映像も工夫しているが…

灯火係のシーンはよいとしても、
中村倫也と川口春奈の会議室のシーン
ナメ、人物に傾斜をつける、
人物の前に何か置く等
テレ朝らしからぬ、
庵野・実相寺風なレイアウト
で撮影している

でも、ちょっとちがうんですよね
撮れる絵を計算して、がんばって!

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