播磨みどり

アーティスト。インスタレーション、立体、写真、テキスト、映像など、様々なメディアを使用…

播磨みどり

アーティスト。インスタレーション、立体、写真、テキスト、映像など、様々なメディアを使用し、印刷メディアの経験やコンセプトを、他メディアに翻訳するような作品を制作している。https://www.harimamidori.com

マガジン

  • 裏側からの越境 / 展覧会レビュー

    2022年10月8日〜2022年12月18日に藤沢市アートスペースにて開催された「播磨みどり 裏側からの越境/Midori Harima Crossing the Boundary From Behind」展の展覧会評です。最終的には、裏のカタログとして全ページシルクスクリーンの冊子に纏めます。表のカタログは藤沢市アートスペースにて税込1100円にて販売中です。https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bunka/FAS/exhibition/ex055/index.html

最近の記事

「I’ll Be Your Mirror」 Jen Mazza

Ulterior Galleryの展覧会 "Recurrent"(*1) にて展示された播磨みどりの3つの作品の中から、私は、ギャラリーのキッチンに展示された、3分間(*2)の映像作品 “This is a Mirror, after Camnitzer”について考察してみたい。 私は、背の低いスツールに座っている。背後にある流しのカウンターには、ブリタの水差し、グラスやコーヒーメーカーが置かれている。室内から窓を通して撮影された屋外の風景らしき映像と向かい合いながら私は、

    • 「跋扈する裏側」 山形育弘

      山形育弘 ハードコア・パンクバンド「core of bells」のボーカリスト。脚本家。脚本参加作に映画『にわのすなば GARDEN SANDBOX』(2022/黒川幸則監督)、『Necktie』(2019/七里圭監督)など。美術家・小林耕平のヴィデオ・インスタレーションなど出演作も多数。

      • 「これは鏡であり、あなたは印刷された文」 池田武史

        ”たとえば、一番最初、 それはバカみたいなことで始まったんじゃないかな。 (…) どんな方法ででもそれは起こった。 たまたまその辺にあるものを組み合わせて、その装置は完成された。 そういうことだと思うよ。” (※1)  この台詞は、黒沢清監督の映画『回路』の中で、世界に幽霊が溢れてしまう理由について、唐突に説明される際のものだ。実際のところ因果律的には何も説明しないこの言葉の、それに続く(哀川翔によって行われる)実演を超える不穏さは何なのだろうか。  まず、こ

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