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harmoワクチンケアの導入で接種間違いのリスク低減

こんにちは。harmo株式会社 広報担当 北畠です。

昨今、ワクチンの接種間違いによるニュースをよく耳にします。ワクチンの接種間違いが起こってしまうと、自治体にはどのような影響があるのでしょうか。

現在、「harmoワクチンケア」のシステムは、北海道 留寿都村(るすつむら)で導入いただいています。留寿都村 保健医療課の課長として村民のヘルスケアをサポートしている佐藤 全弘さんに、ワクチンの接種間違いによる課題や、「harmoワクチンケア」の導入がどのような効果があるのかをインタビューをしました!

予防接種管理アプリ「harmoワクチンケア」とは

「harmoワクチンケア」は、予防接種の接種間違いを未然に防ぐために、簡単にワクチン接種情報を記録・管理ができます。さらに、接種間違い防止や長期的な個人のアフターフォローが可能。

今まで自治体は、住民の接種実績をリアルタイムに把握することが困難でしたが、「harmoワクチンケア」を導入することで、医療機関で取得したリアルタイムの接種情報を自治体に共有することが可能。それによって、自治体の事務処理の効率向上・省力化が見込めます。

Q.1「harmoワクチンケア」を導入する前にワクチンに関して困っていたことはなんですか?

佐藤課長:
新型コロナワクチンに関しては、一般接種が始まってから我々の環境は大きく変わりました。

特に、ワクチンの大規模接種は、これまでの前例にない大きな事業でした。

・ワクチン接種会場における接種データの入力・管理
・2回目以降のワクチン接種スケジュールの管理
・ワクチン接種記録システム(VRS) と他システムとの連携等

このような作業を、いかに円滑に進められるかが課題でした。

また、乳幼児のワクチン接種に関しては、接種するワクチンの種類が多く、接種間隔の管理が難しいのです。例えば、カレンダーを見ながら次回の接種日の確認等を行う。こういったアナログな事務作業をいかに効率化し、定期接種における医療機関と行政側の負担軽減が求められていました。

Q.2 ワクチンの接種間違いが起こってしまうと、自治体職員としてはどのようなことをしなければならないですか?

佐藤課長:
事務の面では、所管の保健所に事案の報告を行わなければなりません。特に、集団接種ではワクチンの接種間違いが起きた原因を追究し、改善に向けた取り組みを進める必要があります。

何よりも「ワクチン接種の間隔間違い」や「有効期限切れのワクチンを誤接種」などの場合、健康に影響を及ぼす可能性があります。

ワクチンを接種されたご本人だけではなく、ご家族にも安心していただけるよう、日頃から「間違いを起こさない」ためのリスク低減の取り組みは必要不可欠です。

Q.3 Q.1,2を踏まえて、もしくはそれ以外も含めて、「harmoワクチンケア」を導入して自治体職員としてどのような効果や利点を感じていますか?

佐藤課長:
「harmoワクチンケア」の導入によって、「ワクチンの接種間隔」や、「使用するワクチンの有効期限の確認」等をシステム上で正確に判断できるようになりました。

今までは、人が目検で確認するなど、アナログでしたので、システムの導入によりワクチンの接種間違いのリスク低減に大きく寄与していると考えます。

また、データの信頼性が非常に高く、医療機関が入力する正確な情報が、システムに即時反映されます。「ワクチンを接種された方」・「医療機関」・「行政」の三者が同じデータを共有できることは、PHR(Personal Health Record)および、医療DXの推進に寄与するものだと思います。

万が一、接種したワクチンに不具合があった場合も、システムの接種データを基に情報を抽出できることは、自治体の事務作業の負担軽減につながり、なおかつ迅速な対応が可能です。

また、「harmoワクチンケア」のシステムは、「個人情報を保有しない」仕組みによって個人情報の取り扱いに配慮されている点においても、自治体としては安心して利用することができます。

Q.4 「harmoワクチンケア」を導入して、医療機関や住民の方から反応はありましたか?

ワクチンの接種間隔等のスケジュール管理が容易になることは、医療機関からも好評をいただいています。

特にワクチン接種を頻繁に行う乳幼児の保護者からは「こんなアプリがあるんですね。接種履歴等を簡単に確認できるので非常にいいです。」と好評をいただいています。

Q.5 自治体職員のお仕事は、住民の生活を支える・守ることだと思いますが、住民の暮らしがどうなってほしいと思いますか?また、そこにおいて今後のワクチンケアに期待することはありますか?

佐藤課長:
今後、医療DXが進む中で、地方でも都会並みの利便性を得られる時代が来ることを期待しています。

健康管理が「自己管理」にシフトする中で、過去から現在までの正確な情報を可視化することは、自身の健康維持・向上に必須であると考えます。「住民本人」・「医療機関」・「行政」の三者が情報共有することで、保健指導による生活改善につながります。それにより健康寿命の延伸と、医療や介護に係る経費の抑制も見込むことができます。

「harmoワクチンケア」は予防接種のデータ管理だけではなく、「ワクチンを次回いつ打つか」などのスケジュールを管理できる機能が追加されました。医療機関側や行政側の視点に加えて、新たに住民側の視点が追加されたことで、導入当初よりも充実したものになっています。

将来的には、ワクチン接種管理のシステムだけではなく、デジタル版の母子手帳や、健康手帳のような健診のデータ等も一括管理できる仕組みがあるといいなと思います。

さらに住民の生活に欠かせない健康管理ツールとなることを期待しています。

◆北海道羊蹄山麓7町村とharmoワクチンケアとの関わり

harmoワクチンケアは「医療従事者向けアプリ」で登録された正確な接種記録データが「一般ユーザーアプリ」へリアルタイムに連携されます。 この機能を活用し、羊蹄山麓7町村では2021年12月より、医療機関・自治体・一般ユーザーの3者が連携した形の実証実験を開始しています。

3 者でリアルタイムに接種記録データを共有することで、予防接種事業全体の省力化及びプロセス効率化を図ります。また、医療機関のみならず、自治体や一般ユーザーからの声を聞くことで、 多方面で活用できるアプリへと成長させることが目標です。

既にharmoワクチンケアを導入している町村では、自治体の方々や一般ユーザーの皆様からもポジティブな意見から改善点まで、いろいろなご意見・アドバイスをいただいております。


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