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ドキュメンタリー映画「ハーフ」をめぐって。

港区のご案内で、先日明治学院大学でのドキュメンタリー映画「ハーフ」と製作者の矢野デイビッド氏のトークを拝聴してきました。"ハーフ"という言葉は外国人からしたら差別用語らしく、夫も憤る。でも、日本人は単なる言葉として一般的になっているので、敢えてこの言葉を使っている模様。英語では、MIXEDとかと言って、HALFというと2分の1しかない人間と捉えてしまうよう。。。

あまり期待せずに臨んだら、最初の5分で泣きそうになりました。それぞれ想いと背景を背負って生きている。私の子も多国籍なバックグラウンドなので、やがてアイデンティティークライシスに直面する時がやってくるかもしれない。

日本国籍の人でも、アイデンティティについて、そして多国籍の人が日本で生きるということについて、深く考えられる大変良い機会だと思った。なので、副理事長を務めるNPO法人ザ・グローバル・ファミリーズで上映会や考えを深める機会を積極的に作っていきたいと動き出そう~

●矢野デイビッド氏のトークショーの内容メモ

日本人の父とガーナ人の母を持つ矢野デイビッドは三兄弟の真ん中。チョコレートで有名はガーナの首都を言える人はどのくらいだろう?首都はアクラで、人口は2,590万人。彼のパパが、竹中工務店の社員として、野口英世の記念館設立の仕事で単身ガーナに来て、ママと出会ったそうです。

6歳の時、ガーナで盗賊の襲撃に遭い、危険を感じた家族は一目散に日本へ帰国します。パパが襲撃に備え用意していたブラジル製の銃を打とうとしたけれど、壊れていて打てず降伏するしかなかったのです。床に並べられてこいつら殺すかという相談を聞くのは生きた心地がしないのは言うまでもなく。昨日襲撃に遭ったイギリス人家族は全員殺されてしまったが、運良く全員殺されずに済んで生き延びたことが、彼の大きな意思に繋がってると思います。

日本にやって来て安全を得た家族ですが、突然ガーナから見知らぬ日本に来てしまったママは、日本に適応出来ず2年経たずして家族崩壊してしまうのです。8歳から18歳の10年間を孤児院で過ごすことになってしまったのです。
ガーナとは関わりを持たず、日本人として成長し経営者の集まるバーでバイトした時に、「自分のルーツへのリスペクトが無いのはダメだ!」と言われ、ガーナを旅して少しず追加自分のルーツを知っていったのです。

⚫︎価値観の違いを認識すべき
⚫︎強く生きることは、他の文化を受け入れる免疫がなく、逆に仇となることもある
⚫︎不確実への耐性が全くない自分に気づく
⚫︎自分は何人と定義する必要ってある?
⚫︎人から認めてもらわなくても良い
⚫︎自分で自分を育てよう

⚫︎若さは経験に勝る
⚫︎情熱は経験を超えられる
⚫︎自分にとって大切なことを忘れていた
⚫︎楽しんだ対価がチャリティーに変わるなら君も出来るに違いない
⚫︎自分の情熱に正直になろう
⚫︎始まりは大切にして欲しい、スタートの時の気持ち
⚫︎国が管理している公立の学校を作る。単に箱を作るのではなく、中身を変えたい。
⚫︎日本の運動会を導入。コミュニティー化を促進
⚫︎努力はエネルギーが必要
⚫︎自分に与えられた選択肢は、頑張ることしかない
⚫︎人間は初心に戻らなければならない事が多々ある
⚫︎出来るか分からないけど、やってみようと思った
⚫︎NEIJEの活動資金は、9割は独自企画のイベントで、1割は寄付。自立してドライブしなければならない。自尊心をそだてる支援であるべき。
⚫︎フットサル試合、2017年は80チームを目指して
⚫︎教育しか子供達の未来を開かない
⚫︎スポーツ用品を提供。99%農業
⚫︎大衆が意識を上げる為には
⚫︎国境は壁だと思うか、つなぎ目だと思うか
⚫︎内なる国際化
⚫︎全てはみんな同じ所から始まる。小さな勇気。伝えることで、背中を押せるのなら。






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