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異病同治(いびょうどうち)と同病異治(どうびょういち)

こんにちは。とある鍼灸師です。

東洋医学でのカラダの治し方のお話です。

まずは、言葉の説明からです。

異病同治とは、異なる病気でも治し方は同じということを言います。

同病異治とは、同じ病気でも治し方が異なることを言います。

【異病同治の例】

腰が痛い症状の人足が冷えて頭がのぼせている人は、ともに腎臓に異常が起きて症状がでています。

カラダの生命力を貯めておく場所というのが腰の一帯にあります。
生命力を使うと、貯めておく場所にも影響をきたします。

また、体温が均等になっているはずが何らかの影響で片寄ってしまうと症状をだします。

こういった生理的働きは、腎臓が担っています。

治療はどちらも腎臓にアプローチします。

【同病異治の例】

肩こりの症状が2人います。
しかし、ひとりは肝臓が悪く、ひとりは肺が悪いです。

1人目は、肝臓が血液の流れを調節する生理的働きをもっているため、筋肉に血液を供給できずに症状が出た場合です。

この人は、肝臓にアプローチします。

2人目は、肺が悪くなったことで咳やのどの痛みが影響して肩こりになった場合です。
また、肺は肩や胸にあるため、首や肩に症状をだしやすいです。

この人は、肺にアプローチします。

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