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《絵本レビュー》かさじぞう

こんばんわ!

今日はですね、ばーばから美味しい定食が食べれると言われて夜に居酒屋に行ったんですよ。

でね、そうしたら定食はランチだけだったんですよ。念を押して昼間に聞いても絶対夜も定食あるって言ってたくせに(笑)

まぁ、美味しかったんで良しとしましょう。
んじゃ、今宵もいってみましょうかね。

レビューする絵本は【かさじぞう】です。

文章は、松谷みよ子さん
挿絵は、黒井健さんです。

初版は、2006年12月です。


《ストーリーについて》

むかしむかし、山の村に傘つくりのじいとばあがいました。

2人の間には子供が6人生まれましたが、小さいうちに皆あの世にいってしまいました。

そんなある年の暮れ、正月の食べ物を買うために町に傘を売りに出かけました。

けれども1枚も売れませんでした。
そのうち雪が降ってきて、疲れて立ち止まると、六地蔵様の前でした。

じいさまがとった行動は!?

お地蔵様に善をほどした、老夫婦に起きた奇跡の物語です。


《10コの好きなところ》

①表紙が、傘をかぶっているお地蔵様の表情がとても穏やかで嬉しそうな表情が尊い。

②見返しも、しんしんと雪が降っている絵が描かれていて、物語の背景を想像できる。

③題字の文字は、明朝体で雪が降っているようにレイアウトされていて、静かさの中に重みがあるように感じる。

④絵も、牡丹雪のような大きさの雪や、景色がすごく寒そうに描かれていて世界観が伝わる。

⑤文は、昔の言い回し方や時代背景がわかるように書かれていて、物語に入り込むことができる。

⑥傘を手売りしたり、牛に荷物を持たせたり、着物を着てたりと、その時代の暮らし方がわかるところ。今の子供達には珍しくみえるみたい。

⑦ゆきが〝ほたほたほたほた〟とか、〝ふるわふるわ〟とか2回繰り返している言葉が多くて強調しているところ。

⑧お地蔵様に、売ろうと思っていた傘をかぶせ、さらにじいさまが被っていた古い手拭いを巻いてあげるところとか、優しすぎる。

⑨そして、それを喜んで受け止めるばあ様の心の美しさも素敵。

⑩最後は、六地蔵様が、大判小判を持ってきてハッピーエンド!


《読み聞かせをしてみて》

娘たち(7才・5才)は、

『おじいちゃん、かわいそうだよ〜ぜったいさむいよ!』

『これしってるよー、ほいくえんでよんだもんっ。おじぞーさんくるもんっ』

『だからね、いいことしたらね、おもちゃもかってもらえるんだよねっ?』

って、言ってました。(笑)

わたしは、生んでも育てることが難しかった時代と、良いことをすれば報われるというこの物語が改めて好きになりましたね。


《おしまいの言葉》

こう、なんていうんですかねぇ、自分自身がこんな状況でこんな優しいことができるかというと、首を傾げますよね(笑)

ただ、自分の心の清さが自分で納得していれば胸を張って生きれると思うんです。

であれば、人から認めてもらいたいとか、褒めてほしいぃ〜とかなくなるんだろうになぁ(笑)

しゃーんしゃん。

☆彡




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