ダブリンで木曜日に爪を切る
「火曜日に爪を切るとお金が入る」
『ユリシーズ』の主人公レオポルトブルームは、そんなことをブツブツと独り言ちていました。
それを間違えて覚えていた私は木曜日に、しめしめお金が入るかもしれんと思いながら爪を切りましたが正しくは火曜日だったのです。
調べてみるとヨーロッパでは、爪を切る曜日によって占いをする慣習があったそうです。今でも、縁起を担ぐ人は曜日を選んで爪切りをしているかもしれません。
ちなみに木曜日に爪を切ると「新しい靴が手に入る」らしいです。
実は私、こじつけでもなんでもなく、今まさに靴が欲しい。
雨でも気にせず履けて、できたら旅行とかにも履いて行けるくらい歩きやすくて、なんならちょっとおしゃれなレストランに行くことになっても大丈夫な靴・・・そんな都合のよい靴はないものかしら。
ダブリンは季節を問わずスニーカーorトレーナーシューズ率が高い。また、秋冬のダブリンはドクターマーチンを履いている人が多いように感じます。
デザインを凝らした革靴を履いている人はあまりたくさんは見かけません。ヒールを履いている女性を見かけると「この人はこだわりがある人なんだな」と思うと同時に、「こけないくらい歩き慣れているのかしら」と余計な心配をしてしまったり。職場環境によっても大きく異なるかもしれません。
さて、木曜日に爪を切った私はこの週末、ダブリンのどこかで新しい靴と出会えるのでしょうか。願わくば、どんなときでも安心して履いて過ごせる、そして世界中どこにいても購入できる、そんな自分的スタンダード靴を見つけたいものです。
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