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【“適応障害”と診断されるまで⑤】周りへの相談~前半 社内編~

◇発症〜完治まで◇
2015年4月 新卒入社&激務プロジェクトに配属
      ↑イマココ
2016年5月 適応障害の診断&休職
2016年8月 退職
2016年9月 転職
2016年12月頃 心療内科の通院から卒業
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こんにちは、はりねずみです。
ちょっと番外編みたいになるかもしれませんが、最後仕事に行けなくなって心療内科に行く前に周りにどう相談してきたかを話していけたらと思います。

長くなってしまったのでこちらも前半と後半に分けますね(;´・ω・)
番外編的な感じなので、読み飛ばしてもらっても大丈夫です!

社内(チームの先輩たち)

チームの先輩たちは、激忙しい人ばかりでした。
新卒でもありますし、懸命に対応している私を気にかかけてくれるのだろうなと感じつつも、「ガッツリ改善計画を一緒に練ろう」と言い出してもらえる余裕はない状態。

チームリーダーからは精神論的な話はよく聞かされていましたが、実務のことはわかるように整えて問題提起してほしいというような感じのことをやんわり伝えられていたような気がします。

確かに、実務は知らないから説明しないとだよね、と思いつつも、日々の業務に追われて取りまとめる時間もなく新卒で経験値が浅いゆえに”何が問題でこうなっているのかすら明示できない”かつ、すでに”考えようとしても、頭が働かない状態”となっていました。

先輩としては、私を育てるためにあえて自分で解決できるように導いているつもりだったのかと思うのですが、もうそんな余力はなく、日々のルーティーンをこなすだけでいっぱいいぱいになっていました。

当時の私は、「育てようとするより、もうこの状況をどうにかしてほしいのだけど」と思いつつ、「私が成長すればいいだけの話なのか?私が悪いのか?」とも思ってしまい、思考停止していたように思います。

社内(他部署の先輩たち)

他部署の先輩たちも忙しい人が多かったですが、相談したいといえば時間を作ってくれる人ばかりでした。頻繁にというわけではなく、たま~にという程度でしたがランチや夜ご飯などを一緒に食べながら相談していました。何か現状からの脱却の糸口が見つかるかも、という期待を込めて。

でも、そこでは「わかるよ。私も同じようにしんどい時期があって、会社にしばらくいけない時期があった」「手が震えてどうしようもない時期があった」などの体験談に集約されることがほとんどでした。

活躍している先輩社員はみんなこの激体調不良を経験するのが、この会社の主流なのか!?と思うほど。もちろん、ベンチャー企業で立ち上げ当初は会社で寝泊まりするのが普通だったなどの話はよく聞いていましたし、「前は毎日深夜3時だったな~~」と不意に会社でつぶやく先輩もいて、先輩たちのほうが激務を経験しているのだとは知っていました。

「鍼に行くといいよ」「このセミナーを受けるといいよ」先輩たちのアドバイスはこのようなもので、具体的な業務改善案の提案や心療内科を勧める方はいらっしゃいませんでした。私は、そういうアドバイスを受けるたびに”いや、一時的なものではなくて環境自体をどうにかしたいんだよな~~~”という気持ちになって気持ちがふさぎ込んでしまいました。

体育会系の部活で古株のOBから「あの頃は、もっと大変でな~」という体験談を聞くのと同じような心境だったかもしれません。(私は文科系出身です。完全な偏見です。ごめんなさい。笑)

その中でも、唯一夜中の業務中にフランクに話しかけてくれて、「しんどいよね、この状況よくないよね。」って共感して「会社全体の労働状況の改善案を会社に伝えてみようと思うんだよね。」「つらい思いをさせちゃってごめんね。」と言ってくれた一人の先輩には心を救われました。

長時間労働を肯定するのではなく、課題と捉える。時代の流れに沿わず、そんな考えの人は当時の社内では少数派だったので、「ああ、そうだよね。これしんどいって思っていいよね。課題だよね。」と思わせてくれて支えていただきました。この先輩とは退職後も仲良くさせていただいています。

社内(人事&社長)

人事の方もよく気にかけてくれて、女性の人事の方は自宅に呼んでご飯を振舞ってくれてこともありました。話をじっくり聞いてくれて一時的はすっきりするのですが、最後は他部署の先輩と同様、もっと忙しかった時の体験談に集約されてしまっていた気がします。何か状況が改善されるということはありませんでした。

また、引継ぎ者が退職してしまった後(事件簿4参照)、どうしても退職理由が納得できなくて勇気を出して社長をランチに誘いました。企業規模もそこまで大きくなく割と距離感の近い方なので、こんなことも可能でした。

そこで、体調が悪くなっているのを目の当たりにして私も心苦しくなったこと、体調不良はプロジェクトが原因なんじゃないかと思って正直会社に不信感を持っているというようなことを言ったと思います。それに対して社長はじっくり話を聞いてくれました。私は途中からポロポロ泣きながら話をしていました。

結局その時は話すだけ話して、ポロポロ泣いてランチタイムが終わってしまったような気がします。何か変わるかといったら、状況は変わりませんでした。(裏で何かしてくれてたのかもしれませんが、体感として変わりませんでした)

社内(同期)

新卒1年目って、同期の絆が特に強い時期ですよね。私は特に同じ花形部署に所属し、別チームに所属された子と特に仲良しでした。

席が近かったのもありますし、なんせその子も夜中まで働くような働き方をしていて、夜に会社を一時抜け出してラーメンを食べに行ったり、お互いの夜ご飯のお弁当を買いに行ったりする中で仲良くなっていった気がします。食べに行った後は会社に戻る・お弁当は会社で食べながら仕事するのが常でした。(勤怠は適当につけているので、そこらへんはルーズでした。会社で仮眠してる人もいた)

明るくてユーモアのある子で、仕事の話以外に恋バナやおいしいお菓子の話などができたその時間は私の一時の癒しでした。その子がいなかったらもっと私は地の底に落ちていたんじゃないかなと思います。
夜11時~夜中1時くらいにラーメン食べに行く新卒女子2人っていう構図は、なんともシュールでしたが笑

ただ、日が経つにつれてその子も私も会社への不満の話が増えていきました。「新卒が夜中まで毎日毎日働いているような会社に、私だったら依頼したくない」と私は何度もその子に愚痴を言っていたことを覚えています。

その子自身も身体がしんどくなってベッドから起き上がることができなくなる日があったり、タフな子ですが身を削りながら仕事をしていました。そんな姿を見て、私はまた会社への不満の気持ちを持つのでした。

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◎本日のつぶやき◎
勝手にといえば勝手になのですが、先輩に相談することで何か変わるのではないかと期待して何も変わらなくて。そんな繰り返しで徐々に会社のことにネガティブな感情ばかりがわいてくるようになっていきました。

何よりしんどかったのは”「わかるよ。自分もこんなにしんどかったことがある。」という体験談””成長させようという圧力”でした。
どちらも悪気はなく、私のことを思って話してくれてるとわかるからこそ、しんどさを感じました。

私の周りにこんな後輩がいたら、

・自分もあの頃は~という話はせず、とにかく目の前の現状を課題と捉えて問題解決の糸口を探す
・ガッツリ業務改善に入る(自分だけで足りなかったら周りの力を借りる)
・身体が資本であることを伝え、状況によっては心療内科の受診を勧める

こんな対応をしたいです。

まあ、こんな対応も自分に余裕がないと、難しいですよね。
心の余裕を持てる大人になりたいものです。
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*心療内科は怖いところじゃない*
*心がおかしいと感じたら受診してみてください*

もし質問などあれば、体験談でまだ記載のない
先のことでも大丈夫なので
コメントなどでぜひ聞いてくださいね。

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