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細君と嘯く

仕事を終えると、雪がかなり車に積もっていた。
とても酷い目にあった。

ところで突然だが、わたしはお嫁さんが欲しかった。

なぜなら、お嫁さん、嫁さん、妻、細君。
これらの語感が好きだからである。

とくに、夏目漱石に印象深い、細君というのはかなり憧れであった。
改めて調べてみると、本来は自分の妻を謙遜していうときの言葉らしいが、そんなことは関係なく、ただ細君という語感、響きが好きなのである。

しかし、それを叶えるのはむつかしい。
そこで、我がギター氏である。

プレイヤーと楽器はパートナーである、ということはだれもが異論なく認めることだろう。

パートナー、つまり伴侶。

つまり我が細君でもよいのでは!?

それに実際、我がギター氏は元々は別の持ち主の下にいたわけであるし。

いつか知人に紹介することがあれば、我が細君と紹介することとしようか。

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