早めの反省会

最初から畑に鳥よけ用のトンネルを用意しておくべきだった。なぜそれをしなかったかと言えば、正直面倒だったんですよ。

多分大丈夫だろうといういわゆる正常性バイアスが働くというか。去年問題なかったから今年もいいや、みたいな。そういうもんじゃないですね。

農家の方からは自らを「毎年1年生だ」という声が多いです。もちろん冗談もあるのでしょうが、毎年気候などの条件が変わって昨年と同じ状況が一度もないということを表しているのです。

頭ではわかっていたつもりでしたが、行動に移していなければ駄目です。

トンネルを見てきましたが、結構高いです。とりあえず今年は網だけかけておきますか。全滅ということはないと思いますが、これもまたバイアスかもしれません。しかしまた色々買って経費がかさみます。収支は完全にマイナスです。そもそも収穫できていません。ただここまで来ると収支をプラスにするってのは目標ではあるのですがモチベーションの根源にはならないんですよ。あくまで『この珍しいいちごの味を残す』ってのがことの始まりなのですから。これを販売したり宣伝したりってのはついでなんです。本当は。かと言って現段階でそう考えると言い訳になりますが。

あと全体的に葉の勢いが弱いのが気になります。腐っている株もあります。昔の藁を敷いたからそこから菌が来たのかもしれません。あくまで予想ですが。いずれ病気の対策が必要です。なるべく無農薬でやりたかったのですが、その為には手間が必須で、現状そこまで手をかける余裕はないです。祖父は農薬を使っていましたし、習うことにしましょう。そもそも祖父の技術をしっかり継承できないまま逝ってしまったものだから、栽培方法を応用している場合じゃないんです。とにかく基本に忠実に行うべきでした。農薬も肥料も、その他栽培方法を真似ていくべき。今年の栽培は大分赤信号が灯ってしまいました。でもこの先遅かれ早かれ失敗はしていたでしょうから、今回のことをしっかりと糧にしていくしかありません。

次の畑の準備もしなければなりません。一度草刈をして、土を起こします。この作業は7月に行っても間に合うのですが、あまり暑いと大変なので少し繰り上げて行います。どうせ収穫作業は忙しくなさそうですので(自嘲)!

あまり現状を突き詰めても暗くなるだけですから、気分転換でメタ的に考えましょう。私は1か月前、この状態で大丈夫だと『予測』し『実行』した。それが失敗だった。では次に行うべきは反省点の洗い出しです。

反省点は後でじっくりノートに記録しておきましょう。本当に大事な情報は紙ベースで書いた方がいいと思います。

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