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【統計検定2級】概論

◆経緯

データを扱ううえでとりあえず2級を中間地点にして1級とるかみたいな軽いノリで取ることにしました。大学時代はこの資格のことは知らなかったのですが、そこそこ受験者のいて面白そうな資格ですね。
この資格については会社内で僭越ながら私が合格のための講座をひらいたりしていますので、まあそこそこ役に立つ記事になればなあと思ってます。

◆私のスペックの話

私は某W大の数学科(学部)卒。私の勉強期間等はこのスペックがもとになっているので参考にする際は自分に照らし合わせてローカライズして欲しいと思います(3級でも書きましたが...

◆統計検定2級ってなに?

大学基礎科目レベルの統計学の知識の習得度と活用のための理解度を問うために実施される検定です。

●民間資格
●大学レベル
●合格率40%前後 
●勉強時間80~150時間らしい
●選択肢問題
●合格ボーダーは60/100点(後述CBT形式)

大体40%が合格するので、難易度としては普通くらいかなという感じです。
勉強時間も参考に80~150時間と書かれているが、理系出身なら40くらいあれば十分そうな感じもします。

◆世間の2級への動き

【ダイキン】
ダイキン情報技術大学という研修プログラムで新入社員ほぼ全員で統計検定2級受験

【大塚製薬】
日本計量生物学会が「実務試験統計家」の認定要項として「大学院修士クラス以上の統計の専門教育を受けるか、統計検定2級相当以上の能力を有すること」と発表

もちろん2級を持っていればなんでもいいってわけではないが、ある一定のボーダーとしては働いているように思う。
理系文系うるせーよと思うかもしれないが、あえて言わせてもらうと、「理系がもっていてもふ~ん」って感じで、「文系がもってたら頑張ったね」ぐらいなレベル感なのかもですね。

◆勉強期間

勉強期間:2週間

勉強時間:約2時間/日

上記から合計約28時間くらいの勉強時間で合格という感じになりますね。
この資格については普通に2か月くらいかけていいと思うのでもっとゆっくりとっていいと思います。私は諸事情で急いでいたため...ね...

◆学習に使用したもの

教材:統計WEB (step1 ~)

上記の統計webだけで教科書は問題ないと思います。とても細かく書いているわけではないが、受かるためには十分だと思うし、更に知りたければググればいい。

過去問:公式過去問無料分

過去問もここに4回分あるのでこれでいい。もちろん足りなければプラスで飼ってもいいと思うが、無料分を利用すれば受験費用のみで資格に合格できる!! やったあぁぁぁ!!!

◆勉強の進め方

3級でも同じことを書いたが↓この流れでいこう。

STEP1:試験を申し込もう。え?申し込むのって思った方。そうです。申し込むのです。多くは言いません。申し込むのです。(無理のない範囲で)

STEP2:過去問を見てみよう。解かなくていい。解かなくていいから見てみる。これでだいたいのゴールが見えてきたはず。

STEP3:教科書を読もう。この教材できっちり覚えようとすると大変なので60%ぐらいの力で読もう。ぶっちゃけ3級じゃ出ないようなのもちょろっと教科書で出てくる。

STEP4:過去問を解こう。過去問を解いて自分の今の合格ラインとの差を把握する。この時点で70点くらいあるなら受かる。

STEP5:曖昧なところを教材で埋めよう。過去問を解いてみて解けなかったり曖昧だったところは教材で確認して穴を埋める作業をする。あとは4と5を繰り返せばいい。

このなかでも大事なのは過去問をとにかく解くこと!
スポーツだって練習試合とか試合で色々な発見をしたり成長するでしょ?
過去問は練習試合みたいなものなので、たくさんこなすことが大事!
過去問では75%位をとれていれば安心して合格できるはずです~
(60%ボーダー)

そして余談だが、資格を受験するための勉強の意欲がわかないとかそういう人は、受験を申し込んでしまうのが一番良いと思う。申し込んでしまえばお金もかかるしデッドラインが迫ってくるから危機感で勉強する(はず)

◆PBT形式(過去問)とCBT形式(皆が受けるだろうパソコン受験)の違い

皆さんが受けるであろう本番の試験はCBT形式といって💻で受験するものだが、過去問はPBTといって紙の試験のものになっている。
よって当然、過去問と本試験では少し仕様が異なってくる。

違う点1:大問が多い
どういうことかというと、CBTでは大問1問につき小問1問みたいなものがかなり多くなる。後半は大問1問につき3問程度(三つ正解で1点)があったりするが中身を空けてみれば結局1問でやることを無理やり三つに分けて聞いているような感じで、点数も三つあってなければいけないので実質1問みたいなもの。そして大問が増えるということは、問題文を読んで解釈する時間が増えるということ。これが相まって二つ目

違う点2:時間が足りない
PBTでも時間足りねーよ!と思う人もいるかもしれないが、CBTのほうが時間が足りなくなるイメージなので頑張ろう。気合根性努力

◆試験の解き方を知って点数を底上げしよう

これも3級でおなじことを書いたが大事なことなのでもう一度記載しておく

POINT1:【四択問題で正解が分からないが選択肢は絞れた時、試験前にどれをマークするか決めておこう】

どういうことかというと、例えば四択問題があり二択まで絞れたとする。でもどちらかはわからない。2番ぽいし3番ぽくもあるなあ~どっちだろう??みたいなことを経験したことはないだろうか。わかるこれめっちゃある。このときに重要なのが、分からないものに時間を使わないこと。残りの二択のうちどっちかなんて今はわからないのに考えるのは無駄。そういう時は「迷ったら若い番号」みたいな感じで二択に絞った中でどれにするか事前に決めておいて、ノータイムでマークしてしまおう。

これには「時間短縮」「精神安定剤的役割」のふたつがある。時間短縮は言わずもがな、試験というのは緊張したりするもの。そこで解けない問題があると考えてしまい、そのせいで時間も無くなり余計焦る。焦ると解けない問題も解けなくなってしまう。こういう時に事前に決めておけば焦ることがない。そして重要なのがその決まりを守ること。もし問題が分からないときがあったらしっかり決めたとおりにマークしよう。

POINT2:【必ず最後まで解き切ろう】

一見当たり前のようにも見えるかもしれないが、時間がないから最後駆け足で問題をさっと見てこれかな??みたいな感じで終わらせてしまう事があるのではないだろうか?問題は後ろのほうが難しいといった決まりはない、当然最後の問題があっさり解ける可能性だってある。時間配分をこまめにチェックしながら確実に最後の問題にも時間を使って解こう。

POINT3:【計算問題は解かなくてもわかることがある】

これは少し難易度が高いかもしれないが、計算問題というのは必ずしも解く必要があるわけではない。例えばこんなのはどうだろう。

スクリーンショット (7)

(1)を計算するとしたら、

6+70=76 76/144=0.5277... ≒0.53 →⑤

となるが、つまるところ76って144のナンパーセントなのってことである。そして144の50%は72である。76は72より大きいので50%は超えているので選択肢の中で50%を超えているのは⑤しかない。じゃあ⑤じゃんってことである。なんか文字で書くと計算している感あるが、ここまで脳内時間2秒である。2秒で解けるものをわざわざ時間かけて計算する必要はない。

ここで注意点だが、もし今回の選択肢に0.54と0.53みたいに非常に近くてどちらか判断がつきずらい時はもちろん計算すべきである。計算すればわかるものをわざわざ運ゲーにすることをおススメしているわけではないので注意して欲しい。あくまで限られたケース(選択肢が明らかに絞れる)場合でのみ有効であるテクニックではある。このテクニックを使うには問題だけでなくしっかりと選択肢にも目を通そう。時間短縮が時間の余裕を産んで解ける問題が増える。

◆最後

2級をとれたら結構ひと段落するのではないでしょうか?
キャリアによっては準一級や一級に挑む人もいるかもしれませんが、まあ割と趣味の領域に片足突っ込んでるような気もしますし、実務でどう発揮するかが重要ですよね?そうなると2級ってちょうどいいと思うんですよね。
億劫かもしれませんが、別に何回でも受けられるわけですから気軽に挑戦してみましょう!

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