見出し画像

【イベント】「モニタリング2.0エリアミーティング」で島田が登壇しました。

2024年1月13日(土)に北里大学白金キャンパスにて行われたモニタリング2.0検討会主催のエリアミーティング、「社会と医療の未来にこれからの治験がどのように調和するか」のイベントで、harmo株式会社 地域医療支援室・室長 島田 昌典が登壇しました。

本イベントでは、「私たちの社会と未来がどのように変化するか、現在できること・取り組むべきことについて考える」ことを目的としています。会場およびWebでのハイブリッド開催で総勢60名強の方が参加されました。

4名の登壇者がそれぞれのテーマで講演し、harmo株式会社からは島田が「医療DXへの期待~サスティナブルな医療に向けて~」という内容で講演しました。



1.日本の医療課題を知ろう

日本は急速に超少子高齢化が進行しており、これにより医療費は2025年には54兆円に達すると予測されています。

少子高齢化、財政難、医療の地域格差が深刻化しており、国民への負担が増加しています。この状況を打開するためには、未病・予防への注力とヘルスケア産業の強化が重要であり、医療デジタル化の推進が必要です。2022年に岸田文雄総理大臣が立ち上げた医療DX推進本部により、患者さん、医療機関、企業が連携して取り組むべきことが明確にされています。

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/iryou_dx_suishin/pdf/siryou1.pdf

 

2.医療情報の電子化って?

医療情報の基盤整備が進んでおり、オンライン資格確認で使用されるマイナンバーカードの普及率は国民の70%以上と非常に高く、今年から原則保険証が廃止されることが決まっています。オンライン資格確認を進めるため医療現場で今後どのように活用されるかが注目されています。

また、電子処方箋も2023年1月より開始されていますが、医療機関・薬局の合計普及率は2023年末の時点まだ4%程度です。こちらも普及が望まれており、電子化を進めることで、医療従事者の効率化につながり、さらに患者さんの薬剤情報がデータ上で安全性を保ちながら医療機関と連携することが可能になります。

PHR(パーソナルヘルスレコード)は、個人の生涯にわたる保険医療情報のことです。今後も持続可能な医療を実現するためには、医療機関の一連の流れをデジタル化する必要性が高まっています。この1つに電子お薬手帳が2023年3月に発出したガイドライン改定によりPHRの1つとして位置づけられました。


3.医療上のPHR活用を理解しよう

電子おくすり手帳は従来、「患者さんがお薬の情報を管理するためのもの」でしたが、昨今、電子おくすり手帳のあり方は変化しつつあり、患者さんのデータを医療機関が活用可能になったことで、今後、医療DXの一環として医療機関の中でより一層促進される予定です。私たちは、今後10年、20年と続く次世代の未来のために、大切な人をもっと大切にする仕組みを構築することが重要だと考えています。

さいごに

島田の講演は、日本の医療DXの必要性や、未来の医療に対する内容でした。特に、日本が直面する少子高齢化と医療費増大の問題への対応策として、未病・予防の重要性やヘルスケア産業が求められていることがわかりました。講演後は複数質問があるなど大盛況となりました。

🔔イベント詳細

主催者:モニタリング2.0検討会
イベント名:モニタリング2.0エリアミーティング
日時:2024年1月13日(土)13:00~17:30
場所:北里大学白金キャンパス
URL:http://www.moni2.org/moni2/20240113_area%20meeting.html


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?