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【音ゲー攻略】フォルダ埋め以外の地力上げの方法を教えるよ!

▼ご挨拶

皆様こんにちは。はるもんと申します。この記事では音ゲーの「地力上げ」で何をすればいいかをお話します。個人の解釈ではありますが、様々な音楽ゲームプレイヤーに合った地力上げの方法をご紹介します。地力が伸びず悩んでいる方に、明確な地力上げの方法がわかっていただけるような記事となります。

特定の機種(beatmania IIDXやCHUNITHMなど)によらず、全音ゲーにおいて使えるような地力上げの考え方を知っていただいて、より良い音ゲーライフを送っていただきたいと思っています。

結論だけ見たい方は「まとめ」からどうぞ。

 

▼この記事を読むメリット

・地力に対する理解が変わる
・自分の地力について考えるキッカケになる。
・自分に必要な地力上げがどんなものか判断できるようになる

 

▼なんでこんな記事書いたの?

音ゲーの成長を楽しんで、音ゲーを長く続けてほしいから

「地力上げ」というとトレーニング、反復練習、研究…みたいな苦行オブ苦行を連想しませんか?(少なくとも自分はそう…。)もっとスマートに、「今日はこれを少しやっとけば大丈夫だな」ぐらいのライトな印象で地力上げに取り組めれば、もっと音ゲーを楽しめると常々思っています。

で、地力上げの方法を知り、自分に必要な練習だけ選べるようになれば、苦行オブ苦行から少しのストレスぐらいの認識に変えられるのではないかと思っています。

音楽ゲームって楽しいですよね。「できなかったことができるようになる」というシンプルな快感が得やすいです。いい趣味だと思います。皆様には、そんないい趣味を楽しんで続けてほしいと思っています。(で、前向きにお金を入れる人が増えて、これからも音楽ゲームが続いていってほしい…)。

成長するための練習が苦でなく、音ゲーを楽しく続けられる状態。この状態が続けば、多くの人が音楽ゲームを楽しみ続けてくれるはず。この状態を目指せるような記事が書ければいいな。と思い、私は筆を執りました。

なので、苦行を続けられる人とか、どんなことでも楽しめちゃう人にとっては参考にならない記事かもしれないです。今からランカーを目指すような方にも参考にならない筈です。逆に、ライトに楽しみたいけど、もうスコア伸びなくなっちゃったし、つまんないな~とか、やめよっかな~とか、他のゲームやろっかな~とか思い始めた人のお役には立てると思います。たぶん。

 

▼いや、地力ってなに?

音ゲーマーB「君、地力(ちりょく)が足りてないんじゃない? ^^」

そもそもの話、「地力」ってなんでしょうか。よく耳にしますけど、イマイチよくわからないです。私も、音ゲーをやり始めてから10年間、ずーーーーーっと聞いてきた言葉なんですけど、イマイチ「これ!」っていう納得できるような説明を見たことがないです。

音ゲーマーA「地力(じりき)では…?」

というわけで、まずは地力について、理解を深めたいと思います。既存の説明をお借りしたうえで、どう認識すればよいか考えていきましょう。

 

▼既存の地力の説明を鵜呑みにしてはいけない理由

既存の地力の説明というと、例えば以下のようなもの。

地力とは簡単に言うと総合力のことで、様々な譜面要素を万遍なく練習したことによって身に付く基礎能力のことです。例えば、beatmania IIDXでは乱打力、皿力、同時押しをそれぞれの要素をきちんと熟すことで地力が上がっていき…

私は、この説明で全く問題ないと思いました。ただ一つ気になるのは、この認識だけだと「地力を上げるためには苦手譜面を中心に全譜面やってください」が結論になってしまわないか?ということです。

「いや別にこの認識でいいじゃん。たくさんの譜面に触れるのは大事でしょ。」とも思わなくはないです。ただ、下記のループになった時に少し困ると思うんです。

「全体的に成果が出ない…」
    ↓
「苦手な曲を中心に万遍なくやろう!」
    ↓
長い地力上げ期間
    ↓
「成果出た!」
    ↓
SNSでリザルト貼る
    ↓
「また成果出ない…」
    ↓
なんか色々と悩む
    ↓
「苦手な曲を中心に万遍なくやろう!」
    ↓
長い地力上げ期間
以降ループ

これを見たとき、私は「全然楽しそうじゃない」と思ってしまいます。かくいう私も、このループにハマって楽しめなかったことがあります。

もちろん、地道な努力を重ねることは正しくて、苦労の末に得られる成長実感がこのゲームの醍醐味であることはわかります。

ただやっぱり、途中で「クリア増やしたりスコア伸ばそうとしたらこれの繰り返しだし、ちょっとつまらないなぁ…」とか感じる人もいるわけです(たまに、本当に一部の譜面しかやっていないのに「成果出ない…」とか言ってる人がいますが、申し訳ないですけどちょっと論外)。

突き抜けた上達を考えれば避けられないループではありますが、苦手な曲に向き合い続けるのなんて苦しいしやりたくないですよね。レベルフォルダを埋めるのも時間がかかって面倒です。大体、全音ゲーマーがランカーやプロを目指さなければいけない訳でもないので、これだけガチな地力上げが必要な人は限られてくると思います。

上記のようなループに入らないために、既存の地力の説明をもう少し噛み砕いて理解することが大事だと思っています。噛み砕いて理解すれば、自分に必要な練習を効率よく選ぶことができるはずです。そうすれば、長かった練習期間は短くなり、楽しいと感じる時間がもっと増えていきます。

 

▼地力を噛み砕いて理解するためには

じゃあ噛み砕いて理解するというのはどういうことか。単純な話で、私は地力を3つの要素に分けて理解しています。

音ゲーマーC「は?さっき既存の説明で譜面要素毎に分けてたぞ。」

確かに。でもそういうことではないんです。どんな音ゲー、どんな譜面であっても、普遍的に適用できる地力の構成要素を説明したいと思っています。そうすることで苦手な譜面に取り組む際にも「スコアは伸びてないけど、この要素はできるようになってきたぞ。」と思えるはずです。たぶん(口癖)。


…まだ地力上げの方法について触れてないけど、大丈夫かなこの記事。


▼地力の3要素

まだ地力上げの方法について触れてないけど、大丈夫かなこの記事。

私は地力を以下の3要素で分けて考えています。

・認識力
・イメージ力
・ボディコントロール力

まぁその、大した目新しさもない項目もあるかと思いますが、1個1個説明しますね。

まずは認識力について。言葉の通り「ゲーム画面を正しく認識できる能力」のことです。どのような入力を命令されているか理解することは、命令が複雑であればあるほど困難になります。
また、動体視力が良ければこの能力が高いかと言われればそうではありません。音楽ゲームは機種によって認識の仕方やテクニックが必要で、それらを身に着けているかどうかがカギとなります。そのため動体視力の高さは関係なく、ゲームの特徴を理解したうえで最適な視認ができていれば、この能力が高いといえます。
 

イメージ力
は「認識した画面に対して最良の結果を得られるような動作をイメージできる能力」のこと。例えば、

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こんな音ゲーの画面があった時、みなさんはどのような動作で対応しますか?(譜面はSDVXのEverlasting Message[GRV])認識した譜面に対して体をどう動かすか、実現可能な範囲で瞬間的にイメージできるかが重要です。それは手順だけではなく、どのぐらいの力か、体の向きはどうするかなど、身体の動きを細かくイメージできればこの能力が高いといえます。
この要素は、予め譜面を見てから運指や手順を考えておくことで一時的に補強ができます。ゲームによっては、運指や手順を考えることに慣れていくと、初見の譜面であっても咄嗟の判断で最適なイメージを描くことができるようになります。


ボディコントロール力
とは「イメージした動作をイメージの通りに再現できる能力」のこと。タレントの武井壮さんが唱える「パーフェクトボディコントロール理論」なんかが近そうです(詳しくはこの記事をどうぞ→https://kuritoritarou.com/2279/)。
音楽ゲームでは、完璧な動きをイメージできたとしても、実際に体で表現するのは難しいということが多くあります。イメージした体の動きを100%に近い形で表現できるのであれば、それはボディコントロール力が高いといえます。
また、地力上げでよく言われる指の器用さや身体の俊敏さについてですが、それらもこの「ボディコントロール力」のうちにあると捉えています。


これらの要素がどのように分けられているか
というと、ゲーム画面を見てから動作を起こすまでの流れを示しています。地力をフェーズごとに分けて考えることで、地力のどの要素が自分に欠けているかわかりやすくなります。

【余談】
たまにピアノや楽器の経験者が音ゲーやったらすぐにうまくなったって話をよく聞きませんか?それはボディコントロール力が高い状態でスタートしているからだと私は考えています。
どのように体を動かせばイメージ通りになるかをゲーム画面なしで特訓しているわけで、一定のリズムでの身体の動かし方を理解していることが強みとなっているんだと思います。

 


▼【補足】筋肉は地力の要素に入らないの?

はい。というよりはボディコントロール力の中の一種だと思っています。イメージの再現ができない最重要課題が筋肉不足だという場合は、ずばり筋肉を増やせばいいと思います。

ただ、やっぱり「筋肉はすべてを解決してくれる」わけではないです。せっかく増やした筋肉も、使い方がわからなければ飾りとなってしまいます。さらに言えば、その音ゲーの機種に必要な筋肉は、その音ゲーをやるだけである程度身に着きます。DDRなど身体を大きく動かすような音楽ゲームでランカーを目指さない限りは、筋肉不足が最重要課題になることは極めて稀だと思っています。

あ、適度な筋トレは健康のためにも是非やってくださいね。

 

▼地力上げの方法(要素ごと)

ようやく本題です。前々章で述べた地力の3要素の伸ばし方を以下に紹介いたします。

認識力の伸ばし方

【練習法①】
・ギリギリクリアできそうな3曲(もしくは最高難易度)を選ぶ。
・各曲目標となるミス数やスコアを具体的に決める。
・3曲を通しでプレーする。これを1日1回。

【練習法②】
・普段通りに好きにプレーする。
・各曲目標となるミス数やスコアを具体的に決めてから取り組む。


イメージ力の伸ばし方

【練習法①】
・1日の最初の2曲を簡単でよく遊ぶ曲の中から選ぶ。
・いつもと認識を変えてプレーをする。
 (ハイスピを半速にする、手順や取り方を変えて遊ぶなど)

【練習法②】
・普段通りに好きにプレーする。
・途中から自分の手元(足元)が理想の動きをするようイメージしながらプレーする。

【練習法③】
・1曲だけ簡単で好きな曲を選ぶ。
・譜面を見ながら手順を組む。
・組んだ手順通りにプレーをする。


ボディコントロール力の伸ばし方

【練習法①】(録画が必要になるのでハードルちょい高め)
・上手い人のプレーを真似してプレーする。
・そのプレーの手元などを録画して、再現できているか確認する。
・できていなかった部分を修正して、再度プレーする。

【練習法②】
・好きな3曲を選び、軽めに目標を決める。
・それぞれの曲のスコアを詰める
 (癖に注意。連奏の目安は1日3回まで)

【練習法③】
・押せない譜面を1つ思い出し、できれば正しい譜面を確認する。
・その譜面を色々な曲が始まる前に空打ちして練習する。
 (空打ちが難しければBPMを落としてもよい)
・段々と動きが小さくなるように意識しながら繰り返す。

さて、それぞれの練習方法を紹介しました。本来であれば各練習がどういう意味があって、詳細なやり方などをお話しすべきなのでしょうが、流石に長くなってしまいそうなので、割愛いたします。本当に良くないですよね。。ゴメンね。

ただ、全ての方法に共通しているのは、行うことが苦じゃなくて、週に1~2回行えば充分効果があるということです(サンプルが私しかいなくて申し訳ないですが)。地力上げでもなんでも、練習で重要なのは継続です。自堕落な私でも継続できる練習法ということで、上記の練習法をご紹介しました。まぁ、3ヵ月~半年も同じ練習をして微塵も伸びないなんてことはないと思うので、継続することが最重要かは微妙なところですが。

もし練習法やそのほかに関して質問がある方は、Twitterにて私までメッセージをいただければと思います。→(@auto_harmON

 

▼地力上げの方法の選び方

基本的には、皆さんが足りないなと思った要素の中にある練習法を1つ選んでいただければ大丈夫です。要素内でどれがいいとかは特にありません。

また、自分ではどの要素が足りないか判断がつかない方は、以下に各要素を伸ばした方がいい人の特徴例をまとめておくので、そちらを参考になさってください。

認識力を伸ばした方がいい人

・高難易度のクリアやスコア狙いができるようになりたい人
・過去に他の音ゲーをやりこんできたが、新しく別の音ゲーをやっている人


イメージ力
を伸ばした方がいい人

・ギミックや癖がある譜面に強くなりたい人
・初見に強くなりたい人


ボディコントロール力
を伸ばした方がいい人

・高難易度のクリアやフルコンは得意だが、スコア狙いも始めたい人
・安定して自己ベストに近い結果を出せるようになりたい人

以上が伸ばした方がいい人の特徴例となります。

 

▼まとめ

地力とは何か

・音楽ゲームにおける基礎能力のことで、様々な譜面要素をこなしていくことで身に着く能力。
・地力は、認識力、イメージ力、ボディコントロール力の3要素にわけて考えられる。
・3つの能力がバランスよく高い状態だと「地力が高い」といえる。


地力上げの方法

コメント 2020-05-20 012910


地力上げの方法の選び方

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▼おわりに

最後に。皆様に、1つお伝えしたいことがあります。それは、

「こんなことを考えなくても、音ゲーは上手くなれる」

ということです。

音楽ゲームはよくできていて、1プレーごとに数値でフィードバックしてくれて、機種によってはノーツやオブジェクトに対する動作が速かったか遅かったか逐一出るようになっている。これらの情報を自動的に得られるゲームであるため、数をこなすだけでも充分上手くなれてしまいます。

ただ、これはあくまで「上手くなることだけを考えれば」の話です。音楽ゲームを楽しむことを考えるのであれば、上達についてキチンと考えるべきです。

私は音楽ゲームが好きです。私は「楽しいことがしたい」から音ゲーをやっています。そして、「前よりも上手くできたな」と感じる瞬間が何より嬉しくて楽しいんです。だからこそ、上達するにはどうすればいいか、楽しむために考えているんです。そうすれば、楽しいと感じる瞬間がもっと増えるから。

もしもこの記事を読んでくださった方で、「音楽ゲームを楽しみたい」と考える方がいらっしゃれば、是非この記事の地力上げの方法を実践するか、自分なりの上達法について考えてみてほしいです。そうすれば、楽しい瞬間がもっと増えて、もっともっと音楽ゲームを続けたくなるはずです。

それでは、皆様ご精読ありがとうございました。


次は「癖がついた譜面の対処法」の記事でも書こうかな




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