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『切ない』思い出のかくれんぼ

もう23歳、一年が過ぎて行く時間がどんどん早くなってきている気がする。

子供の頃の何にでも好奇心な心が大人になるにつれてなくなっていく。

会う人、環境などによって少しづつ自分というものが何かわからなくなっていくのかもしれない。

そんなこんなで一時的に仕事から離れた僕は少し時間があるので久しぶりにnoteでも書こうと思う。

あれは僕が小学校4年生の時の話、僕は田舎育ちでよくみんなで放課後公園で野球をしたり、ゲームなんかをしていた。両親は共働きで家にはいつも一人で家の鍵を開けていた。両親は僕が一人では寂しいだろうからとゲームをよく買ってくれたので退屈な時間はほとんどなかった。おかげで家が溜まり場にもなって退屈しなかった。

一番仲良しだったのは一個下の友達だった。バスケのクラブに入っていたのをきっかに一時期はほぼ毎日遊んでいた。

「同い年の友達いないの?」と姉に言われたが友達が同い年じゃなくちゃいけない理由を言えと言いたかったがその時はシンプルに落ち込んだ。

いつも一個下の友達の家で遊んでいた。毎週のように泊まりに行っていた時もある、焼肉をしたり、ゲームを一日中したりとずっと楽しかった。

ある日、かくれんぼをすることになり、僕が鬼となり、探す側になった。

僕と一個下の友達とその兄貴の3人だ。

家の中に隠れるというので僕は家から出て60秒数えてからきてと言われたため、

家の玄関外から60秒を数えた。

「55、56、57、58、59、60!」

よっしゃ行くぞと胸いっぱいの気持ちで僕は探しにいこうと思ったがその気持ちが開始5秒にして一瞬で全て絶望に変わった。

玄関の鍵がかかっていたのだ。

「え!?!??」

と思い何回もドアをガチャガチャしたが一向に開く気配がない。応答すらない。

携帯ももちろんないから僕は周りから見たら家から追い出された子どもになっていた。

軽く1時間くらいしたと思う、とうとう諦めた僕は泣きながら自転車で家に帰った。

近くのゲームセンターのあるスーパーに行った。すると一個下の友達とその兄貴が追いかけてきた。

「ごめんごめん!ごめんな」と言い僕のところに来て、仲直りをした。

今思うと僕は疑問が残った。

なぜ探させることをさせなかったのか

見つからないように隠れるのが楽しいのになぜ探させなかったのか、、、

どうして鍵を閉められたのかは今もわからないままだがその友達とは今もすごく仲がいい。今ではいい思い出話になっている。

かくれんぼをするとき隠れる側は最低限探させてあげてください。笑







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