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好きなスペック

こんなんとかあんなんとか、君は嫌いなスペックを裏返して好きなスペックを再確認している。君が、実に一般的かつ常識的で高スペックなパートナーをディスるのを見て。エアメモを取る。僕はそう、君と君のパートナーでは足りない部分を埋めるそんな役割か。なるほど。そのパートナーのスペックに全く当てはまらない僕を君が選んで僕に愚痴をこぼしているのを見ると。まさに凸凹。が綺麗に埋まっている果てしなく続くブロック塀を見ているみたいだ。あっ、でも1個抜けてる箇所を見つけた。近づいてそこから向こうを覗き込むと僕の見たい景色が少しだけ見えた。もう少し先から小さな声が聞こえるから走り寄るともう1つ穴があって手が僕を招いている。その手を掴んだらその手は僕を力強く引っ張ったもんだからブロック塀が見事に崩れ落ちたんだよ。君の愚痴をヒーリングミュージックに僕はそんな妄想をしていた。君を見てたら僕の中からスペックという概念が成仏していったよ。




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