《絵本レビュー》モグラのモーとスーとラーコ
前回の絵本レビューで、〝トガリネズミ〟のことを調べてみたらモグラの仲間だったようで…
それで、モグラといったら忘れもしない日を思い出したわけです。
ある日、山登りをしてたんです。そしたら私の足元を親子モグラが横断してくるではあーりませんか。わたしは目をキラキラさせて即座に邪魔したんですよ。
そうしたら、そこにあらがうように力強い手とブリンブリンの毛並みが土からあらわになって!(力強いの何のって!)その美しさにみとれたんですよね。いやぁ、ほんとに可愛かったなぁ。
まぁそんなこんなで、今日はモグラちゃんの絵本【モグラのモーとグーとラーコ】のレビューをしたいと思います。
〔文〕みやにし たつや
〔絵〕みやにし たつや
〔初版〕2021年5月
《ストーリーについて》
モーとグーとラーコはモグラの兄妹。
ある日、お母さんからお留守番を頼まれました。
一番下のラーコは、寂しくて泣き出したので3匹は、お母さんを探しに行くことになったのですが….
それぞれの穴からひょいと顔を出しては驚愕!!果たして、お母さんに会うことはできるのでしょうか?
いろんなトンネルぬけて穴から顔を出してはミラクルな体験をすることになるモグラ兄妹のアドベンチャーな物語です。
《10コの視点》
【表表紙・裏表紙】
表表紙は、モグラのお母さんと兄妹がそれぞれ土の中で移動している様が、裏表紙はモグラの兄妹が土の中のトンネルに入ってきたゴルフボールで遊んでいる様が描かれている。兄妹の仲の良さが垣間見える。
【見返し】
地上の野原のような緑色の用紙。
【題字の文字】
黒い背景なので、目立つ赤色のゴシック体!3匹の元気のよさが、より強調される。
【絵】
モグラの姉妹、モーとグーとラーコの表情の豊かさが可愛い。地上の物・生き物と、モグラ兄妹の大きさの対比が迫力があって素敵。モグラの小ささが良くわかる。
【文】
ほぼモグラ兄妹の話し言葉である。臨場感が伝わり感情移入しやすくなる。
【構成】
モグラ兄妹お留守番→妹のラーコが寂しくなって母親探し→ミラクルな出来事多々→万事休すのところで解決→お母さん帰宅
【キャラクター】
モグラのモーとグーとラーコ・モグラの母・ヘビ
【舞台設定】
モグラの穴・ゴルフ場・道路・煙突・洋式トイレ・野原
【イチオシ】
やっぱり、モグラ兄妹を食べようとしたヘビがギャフンとなるところ。
【ハッピーエンド】
お母さんが帰ってきて、お留守番が大好きになったモグラ兄妹のスマイルでハッピーエンド。
《読み聞かせをしてみて》
『ラーコさ すごいよ ヘビにボールあてるなんて』
『こわいよねー へび』
『ラーコって ちっちゃいね』
と言ってました。
私の感想は、モグラ兄妹の文面でのセリフが慌ててて、どもるんですよ。もう緊迫した中なので。だから読み聞かせは、感情移入して大袈裟に読み聞かせしたんですよね。(火サス並)結果、子供達が集中してソワソワしてました。
《おしまいの言葉》
うちは、弟が1人いるんですけど。
力を合わせてやったことっていえば、初期のゲームボーイが流行っていた頃、スーパーマリオランドを全クリするために、かわりばんこで奮闘したことですかね。
いかに、母親の目を盗んで協力してやったことか。
そういう時は、兄妹の力が何倍にもなって発揮されるんですよ!
今となっては、良い思い出です。
きっと、このモグラのモーとグーとラーコも大人になったら、今回の経験が酒のつまみにでもなってるでしょう。
あ、酒は飲めないか。
ではまたっ☆彡
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