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《絵本レビュー》くまとやまねこ

こんばんわっ!

今日は、花見のピークだったんでしょうかね?たくさんの人が、いつもの公園にいました。

年配の方が、2人でテーブルを運んでいる姿が印象的でした。

んさっ、今宵もやっていきましょう!
レビューする絵本は【くまとやまねこ】です。

文は、湯本香樹実さん。
絵は、酒井駒子さん。

初版は、2008年4月です。


《ストーリーについて》

ある朝、仲良しの小鳥が死んで、クマは泣いていました。

クマは、小さな箱を作って、その中に小鳥をそっといれて持ち歩きます。

森の動物たちは、クマに『クマくん、小鳥はもう帰ってこないんだ。辛いだろうけど、わすれなくちゃ』と言います。

そんな疲れきったある日のこと、見慣れないヤマネコと出逢いました。

クマは、ヤマネコが持っていた、おかしな形の箱の中身が気になって....

ヤマネコとの出逢いで、クマが癒やされ成長していく物語です。


《10コの好きなところ》

①表紙に、仲の良かったクマと小鳥が寄り添うように描かれていて、物語を助長させているところ。

②見返しも、物語のキーポイントとなる物の色で、印象的。

③題字が、字間がたっぷりとられている明朝体のフォントが、悠久の時の流れを感じさせる。

④絵のタッチも、ザラザラしたモノクロで描かれていて、クマが小鳥との事を回想している様子がよくわかる。

⑤文は、死んだ小鳥との日々を思い出しているところにジーンとくる。この何気ない会話が哲学的だし、泣ける。

⑥用紙もザラザラした再生紙っぽくて、味わいがあるし、物語の雰囲気とマッチしている。

⑦クマがどれだけ悲しみに沈んでいるのかが文中からよく解るし、小鳥もどれだけクマのことが好きだったかが文中から、よく解る。

⑧そこから、バイオリンを持ったヤマネコに出逢うという流れも素敵。前半はクマと小鳥が主に描かれて後半は、ヤマネコとクマが描かれていくところも良い。

⑨ヤマネコがクマと小鳥の為にバイオリンを弾くページは、本当に聞こえてきそうだし、そこから物語は大きく変化していくところ。

⑩最後は、最愛の小鳥の死を乗り越えてヤマネコと一緒に旅に出てハッピーエンド。


《読み聞かせをしてみて》

娘たち(7才・5才)は、

『クマさんとコトリさん、なかよしだったのにかわいそうねぇ』

『ともだちってね、ひとりいればいいのよね!』

『わたしも、ヤマネコさんのバイオリンききたいなぁ〜ひきたいなぁ〜』

って、言ってました。

わたしは、この主役のクマに感情移入しながら読み聞かせしました。小鳥との会話も最高に感動するんです。


《おしまいの言葉》

友達の死って悲しいですよね。

昔、おばあちゃんちで飼われていた犬のペロと大親友だったんですが、車にはねられて死んじゃったんです。

しばらく、天国のペロに手紙を書いていた事を思い出しました。

まぁ、肉体は亡くなっても、いつも心の中にいてくれてると信じて今日も生きてます。

南無ぅ〜。

☆彡



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