F1 アゼルバイジャンGP 観戦後記
6月12日 (日) に行われたアゼルバイジャンGP。レースの舞台となるバクー市街地は "Expect the Unexpected" なんてのがキャッチフレーズになるくらい、毎年”何か”が起きるサーキットですから、まぁただでは終わらないだろうなぁとは思っていましたが…フェラーリのダブルDNFに加えて、マグヌッセン (ハース) と周 (アルファロメオ) もリタイア、とフェラーリPU勢にとっては受け入れ難い結果となってしまった印象です。レース時の気温なども影響したのかとは思いますが、信頼性の面で今後に向けて不安の残るレースとなりました。
GPハイライト
1周目、2番手スタートのペレス (レッドブル) が1コーナーでルクレール (フェラーリ) をオーバーテイクしてトップに。ルクレールは2位後退、フェルスタッペン (レッドブル) が3位に続く。
サインツ (フェラーリ) がメカニカルトラブルによりレース9周目でリタイア。
サインツのリタイアでVSCが出動。その間にルクレールがピットインしたことでペレス、フェルスタッペンが1-2に。
15周目、フェルスタッペンがペレスをオーバーテイク。ペレスには無線でNo fighting (チームメイト間でバトルをしないように) との指令が。
ペレスが17周目、フェルスタッペンが19周目にそれぞれピットイン。共にルクレールよりも後方でコースに復帰。
20周目、首位を走行中のルクレールがPUトラブルによりリタイア。これによりフェルスタッペン、ペレスの1-2体制に。
24周目、周 (アルファロメオ) の無線にピットインの指示。そのままリタイアに。
マグヌッセン(ハース) がマシントラブルにより33周目でリタイア。2度目のVSC出動。
レース37周目、角田 (アルファタウリ) のマシンのリアウイングが一部破損し、DRSが正常に機能しなくなる。角田はウイング修復のためにピットインを余儀なくされ、大幅に順位を下げる。
ハミルトン (メルセデス) が4位走行中のガスリー (アルファタウリ) を44周目でオーバーテイク。
優勝はフェルスタッペン。2位にペレスが続き、レッドブルが1-2フィニッシュを達成。3位はラッセル (メルセデス)、4位にハミルトン。5位はガスリーとなった。
首位を突き進むフェルスタッペン
優勝はマックス・フェルスタッペン (レッドブル)。チームメイトのペレスをコース上でオーバーテイクしての勝利で、これでシーズン5勝目。ルクレールに対してもポイント差を築きつつあり、既に2連覇に向けて順調にシーズンを歩んでいる感すらあります。チームとしては1-2フィニッシュにファステストポイント獲得で、コンストラクターでもフェラーリに大きな差をつけました。
次にルクレールが優勝するのはいつか…
筆者はレッドブル&アルファタウリのファンですが、そろそろルクレールの勝利をまた見たいです。予選、決勝ともに素晴らしいパフォーマンスを見せているのに、それがマシントラブルやらピット戦略の綾やらでこうも報われないのは観ている側も辛いです。チームも一丸となって改善に取り組んでいるには違いないですが、信頼性、パフォーマンス、戦略の全てが噛み合うまで少し時間が必要なのかもしれません。
顕在化したポーパシング問題
順位とは別に1つ気になったことはポーパシング。ロングストレートを有するサーキットということもあってか、メルセデスを始め、いつも以上にポーパシング (バウンシング?) に苦しむマシンが見られました。今に始まった問題ではありませんが、ここまでひどくなってくるとドライバーの身体が心配です。ポーパシングの許容範囲に関して何らかの規制が必要なのではないでしょうか。
次戦は6月19日のカナダGPです。それでは!