4/5 (月) の気になるニュース
①自民党内で、原発の新増設を掲げる議員連盟が近く発足。脱炭素社会の実現を推進していくためには、現実的な議論が必要です。特に、火力発電に大きく依存している現在の日本では、再生可能エネルギーだけで代替することは不可能でしょうから、原発の増設はベストではないにしろ、ベターな選択肢ではないでしょうか。ただ、これまでの原発事故によって、原発に対する国民の信頼は低下しているでしょうから、最先端の原発設備ではどのように安全性を向上させているのかを丁寧に説明していく必要があると思います。
②クライオ電子顕微鏡 (EM)に関する記事が11面 (科学技術) に掲載されていました。クライオEMは、急速凍結した試料に電子線を照射し、試料の3次元構造を得る装置です。2017年にはこのクライオEMの開発に貢献したジャック・デュボシェ、ヨアヒム・フランク、リチャード・ヘンダーソンの3氏がノーベル化学賞を受賞されています。クライオEMは主にタンパク質の構造解析に利用されています。タンパク質の構造解析といえば、従来からX線を用いた構造解析法がありますが、この手法ではタンパク質の結晶化というプロセスが必要になります。この結晶化がなかなか厄介で、タンパク質の種類によっては結晶化が困難なものもあります。一方で、クライオEMなら結晶化が不要なため、この技術を用いて新しく構造が同定されたタンパク質も多いそうです。生体内のタンパク質のなかには病気の原因となるとされているものも多く、その詳しい構造がわかることで、そうした疾病に対する新たな治療薬の開発につながることが期待されています。
③池江璃花子選手が、東京五輪への切符を掴みました。白血病を公表されたときは、「選手としては無理でも、せめて元気になってほしい」と思っていましたが、まさかこんなニュースが、このタイミングで聞けるなんて、ととても嬉しくなりました。東京五輪も開催されるのかどうかやや不安ではありますが、池江選手には是非とも4年に一度の特別な舞台で躍動する姿を見せてほしいですね。
クライオ電子顕微鏡に関する話が少し長めになってしまいました^^;
今日はこのへんで。ではまた。