【Ingress】コミュニティの10年に祝福を【翻訳記事】

この記事は、Ingressのシニア・プロデューサーであるブライアン・ローズ氏(Twitter / note)による「【Ingress】 Celebrating 10 years of community」(2022年12月13日)を、はりぽが日本語訳したものです。

したがって、原文の著作権はブライアン・ローズ氏に帰属します。原文に掲載されている写真は、この翻訳記事では割愛しています。

なお、「【Ingress】 Celebrating 10 years of community」は、日本を中心としたエージェント有志による企画「Ingress & Wayfarer(その1) Advent Calendar 2022」に参加しています。他の方が書いた記事もぜひご覧ください。私(はりぽ)は Ingress & Wayfarer Advent Calendar 2022 (その2)の12月7日分として、「Niantic Trading Post (BETA)が楽しいって話」という記事で参加しています。


【Ingress】コミュニティの10年に祝福を

ブライアン・ローズ
2022年12月13日23:43

過去、現在、そして未来を区別しているのは、頑固なほど強い幻想に過ぎない。

アルバート・アインシュタイン

2014年のヘリオス・アノマリー・シリーズの最中、イングレスのエージェントたちはサンディエゴの街じゅうでデッドドロップを捜索していた――ボラタイル・ポータルの位置に関する機密情報が隠されているのだ。

そこから遡ること2年、『バック・ロジャース:過去、現在、そして未来』というパネルディスカッションに、迷惑な漫画家が乱入した。彼は(バック・ロジャースの)古いエピソードにメッセージが隠されていたことがわかったと主張していた。ポータルに関するメッセージだ、と言っていた。

歴史は繰り返す。再帰(リカージョン)する、と言ってもいいかもしれない。

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5番街とブロードウェイの交差点

大半のデッドドロップが屋外に設置されたが、一部は展示ホール内のWeLoveFine【訳注:アパレルブランド】とハーパー・コリンズのブースにあった。手に入れるにはコミコンのバッジと合言葉が必要だ。

小さな女の子が展示ホールへ転がり込んできたとき、私はWeLoveFineのブースにいた。女の子は私の前を勢いよく通り過ぎ、ブーススタッフの一人の注意を引いた。

彼女が小さな囁き声で、秘密の合言葉は■■■■、と言った。

スタッフはバックヤードへ行き、茶封筒を取ってきて、女の子に手渡した。彼女は興奮に満ちた表情で、両手で封筒を受け取った。

ブースを離れる前に、女の子の父親が話していた。この子はイングレスが、こういうことが大好きなんです、と。そして二人は立ち去った。

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ウェルズ・ファーゴ広場

まばたきをしたら見逃してしまうような、一瞬のやり取りだった。1分もなかっただろう。にもかかわらずその1分間のことを今になっても覚えているのは、その女の子がソファーに座って画面上のバーチャルなヒーローを動かしていたわけではなかったからだ。彼女こそが陣営のための貴重な機密情報を確保したヒーローだった。

彼女とその父親がどちらの陣営だったかは覚えていない。どちらでもよかったと思う。彼女が世界を救った。彼女は打ち勝った。そして彼女にはそれが分かっていたのだ。

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ペトコ公園

最近、私はその瞬間のことをよく考えていた。もっと多くの人に同じような感覚を味わってもらいたいと思っていたからだ。

自分が重要だという感覚。より大きな何かの一部である感覚。自分がうまくやれることを願ってくれる地球規模のコミュニティにつながっている感覚。

イングレスはゲームではない。

イングレスはコミュニティだ。

現地語を話せない街に降り立って、階段の左右どちらを歩けばいいか分からないような状況でも、自分が歓迎されていると感じられるコミュニティ。私がエージェントプロフィールを見せて、一緒に飲み、実績を比べ合い、語り、互いのミッションメダルを褒め合っているなかでそれを感じる。

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大さん橋ホールでのグッズ受け取り

イングレスというコミュニティでは、エージェントたちが仲間同士でたたえ合うためのパーティーや交流会を開いている。さらには、最高にかっこよくて創造的なグッズが集結する頒布会も開催している。

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マスマスで行われたエージェント主催の頒布会

クイントアロー(東京)やノムソンカリー(大阪)のような、エージェントがエージェントを支えているコミュニティもある。(この2か所で稼働するテクトゥルフ・モジュールを見に、また日本に来るよ)

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クイントアローにて、テクトゥルフ・モジュールのセットアップ

それがXMの影響か否かは分からないが、今週末の横浜や先月のロサンゼルスで幸運にも会うことができたエージェントの一人ひとりから、温かさと愛をこの体で感じることができた。

ありがとう。この感覚が恋しいよ。そしてエージェントたちが声をかけ合っているのを聞いて興奮している。また次のイベントで会おう、と。

もっと多くのイベントを、もっと頻繁に。もっと多くの、会いに行く理由を。私がワクワクするのは、この先スキャナーに加えられる変更もそうだが、一番はイベントだ。

イングレスのコミュニティの一部であってくれてありがとう。イングレスというコミュニティは永遠に不滅だ。

また次のイベントで会おう。

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