《絵本レビュー》こわいきもちとちょっとのゆうき
こんばんわっ!
そろそろ、桜も散ってきましたね。
もう、今日あたりが花見のピークじゃないんでしょうか。
うちの近くの公園も夜ライトアップされたらいいのにぃ〜なんて思います。
んさっ、今宵もやっていきましょう。
レビューする絵本は【こわいきもちとちょっとのゆうき】です。
作は、たかみやかなえさん。
絵は、おばらふうこさん。
初版は、2020年9月です。
《ストーリーについて》
しんやくんは、一年生。
お友達と違うところが二つあって、一つは『ADHD』もう一つは、『自閉症スペクトラム』です。
ある、お昼休みの時間ボール遊びをしている男の子たちに混ざって遊びたい、しんやくんは、うまく自分の気持ちを言えません。
家にモヤモヤしながら帰り、おばあちゃんと一緒にいると目からポロポロと涙が....
しんやくんの勇気に、誰もが共感できて尊重しあえる一冊です。
《10コの好きなところ》
①表紙に、主人公のしんやくんと、かたつむりのでんちゃんがコラージュされて描かれていて、とっても可愛い。
②見返しも、かたつむりと蝶が描かれていてしんやくんが自然好きだということを想像してしまう。そして、みんなちがってみんないい雰囲気も伝わる。
③題字が、明朝体の書体の色がコラージュされている表紙の絵とマッチしていて素敵。色合いがとても美しい。
④絵のタッチも、いろんな色が使われているので暗く感じないしラフっぽくもあるしコラージュされているし、オリジナリティがたくさん。
⑤文は、しんやくんの性格や、おばあちゃんとの関係性、それから友達との関わり方の変化が丁寧に書かれている。
⑥子どもたちの話し言葉がリアルだし、一年生ならではの平等精神が垣間見える。
⑦この絵本を通じて『ADHD』や『自閉症スペクトラム』についての理解ができる。
⑧大好きなおばあちゃんにだけは、何でも話せる関係が本当に素敵だと思うし、心の拠り所の大切さがわかる。
⑨勇気を出して言った、しんやくんを当たり前のように受け止めているお友達が素敵だし理想だなって思う。
⑩最後は、しんやくんが、おばあちゃんに成長したことを伝えてハッピーエンド。
《読み聞かせをしてみて》
娘たち(7才・5才)は、
『しんやくんさ、わたしといっしょのいちねんせいねっ♫いっしょにあそびたいなぁ』
『かたつむりのでんちゃんっていうなまえ、かわいいよねぇ♡』
『わたしもさ、おばあちゃんダイスキ!だっておもしろくてやさしいんだもん』
って、言ってました。
私は、あらためて子供のフラットな平和精神と繊細な部分に共感しながら読み聞かせしました。
《おしまいの言葉》
確かに私たちは、みんな人間で生きてて。
もしかしたらマイノリティーとかなくて、これが当たり前で自然であるような世の中になればいいなぁって思いました。
固定概念も、時代によって変化していくのも当たり前なわけで。
一刻も早く、すべての人の個性を尊重できるような未来がきてほしいですよ。
☆彡
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