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【統計検定3級】概論

◆経緯

仕事の案件を獲得するために必要そうだったので、とりあえずと思ってかなり急いで3級をとった。当然ここがゴールではなく、一時的なものではある。今回この記事ではとるにあたって必要なものであったり心構えを記録として残して置ければと思う。

◆私のスペックの話

私は某W大の数学科(学部)卒。私の勉強期間等はこのスペックがもとになっているので参考にする際は自分に照らし合わせてローカライズして欲しいと思う。

◆統計検定3級ってなに?

そもそも統計検定とは(以下引用)

「統計検定」は、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。
データに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力は、仕事や研究をするための21世紀型スキルとして国際社会で広く認められています。日本統計学会は、国際通用性のある統計活用能力の体系的な評価システムとして統計検定を開発し、様々な水準と内容で統計活用力を認定しています。

で、その3級は大体高校程度のレベルで統計リテラシーみたいなものが問われる。文字で書くと仰々しいが、つまるところ「グラフよみとれるの?」「平均とか分散とか共分散わかってる?」ってなところです。これを聞いてかるわ!って方は全然苦労せず合格できると思う。

合格率は以下の通り

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自分は基礎情報を10月の試験で取るのだが、その下位に位置するITパスポートなるものがある。その合格率がだいたい50%でそれを上回る60%。ただこれは受けている母集団が違うのでそのままこの数字を読み取るのは良くない。ぶっちゃけITパスポートのほうが全然簡単だと思う(内容は違うけれど所感で)が50%と合格率が下回るのは統計検定を受ける母集団のほうがレベルが高いのかもしれないと思う。

もしITパスポートの母集団で統計検定3級の勉強をさせて受験させたら合格率40%くらいかなという難易度だと思って頂ければ。

ちなみに受験方法はPBT(紙ベース)とCBT(パソコン受験)があり、基本はCBTだと思うので年がら年中受験できる。

◆勉強期間

勉強期間:1週間

勉強時間:約30分/日

だいたいこんなもんで合格だった。これは文系、理系でかなり変わってくるかなとも思う。

もしあなたが文系ならば、急がずしっかり理解するように勉強を進めることをおススメする。3級でゴールならいざ知らず、2級・1級と歩を進めたり、データを扱う仕事についたりするならば3級の知識が基礎中の基礎で土台になるので1,2か月かけてもゆっくり進めていいと思う。Trust me!

◆学習に使用したもの

教材:改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定3級対応 データの分析(結局ほとんど読んでない)

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過去問:公式過去問無料分

教材の方は入社した際にくばられたのでそのまま利用した。初学者には少し難しめな印象はあるがそれでも高々3級の対応の内容なので、後々のことを考えるならこれでもいいのではないかと思う(もちろん他のものでもいい)。

過去問は上記のリンクに公式が出している無料の過去問があるのでそれでことたりる。

◆勉強の進め方

STEP1:試験を申し込もう。え?申し込むのって思った方。そうです。申し込むのです。多くは言いません。申し込むのです。(無理のない範囲で)

STEP2:過去問を見てみよう。解かなくていい。解かなくていいから見てみる。これでだいたいのゴールが見えてきたはず。

STEP3:教科書を読もう。この教材できっちり覚えようとすると大変なので60%ぐらいの力で読もう。ぶっちゃけ3級じゃ出ないようなのもちょろっと教科書で出てくる。

STEP4:過去問を解こう。過去問を解いて自分の今の合格ラインとの差を把握する。この時点で70点くらいあるなら受かる。

STEP5:曖昧なところを教材で埋めよう。過去問を解いてみて解けなかったり曖昧だったところは教材で確認して穴を埋める作業をする。あとは4と5を繰り返せばいい。

この順番は大体の資格(勉強)で一緒なのでまずはこれでやってみる。本当に難しい資格ではないので、ちゃっちゃと終わらせて2級受けるならそっちに進もう。

そして余談だが、資格を受験するための勉強の意欲がわかないとかそういう人は、受験を申し込んでしまうのが一番良いと思う。申し込んでしまえばお金もかかるしデッドラインが迫ってくるから危機感で勉強する(はず)

◆試験の解き方を知って点数を底上げしよう

これを読んでいる人はそもそも試験ってどうやるのって人もいるかと思うので、昔の受験時代の工夫も含めていくつかポイントを紹介するので参考にして点数を底上げして欲しい。

POINT1:【四択問題で正解が分からないが選択肢は絞れた時、試験前にどれをマークするか決めておこう】

どういうことかというと、例えば四択問題があり二択まで絞れたとする。でもどちらかはわからない。2番ぽいし3番ぽくもあるなあ~どっちだろう??みたいなことを経験したことはないだろうか。わかるこれめっちゃある。このときに重要なのが、分からないものに時間を使わないこと。残りの二択のうちどっちかなんて今はわからないのに考えるのは無駄。そういう時は「迷ったら若い番号」みたいな感じで二択に絞った中でどれにするか事前に決めておいて、ノータイムでマークしてしまおう。

これには「時間短縮」「精神安定剤的役割」のふたつがある。時間短縮は言わずもがな、試験というのは緊張したりするもの。そこで解けない問題があると考えてしまい、そのせいで時間も無くなり余計焦る。焦ると解けない問題も解けなくなってしまう。こういう時に事前に決めておけば焦ることがない。そして重要なのがその決まりを守ること。もし問題が分からないときがあったらしっかり決めたとおりにマークしよう。

POINT2:【必ず最後まで解き切ろう】

一見当たり前のようにも見えるかもしれないが、時間がないから最後駆け足で問題をさっと見てこれかな??みたいな感じで終わらせてしまう事があるのではないだろうか?問題は後ろのほうが難しいといった決まりはない、当然最後の問題があっさり解ける可能性だってある。時間配分をこまめにチェックしながら確実に最後の問題にも時間を使って解こう。

POINT3:【計算問題は解かなくてもわかることがある】

これは少し難易度が高いかもしれないが、計算問題というのは必ずしも解く必要があるわけではない。例えばこんなのはどうだろう。

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(1)を計算するとしたら、

6+70=76  76/144=0.5277... ≒0.53 →⑤

となるが、つまるところ76って144のナンパーセントなのってことである。そして144の50%は72である。76は72より大きいので50%は超えているので選択肢の中で50%を超えているのは⑤しかない。じゃあ⑤じゃんってことである。なんか文字で書くと計算している感あるが、ここまで脳内時間2秒である。2秒で解けるものをわざわざ時間かけて計算する必要はない。

ここで注意点だが、もし今回の選択肢に0.54と0.53みたいに非常に近くてどちらか判断がつきずらい時はもちろん計算すべきである。計算すればわかるものをわざわざ運ゲーにすることをおススメしているわけではないので注意して欲しい。あくまで限られたケース(選択肢が明らかに絞れる)場合でのみ有効であるテクニックではある。このテクニックを使うには問題だけでなくしっかりと選択肢にも目を通そう。時間短縮が時間の余裕を産んで解ける問題が増える。

◆最後に

最近は統計関係の能力がベースとして求められる機会も増えたように思う。3級はその能力を築くきっかけそしてはとてもいいと思う。興味があるひとやこれを見た人は一度受験を考えてデータ領域への一歩を踏み出すのもいいと思う。

GOOD LUCK!


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