肌感覚、直感で決める
とある不動産関連のお話で、物件を探してる時に、内見で入った瞬間の肌感覚が意外に大事で、ここいいなって感じたり、なんか嫌だな、腑に落ちないとか、落ち着かないとか、そういう感覚、誰もが持っているセンサーだと思うのですが、頭で考えすぎてしまうとこの肌感覚が薄れてしまったり、感じられなくて、結局頭で色々分析して決断してしまうと、第一印象で即決して入居した人は満足度が高くて、悩んで悩んでやっと決めた人は後になってあれっなんか違うってなる傾向があるかもという話があって
確かにそうかもしれない
以前、物件を探そうとしたとき、最初はもちろん間取りを先に見たり、資料を見たりして絞っていくわけだけれど、実際に物件を見て、内見で自分がどう感じるかが大切で、駅から近いかと、日当たりがいいからとかそういうのも大事だけれど、それだけではなかったりします。(風通しがいい、湿気がこもらないというのも大事ですけどね)
ある物件でまだ人が住んでいて、話を聞いた時点でそこはもうないなぁって思ったところがありました。 それでも、駅からも近く便利な立地ではあったので、一応外見だけでもと見に行ったことがありました。しかし、中を見なくても外見を見た瞬間にないなって何故か思えてしまって(苦笑)もっと見てみようということになって
その次は新築の一軒家を見に行って、建物は本当に綺麗でおしゃれで素敵だったのですが、一階は窓を開けたら、隣の家の壁で、すごく隣との距離が近くて、しかも窓を閉めると真っ暗なので、昼間でも電気が必要。本当に暗くて、壁があるせいで、窓を開けても光が入らなくて風の通りも悪そうで、それだけではなくて、周囲の醸し出してる雰囲気がなんともちょっとう〜んって感じだったこともあって、そこもなしとなりました。
そして、すごく眺めのいい6階の新築のお部屋の物件を見たときは、普通に綺麗なんだけど、新築の匂い(おそらく化学的なものに反応)が苦手で早く部屋を出たくてたまらなくなり無理〜となりました。その後は中古物件で探し、見ていたのですが、同じ間取りであっても、お部屋によってはなんだか住んでいた人の何かを感じるというか、古いせいもあったのかもしれませんが、しっくりこなくて、はい、次見ましょうってなりました。 一方夫は何も考えない迷わない、気にしない人なので、どこを内見してもここでいいんじゃないっていつも言ってて全然頼りにならず。
その後、天井の高い物件を紹介されて、そこはとても広くて、日当たりも良くなかなかお目にかかれないような結構いい物件で夫婦一致で気に入ったのですが、子供が転校することになってしまうし、窓が規格外の大きさでやたら大きくて、ちょっと間取りが変わったお部屋でした。床がフローリングではなくて最初からカーペットになってるお部屋が2つもあって、そこがどうも好きになれなかったことや、他にも引っかかることがあって住むにしても全面リフォームしないといけない雰囲気のところでした。
最後に見た物件(6件目)が今、住んでいるところで、本当はもっと色々見てみたかったのですが、マンションの場合、どこもそんなに間取りは変わらないので、これ以上見てもあんまり変わりないでしょと夫に言われて、ええ〜と思いながらも、ほぼ自分達の条件を満たしていた物件だったので、購入することになったのでした。結果いいところでした。 静かで住みやすいです。
話が少しずれてしまうのですが、肌感の話を聞いたとき、思い出したのが、高校進学する時の自分でした。進学する時、決めていた第一志望の学校へ願書を持って行った時、学校を見た瞬間、ここじゃないって思ってしまって、絶対嫌だって何故か思ってしまって、急遽別の学校に変更。今は、決める前に説明会に参加したり、学校見学というのがありますが、私の頃はそういうのがなくて、自分の偏差値に合った学校を情報だけで決めて、学校を直接見ないまま願書提出というのが普通でした。 小学校、中学校はそのまま地域のところへ行くので、高校もそういう感覚だったのかな、あの時代は。
なので、願書を持って行くまで学校の雰囲気を知らなかったんですね。多少こういう学校という事前の情報はもちろん言葉での説明は少しはあったと思うのですが、いざ行ってみたら、なんか違う、ここ無理〜って感じてしまって、誰かと話したわけでもなく学校やそこの生徒たちをパッと見た瞬間、その空気感というか雰囲気で察したというか。。。(苦笑) 入学してみないと、その時その時出会う生徒たちも変わってくるので、第一印象だけで決めるのは早すぎるのですけど、それでも、その時は何故かすごく嫌な感覚が湧き上がってきてしまって無理〜ってなってしまったんです。そこにいる自分を想像できなくて、そんなふうに感じた自分にもすごくびっくりしましたが、どうしても嫌だったので
それで、別のところに急いで変更したのですけど、そこも事前に見たわけじゃないので、ある意味カケみたいな感じでした。別のところも見たら気に入らない可能性もあるわけで、ドキドキしながら願書を持っていって実際に学校の建物を見た時、うん、ここだって何故か思ったんですよね。 でも、入れる確率は五分五分で、落ちる可能性もあると言われ、合格できるところを蹴って本当にいいのか?と担任の先生や家族に言われましたけど、どうしても変えたくて自分の気持ちを押し通しました。落ちるかもしれないけれど、それでも、不思議と不安や心配はなくて、気持ちは揺るがなくてダメもとで受験してみたら無事合格、入学することになったのでした。本当に雰囲気というか、自分の感覚で決めた出来事でした。 私の行動は家族には思いっきり驚かれ呆れられて色々言われたような気がしますが、後悔したくなかったので、落ちた時は落ちた時って思っていました。 きっとあれは直感で何かを感じていたのだと思います。結果的に素敵なお友達や先輩に出会うことになり楽しい学校生活を送ることになりました。
そんなことをまた思い出して、あの時の私の感覚ってまさしく肌感で何かを感じてたんだなぁって思います。
最近、夫は引っ越したいと言わなくなったんですが、ちょっと前まで引っ越したいと言われていました。(駐車場がある場所が欲しくて)
日本人の場合、一度購入したら、なかなか引っ越せないという感覚があると思うのですが、外国人夫はもし、嫌になったら売ればいいし、人に貸すこともできるしと、いつでも起動修正はできるとすごく柔軟に考えていて、悩まないし迷いがないんですよね。気持ちいいくらい。
私はいつもあれこれ熟考してしまいがちなので、今回その物件を選ぶときの肌感覚の話を聞いて、頭で考えないで、肌で感じる自分の感覚をもっと大事にして信じていきたいなぁってまた改めて感じました。
肌感覚で生きていけたら(=自分のハートの感覚に従って)、色々考えなくても自然と本当に自分に必要なものに導かれていったり、悩まなくなるのではないかなぁ〜と。