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【患者さまの声】29年間の服薬、疾患を受け入れて薬と共に生きていく

こんにちは。広報ユイカです。今回お話しいただくのは、愛知県在住の松本 勝宏さん55歳。
松本さんは29年前、26歳のときにパニック障害を発症。今でも月に1回の通院を続けながら病気と上手く付き合って生活しています。現在は1種類のお薬を内服していますが、飲み忘れがあると不調を感じることがあるそう。
これからも問題なく日常生活を送っていくため、お薬の継続は欠かせないと考えている松本さん。お薬を管理しながら治療を続けていく上でどのようなことが課題だと感じているかお聞きしました。

―――発症のきっかけと当時の症状についてお聞かせください

29年前のことになりますが、26歳のときにパニック障害を発症しました。
当時はバスの運転手をしていて、色々なストレスが溜まったことが原因と考えています。突然落ち着かなくなる発作が出てしまうようになりました。バスには乗れるけど電車に乗ると閉塞感で苦しくなってしまって。ご飯が食べられなくなったり、夜も眠れなくなったりするようになって…日常生活が困難になったので精神科に行きました。
ですが、最初はうつ病ではないかと言われ、正式にパニック障害と診断されたのは2、3年経ってからのことです。


―――パニック障害と診断されてからどのような治療をしましたか?

最初は向精神薬を2、3種類と睡眠薬合わせて4種類のお薬が処方されました。
当時はパニック発作が起きたときにレスキューで内服するお薬はなく、処方されたお薬を飲んで症状と付き合いながら生活していましたね。
その後、仕事での配属を変えてもらってから一時的に症状がよくなったんです。2、3年くらいはお薬を飲まなくてもパニック発作が出なくなって病気が治ったかなと思うこともありました。でも、発作は起きなくても前兆のような症状を感じるようになって、また治療を再開しました。
今では、この病気は一生付き合うものと思って通院と服薬を続けています。

―――今はどのように病気と付き合いながら治療を続けていますか?

これまでに3回の転院をして、今は月に1回の通院を続けています。処方されているお薬は1種類です。職場も変えて発作が起こることは少なくなっていますが、仕事が忙しくなったときや睡眠不足が続くときは不調を感じることがあります。お薬は毎日欠かさず服用しなければならいのですが、内服を忘れてしまったときはパニック発作の前兆のような症状が出ることもあります。やはり服薬は忘れずにずっと続けていく必要があると実感していますね。

お仕事のストレスなど諸々の要因があってパニック障害を発症されたのですね。診断までに時間がかかったのも大変お辛かったと思います。治療を再開した後は前向きな姿勢で病気と付き合いながら生活していることがわかりますが、それでも治療を続けていく中で大変なことや困ったことはなかったのかお聞かせいただきたいです。

―――まず、お薬を長く続けている中で困ったことはありましたか?

今は1種類のお薬だけ飲んでいるのですが、以前は3、4種類を飲んでいました。そのときは飲み合わせの心配もありましたし、内服するのに注意した方がいい食べ物なども分からないまま新しいお薬に変更になったり…このまま飲んでいいのかなと不安に思うことも多かったです。
あと、これまでに病院を3回変えているのでその度に新しい担当医にこれまで処方されていたお薬や実際の効果、副作用などを説明する必要があって不安もありました。
実は、次の春で今の担当医が退職する予定なんです。今は院内処方でお薬をもらっていますが、春からは新しい担当医になる上に院外処方になるとも聞いていて不安を感じています。

松本さんは、29年間に渡ってお薬を飲みながらパニック障害と付き合っています。今では前向きに病気と共存して生活してらっしゃいますが、お薬のことがよく分からず不安になったり、新しい担当医とのやり取りにストレスを感じたりすることもあったようです。
そして、今後も治療を続けていく上で担当医の変更など不安を感じる場面もあるということですね。

―――院外処方に変更になることにどのような不安がありますか?

今は多くの病院が院外処方であることは承知しています。ですが、これまで院内処方で病院から直接お薬をもらっていたので、院外薬局で薬剤師さんに対応することに不安があります。できるかぎり病気やお薬のことは他人に知られたくないというのが本心です。薬局で薬剤師さんに対応してもらったときに他の患者さんに情報が聞こえてしまうのではないかという不安も少なくありません。
お薬の種類は変わらないのであれば、余計な会話をせずにぱっとお薬をもらってすぐに帰れるようなシステムにしてほしいなと思っています。

担当医の変更や院外処方に不安を感じられている松本さん。
スムーズな診療の連携や薬局でのやり取りを可能にする手段としてハルモのお薬手帳アプリをご紹介しました。

―――お薬手帳は活用していますか?ハルモのアプリについての感想もお聞かせください

お薬手帳を活用したことはありません。これまで紙のお薬手帳しか持ったことはありませんが、紛失してしまうことも多く今も持っていません。風邪などで別の病院へ行くとその都度お薬手帳を作ってもらうことになるので不便だなと感じています。
これから院外処方になるとお薬手帳が必要になりますので、harmoおくすり手帳アプリを導入することで紛失に注意する必要もないので、とてもうれしいです。担当医や病院が変わっても、過去のお薬の情報がすぐに出てくれば安心だと思います。

―――harmoおくすり手帳はお薬の管理に役立つと思いますか?

harmoおくすり手帳は紙のお薬手帳の代わりになるだけでなく、服薬のアラーム機能もあると聞いています。今でもお薬を飲み忘れるとパニック発作の前兆のような症状が現れることがありますし、飲み忘れて外出したときに一度だけ倒れてしまったこともありました。毎日忘れないように心がけていても100%飲み忘れを防ぐことは難しいので、アラーム機能は非常にうれしい機能だと思います。

松本さんのおっしゃる通り、ハルモのお薬手帳アプリには服薬のアラーム機能が搭載されています。朝食後、夕食後などご自身のライフスタイルに合わせて時間を設定できるので飲み忘れ予防に役立ちますね。ぜひご活用していただきたい機能の一つです。

―――最後に今後も病気と付き合っていくために心がけたいことを教えてください

私の場合、パニック障害はずっとお薬を飲み続けていく必要があります。お薬を飲み忘れると不調も出てきますし、なによりもお薬を飲み忘れたと気づいたときは慌ててしまい周りに迷惑をかけてしまうことも少なくないです。
ずっとお薬を飲み続けることをネガティブなことを考える方も多いでしょう。ですが、お薬を続ければ普通の生活を送ることができます。病気が治らないという諦めではなく「お薬を飲めば仕事も趣味も楽しんで生活ができる」と前向きに考えるようにしていますね。服薬をマイナスに捉えずに生活の一部として考えるようにすると苦になりにくいと思います。
とはいえ、今でも日常生活の中で辛いと感じることはゼロではありません。旅行、仕事、インターネットサーフィンが今の生きがいです。休みの日は午前中だけでも外出するようにしていますが、マイペースに仕事と余暇の楽しみを追求していきたいです。

長い病気との付き合いをマイナスに考えず、生活の一部として前向きに捉えて日々を楽しむ…今現在、病気で悩まされている方の参考になるような貴重なお話を聞くことができました。
お薬を飲み続けることで困難に感じている病院や薬局とのやり取り、服薬の管理などハルモのお薬手帳アプリがお役に立てることも多いと思います。多くの方のご意見を参考にこれからもお薬を飲む方のお役に立てるようなアプリの改良を続けていきます。


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